今まで英検1級の対策に関する記事をいくつか書いてきました。特に【完全版】新形式の英検1級の勉強法まとめという記事に勉強法などすべてぎっしり詰まっています。
その記事1つを読めばもう後は何も調べなくて良いぐらいの情報量なのですが、そのぶん読むのにかなり時間がかかるんですね。
ということで、この記事ではそちらの記事の内容を短時間で読めるように重要なところだけをまとめようと思います。
語彙とライティングが最優先!
英検1級の一次試験では、リーディング・リスニング・ライティングの3つの技能がすべて均等な点数に換算されます。
リーディングは41問中25問が語彙問題。
リーディングの半分以上が純粋に単語力を問う語彙問題なので、知っていれば解けます。ここで得点を稼ぐとだいぶ楽。また、語彙力をつけておくことは1級の長文読解にもそのまま役立ちます。
そしてライティングは、英作文(200~250words)が1題だけなのに一次試験の全得点の3文の1も占めます!
ライティングで高得点を取ると合格にかな~り有利です。
語彙とライティングに注力することで効率良く一次試験を突破できます。
1級の語彙対策
英検1級の語彙対策はこちらの単語帳がベストです。旺文社のパス単も人気ですが、ぼくがこっちを勧める理由。
・データが最新(2016年)
・単語の掲載数が多い
・例文がシンプル
・過去に出題された単語にピンマーク
とくに最後のが一番良い点です。過去に語彙問題で正解の選択肢として出題された単語、つまり超重要な最優先で覚えるべき単語がはっきりわかります。
先にそれらから覚えるという作戦もアリですし、普通に使っていても印がついているだけでなんとなく印象に残りやすいです。
単語の覚え方
1級ではかなり単語を覚えなくてはいけません。1個ずつじっくり丁寧にやっていこうとすると何年もかかってしまいます。
ここでは3ヶ月で3000語(1ヶ月に1000語)覚える方法を説明します。
・1ヶ月のメニュー
1日で200語に目を通す。
5日で1000語を確認できたことに。
6日目からは初めの200語に戻りそれ以降は同じよう繰り返します。
5日で1000語を1つのサイクルにして、これを1ヶ月で6回繰り返す。
つまり、(200語×5日=1000語)×6周 ということになります。1ヶ月経てば、次の1000語で同じ流れを繰り返しましょう。
単語を覚えるコツは覚えたい単語に出会う回数を増やすことです。
1回じっくり時間かけて覚えても、それ以降その単語に出会わなければ脳がそれは重要ではないと勘違いし忘れていきます。これが反復が大事な理由です。
一方で、じっくり1つひとつの単語に時間をかけるのではなく、スピードを重視してなるべくたくさん周回すると、単語に出会う回数を強制的に増やせます。
何回も同じ単語に出会うと脳が重要な情報だと認識し自然と記憶に定着しやすいのです。
この方法だと効率的に単語を覚えられます。
単語の覚え方で知っておくこと
1周目から無理して覚えようとするのではなく、あくまで出会う回数を増やしていく中で覚えていくことを意識。
2~3周目であまり覚えていなくても、4周目、5周目と周を重ねるごとに自然と覚えている単語が増えていることが実感できるはず。
そして1日なるべく3回目を通す。まずいつでも良いので1回ざっくり200語に目を通します。
その次の2回がとても大事で、寝る直前と起床後すぐにさらっとで良いので同じ200語を確認します。
これだけで圧倒的に単語が覚えられます。
なぜかというと、そもそも1ヶ月で同じ単語を6周するのですが、1日3回目を通す習慣をつければ1ヶ月に18回も同じ単語に出会ったことになります。
そして、脳は睡眠中にその日の情報を整理して記憶します。寝る直前の情報が脳にとっては一番最新なので、優先的に記憶してくれます。それを、起きてから再び確認することによって、さらに定着するという仕組み。
どうしても3回がしんどければ、寝る直前と起床後の2回だけでも良いのでやってみましょう。
実践形式で単語の仕上げ
上記の方法で単語を覚えたら、最後の仕上げとして語彙問題を解きましょう。
しっかり単語帳を一通り終えてからやることをオススメします。
目的は以下の3つです。
・覚えた単語に問題の中で出会いさらに定着
・漏れのある単語が一発でわかる
・さらに定着させながら実践形式にも慣れる
一番重要なのは、単語帳をたくさん回して出会った単語に、違う場面でさらに出会えるということですね。
1級では単語は超重要なのでこれぐらいやったほうが良いです。1級受験で身に付けた語彙はこれから英語を続ける上でも役に立つし力になります。
ライティングの対策
これは1級合格者の多くの人が使ってるもので、個人的にも超オススメです。
それぞれの分野のコンテンツブロックというものがたくさん掲載されています。
コンテンツブロックというのは、英作文のメインの段落1つぶんの塊です。
これで英作文に必要な表現や各分野の知識がすべて身に付きます。
練習問題も30問と豊富なので、コンテンツブロックをそのまま実践形式で使う練習ができます。
英作文の対策
単語を3ヶ月で仕上げるのと同様、ライティングも単語と並行して2~3ヶ月で仕上げましょう。
最初の1ヶ月は、単語学習と同様に、すべての分野のコンテンツブロックをなるべく多く回します。
音声もついているので、シャドーイングも推奨。
次の1ヶ月は1日一題ずつ問題を実際に解きます。
1か月目の1日のメニュー
・コンテンツブロック1章ぶん熟読
・音声を聞きながら黙読
・音声を使って見ながらシャドーイング
・音声のみでシャドーイング
・音声なしで音読
次の日は次の章に進みます。これを1ヶ月間繰り返しましょう。
2か月目の1日のメニュー
・問題を25分で解く
・サンプルエッセイを確認
・自分の英作文と見比べてみる
・サンプルエッセイの音声を聞く
・音声を聞きながらシャドーイング
・音声なしで音読してみる
他は、サンプルエッセイを意味と内容を意識しながら書き写してみるというのも良いですね。
3ヶ月目は英作文に関しては自由に使えばOKです。2か月あれば仕上がりますね。
リスニングとリーディング
こちらはそれぞれ問題集を解きましょう。少しずつで良いので毎日続けていけば良いです。あくまで中心となるのは語彙とライティング!
リーディングの問題集
読解問題集はとりあえずこれぐらいしかないので、これを1日に長文2個ずつぐらいで良いので解き進めていきましょう。
本番までに一通り終わらせるぐらいでそこそこいけるようになると思います。
リスニング問題集
これもリーディングと同様、少しずつで良いので毎日進めていきましょう。
1日10問ぐらいだと無理なく進められるはずです。
問題は解きっぱなしではなく、一度スクリプトを確認したらシャドーイングして有効活用しましょう。
一度解き終えた音声は流し聞きにも有効です。一度聞いたことのある音声なら集中力は必要ないので、通勤や通学中に聞くのにぴったり!
リスニングはたくさん聞くのに越したことはないので、1冊終えればこちらもやってみましょう。
こっちは全部オリジナル問題になっています。
少しずつやっていって受験までにこの2冊をこなせたらリスニングもほぼ問題ないでしょう。
二次試験の対策
関連記事:英検1級面接大特訓と勉強法
こちらを使って対策するだけですが、まずは一次試験を突破することに集中しましょう。
一次試験が終わったらこちらの記事に戻ってきて、そちらの関連記事を読んでもらえれば大丈夫です。
一次試験から二次の面接を見越してアドバイスするとしたら、ライティングを頑張ってください!ということです。
ライティングの知識や表現力がそのまま二次試験のスピーチや質疑応答に活きてきます。
ライティングで高得点の人は二次試験も突破しやすい傾向にあります。
この記事のまとめ
こんな感じでやっていけば効率良く合格できます。
1日にオススメのメニューをまとめると、
・単語(200語)を1日3回確認
・ライティングのコンテンツブロック1章ぶん
・リスニング10問
・長文2個
※上のものほど優先順位は高いです。
ライティングに関しては、2か月目からは1日1つの問題演習に変わります。
これを3ヶ月続けるだけです。1日にめちゃくちゃ時間がかかってしまうメニューではないですよね。
これがかなり効率の良い&最も効果のあるやり方です。
とにかく毎日少しずつで継続することが重要です。
二次試験に関しては、まずは一次を受からないことには始まらないので、しっかり一次試験を突破できるようにしましょう。
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