英語を実際に話していますか?たくさん英語を声に出していますか?

今回の記事では主に以下の4つについて書いていきます。

・そもそも英語を話してますか?
・必用なものは揃ってますよ。
・とにかく音読しまくろう!
・英語を声に出して読むことの効果5つ

では色々と考えながら読んでみてください。


そもそも英語を話していますか?

ずっと英語学習は続けてるけどなかなか話せるようにならないって人は、まず、そもそも自分が話せるかどうかを実際に英語を話して試しましたか?

英語を話せない(と思っている人)は、そもそも英語を話していません。話していたとしても、その量が圧倒的に足りてないのです。

スポーツをしている人ならわかると思いますが、例えばサッカーだと、ずっとリフティングをしていても試合に必用な力はまったくつきません。もちろんパスやドリブル、他にも練習がいくつかありますが、実際にプレーしないことには上手くはなりません。

英語も同じです。けっきょく話さないと上手くならないんです。なのに英語学習者の多くは、サッカーでいうと、延々とリフティングだけ、またはリフティングとパス練習だけをやり続けて一生プレーしないような変わった人に見えます。

そりゃあ話せるようになりませんね。黙っていて話すのが上手くなるということはありません。話せるようになりたいのであれば、たくさん英語を話しましょう。


必用なものは揃っている

今の時代は、一昔前に比べると英語学習に必用なものはかなり充実しています。教材の数はもちろん、英語教育サービスの数も比べ物にならないほどです。YouTubeなんかもありますね。

周りに一緒に英語で話せる友達がいないのであれば、英会話教室に通う、またはオンライン英会話で英語を毎日話しまくる、ということも可能です。

この時代、必用なものはすべて揃っているので、後はやるかやらないかです。



それでも、どうしても英語を話す機会が確保できない、または英語を話しているけど量が足りていないと感じる人は、ひたすら英語を声に出して読んでみてください。


とにかく音読しまくろう!

言葉はたくさん話して身につきます。こんなにシンプルなことはありません。英語を自分の口から発することが大事というわけです。

だったら、今ある教材でも何でも良いので、黙って読むのではもったいない。とにかくたくさん音読してみましょう。

音読(実際に自分の口から英語を発)することは、疑似英会話的な効果があるように感じます。少なくとも、音読することは黙読や読解の10倍はスピーキング力にプラスの効果があります。

ちなみに、ここで言う音読とは「英語を声に出して読む行為」であって、それはみなさんが考える普通の音読はもちろん、音声を聞きながら声に出すシャドーイングも含みます。


英語を声に出して読むことの効果5つ

この記事の最初でも言った通り、もちろん英会話力を高めるには英語を話すことが一番手っ取り早いのですが、実際に会話をすることに次いでスピーキングに効果があるのが「英語を声に出して読むこと」です。

ぼくは大学1年生の頃、周りに比べて英語が思うように話せなくて苦労していました。そこで色々と調べたところ、英語をたくさん声に出して読むことが大事だという結論に至りました。

その冬頃から英語をたくさん声に出して読むようになったのですが、そこから一気にスピーキング力は人並みまでは上がりました。初めて英語で夢を見たのもそのすぐ後です。

そこから数ヵ月後のイギリスでは、とくに英語面で大きな苦労もなく、ぼくのプレゼンテーションを見た他の国から来たエリート留学生には「英語がすごく上手でびっくりした」とまで言われるまでになりました。

自分のこういった経験からも、音読やシャドーイングの効果はかなり実感しています。

では、以下の5つが英語を声に出して読むことの主な効果です。

・純粋に口が英語に慣れる
・日本語から訳す癖がとれる
・英語の語順が嫌でも身につく
・能動的な語彙が増える
・発音、アクセントの向上

では1つずつ簡単に説明していきます。


・英語を話すことに慣れる

これはシンプルな理由で、英語をたくさん口に出せば出すほど、実際に話すとなったときの抵抗感が小さくなります。

ずっと黙って読んでいるだけで口をろくに動かしていない状態から、いざ急に英語を喋ることになっても、うまく口が動いてくれません。

日頃から英語をたくさん声に出していると、それが英語が自分の口から発されることは当たり前になり、抵抗がなくなります。


・日本語から訳す癖が取れる

これが最大の効果です。というのも、英語を声に出して読んでいるといちいち日本語の意味を考えている余裕はありません。続けていくうちに嫌でも英語を英語のまま捉えられるようになっていきます。

これは大きな利点です。英語を話すには脳内からいかに日本語を抜くことができるか。

多くの日本人が、英語を話すときに、日本語で文を作ってそれを訳すように話します。初級レベルに近いほどその傾向が顕著です。

日本語ってけっこう主語と述語の関係がバラバラなんですよね。例えば「昨日はサッカーした」と言っても日本語的には違和感がないですが、これをそのまま訳しているようでは英語的にはアウトです。主語(サッカーをした)のは昨日ではなく自分です。

これをYesterday played soccer. と言ってしまう人は意外と多いんです。これは日本語で考えてそれをそのまま訳そうとするから。日本語で考える癖をなくす必用があります。

ちなみに、正しくはI played football yesterday. です。



もちろんこれは、音読を習慣化することで簡単に解消できる問題です。


・英語の語順が嫌でも身につく

これももう1つの最大の利点です。理屈は先ほどと同じで、やはり英語を声に出していると日本語訳を考える余裕などありません。

結果として、英語を英語の意味のまま捉える。それに加えて、語順も英語のまま頭からどんどん理解していくようになります。

英語を英語の語順のまま捉えられることはスピーキングでめちゃくちゃ大事な力です。

いちいち文法の問題集の並び替え問題みたいにチマチマと単語を英語の語順に並び替えているようでは、テンポのある会話は到底できません。

たくさん声に出して読んでいると語順が勝手に身につきます。それだけで英語を話すことはグンと楽になります。

ちなみに、スピーキング力だけでなく、読解力(スピードも含め)も上がります。返り読みしたり訳そうとしたりする癖がなくなって、前からどんどん英語を英語のまま処理する力が音読を通してつくからです。

ぼくはシャドーイングを長年続けているのですが、英検1級の長文読解問題は満点で合格しております。少し問題を解いた意外に特別な対策はしていません。

英語のスピーキングは実はリーディングにも繋がっているのです。


・能動的な語彙が身につく

音読やシャドーイングは繰り返すことが前提です。同じ素材を複数回繰り返してから次に進むということ。1回音読したから次~!というような感じではありません。

あくまで繰り返しを前提とした話ですが、同じものを複数回やっていると、使える語彙がかなり増えます。

例えばぼくは、英語を声に出すのにシャドーイングをしています。それでよく使っているのが、BBC Learning English という英語学習サイトの6 Minute English というもの。

なんじゃそりゃ?って人はこちらの記事をどうぞ。


ちなみにこれが6 Minute English です。


これは1週間に1回新しいコンテンツが追加されていきます。新たなものが追加されるまでの7日間、ぼくはこれを1日3回シャドーイングしています。つまり、1週間で同じものを21回声に出して読んでいるというわけです。

ここまでやっていれば、日にちが経つに従って、音声を聞いていて次に何を喋るのかだいたいわかってしまうぐらい勝手に英語を覚えてしまいます。その中に出てきて覚えた単語は、実際に自分が何度も口に出した単語なのでやはり使える形で記憶に残ります。

特に気に入った単語は、これ使いたいなと意識するだけでも能動的に身につきます。


・発音、アクセントの向上

音声つきのものを使う前提ですが、それを聞いて真似るように音読したり、音声とほぼ同時に読んだり(シャドーイング)することで、発音やアクセントが改善されます。

あまり英語を声に出していない人は、発音が自己流だったり、アクセントが日本語っぽくなったりしがちです。

お手本を真似ながらそっくり読もうとすることで、確実に発音・アクセントは自然なものに近づきます。

ただし、こちらは事前に発音を一通り理解しておくことがオススメです。あらかじめ知識があるだけで、効果が格段に違ってきます。

まあ、日本語にない子音を優先的に覚えてさえしまえば、後の音は真似ること自体はそこまで難しくはないはずです。もちろんすべての音を理解しているに越したことはないですが。



個人的にはシャドーイングがオススメ

シャドーイングとは、音読の英語音声を聞きながらやるバージョンです。

やはり、音声(耳)、声(口)、文字(視覚)と、より多くの体の部分を使えることで、普通の音読よりさらに効果的だと思っています。

シャドーイングをかれこれ6年ほど続けてる自分としては、スピーキングにこれほど良いトレーニングはありません。もちろん英語の技能を総合的に鍛えるのにも良いです。



この記事のまとめ

・英語を話せるようになりたいのなら、実際に英語をたくさん話すことが手っ取り早い

・今は英語学習に必用なものはすべて揃っている。やるかやらないかは自分次第。

・たくさん英語を声に出して読もう

・音読はスピーキングに良い効果だらけ

・シャドーイングがオススメです


ということで、たくさん英語を声に出してみよう!