もう10月も下旬ですね。早い早い。今日は英検の一次試験の合格発表日らしいですね。二次試験もあっという間ですが、今からでも充分間に合います。

というわけで、今回は英検1級の二次試験(面接)で大事だと思うことと評価されること&対策を書いていきたいと思います。

とは言っても、評価に関してはあくまで自分が受けたときの感想と結果から感じたことなので、完全に主観です。絶対に正しいというわけではないので、参考程度に見てください。


質疑応答と発音の点はほぼ同じ?

1級の二次試験の採点項目には、

・スピーチ
・質疑応答
・語彙、語法
・発音

の4つがあり、それぞれ10点の合計40点満点で採点されます。多分、26~27点が合格ラインではないかなと思います。

で、おそらく質疑応答と語彙・発音はほとんど同じ点数になるのではないかと思ってます。

自分も質疑応答・発音が同じ点数だったのですが、後から他の合格者の人の点もこの2つが同じくらいのことに気付きました。

理由を自分なりに考えてみたのですが、それはなぜかと言うと、発音の良し悪しは単語1つの単位ではなく、文全体のリズムとスムーズさで始めて判断できると思うからです。

よほど間違った発音をしていない限り、単語1つだけを読んでみると発音の綺麗な人でもそうでもない人でも大きな差はないはずです。

発音は文全体になって始めて良い悪いが現れるというわけです。つまり、流暢に話してるだけで発音はある程度よく聞こえますし、逆に言い淀みまくりでスムーズに言葉が出ないと1つひとつの発音はよくても文全体の発音はよく聞こえません。

こういった理由で、なるべく詰まらずにスムーズに話せるほど質疑応答の点が高くなり、発音の点数も一緒ぐらいの点になるだろうというわけです。もちろん逆も同じです。


沈黙を作らないことが最優先

スピーチも質疑応答はもちろん内容も大事ですが、内容以上に英語を話し続けられることのほうが大切だと思います。

ぼくは面接をほぼ対策できずに本番に臨んだので、スピーチの時間配分も内容もぐだぐだでした。だらだらと話し続けていたら2分以内にスピーチが終わらなかったんです。メインの理由2つめを話している途中での強制終了。

これは落ちたかなとか思ったのですが、結果を見てみると普通に合格でした。こんなにグダグダでも普通に合格できたのは、沈黙がなかったからかなと自分では思っています。

確かにまとまりはなかったものの、スピーチも質疑応答も沈黙なしで不自然な間を置かずに話し続けることはできてたんですよね。

1級を合格するには英語以外の知識や素の頭の良さ(論理的に話せるかどうか)が必要とは言われますが、あくまで英語のテストなので、英語ができることを示せればよいわけです。


トピックを選ぶルールをあらかじめ決めておく

本番では1分以内でカードに書かれた5つのトピックの中から1つ選び準備をしなければなりません。1分ってめちゃくちゃ短いです。

で、たいていどのトピックにするか迷います。ちょっと迷っている間にも1分はすぐ過ぎてしまうので、何を言おうか考える前にスピーチが始まってしまいます。

なので大事なのは、スピーチのトピックを一瞬で見極めて迷わず決めてしまい、なるべく準備の時間を確保することです。

ただ、トピックをどれにするかは本当に迷ってしまうので、すぐに決断できるように決める際のルールを決めておきましょうということです。

例えばこんな感じです。

(例1)
1.5つのトピックを速読
2.消去法で簡単そうなものを絞る
3.2つ以上候補がある場合は一番上の物にする

(例2)
1.上からそれぞれトピックを速読
2.「これならなんとかできそう」というトピックに当たった瞬間、残りのトピックは見ずにいきなり準備を始めてしまう

こんな風に決めていたら、最短の時間でトピックを決定できるので、そのぶん残りの時間をスピーチの準備に当てたり、心を落ち着かせたりすることができます。


スピーチのメインのポイントは2つ

スピーチの構成には、英作文問題みたいにメインの理由を3つ言うタイプと、2つだけにするタイプに主に分かれます。

どちらでも良いのですが、個人的にはスピーチではメインの理由は2つでいいと思います。2分ってめちゃくちゃ短いので、ポイントを3つも述べようとすると時間がなかなか足りません。

3つにすると、言わないといけないことが多くなるのでそのぶん途中で何を言うべきか忘れるリスクも高くなります。2つぐらいだったら言いたいことを頭に留めておきやすいですよね。

ポイントを2つぐらいにしてスピーチをすればなんとか2分程度に納まるはずです。

ちなみに、時間内に精一杯話すためには、イントロに時間をかけすぎないことが大事です。

最初のイントロの型を決めてしまっておけば良いと思います。その型にスピーチのタイトルをはめてスラスラっと終わらせてしまいます。そうすることで勢いもできますし。最初に時間をかけすぎると、後から言わなくてはいけないメインパートが厳しくなってしまいます。

逆に言うことがあまりないからイントロで時間を稼ぎたいという人もいるかもしれませんが、イントロはあくまで前置き、ただの導入です。本末転倒になってしまうので、イントロに時間を使いすぎるのはオススメしません。


本番の面接の待合室ですること

よほど最初のほうに到着しない限り、待ち時間はかなり長くなってしまいます。その時間は有効活用したいところです。

そこでオススメなのは、色んなトピックの論点に一通り目を通すことです。時間が許す限りこれを2~3周繰り返します。ぼくも本番はそうしました。

あるトピックを見て意見がいくつか出てくる状態なら、英語でもなんとか話せます。とりあえず意見・論点がすぐに思い浮かべばれでOKです。逆に意見が全く出てこなければ、英語でも日本語でも話せません。もはや言葉以前の問題です。もはや英語というよりは知識との戦いですね。


面接当日までの効率的な対策

オススメなのは100円ショップなどで大きめの単語カードを買って、そこに主要なトピックとそれぞれ論点を2~3個書き込み、フラッシュカード形式で毎日すぐに論点が思い浮かぶ状態にしてしまうことです。

こんな感じの大きめのやつを使います。

そうすれば本番に何を話したらいいのかわからないという状態は避けることができます。言いたいことがすぐに思い浮かべば、あとはそれを英語で頑張って話すだけです。

ぼくは本番の待ち時間ではこのカードでひたすら論点を確認していました。本番に論点が思い浮かぶかどうかで合否は決まると言っても過言ではないからです。


この記事のまとめ

発音と質疑応答は英語のスムーズさに影響を受けてどちらも同じぐらいの点になりやすい。(ただしあくまで主観)

沈黙を作らずに話し続けることができれば多少まとまりがなくても合格できる。

スピーチは2分間しかないので、メインの段落は2つのほうが良い。

本番はトピックを選ぶのに時間をかけすぎないように、あらかじめ選ぶルールを決めておく。

何も論点が思い浮かばなければ話すことができないが、逆に言えば論点さえ思い浮かべばどうにか話し続けることができる。つまり論点さえすぐに思いつく状態なら合格は充分可能なので、普段からの対策としてフラッシュカードで反射的に意見がすぐ思い浮かぶようにしておく。