英語学習では単語学習がめちゃくちゃ大事です。単語を知ってる数が多いほど理解できるものも話せることも増えてきますし。
さて今回は、単語を自分が話すときに使える形で定着させるコツと方法についてお話します。
ちなみに単語の覚え方には色々とありますが、小学生や中学生のように急ぎで英語をマスターする必要がない人は、重要単語は1日10個ずつなど少しずつ丁寧に覚えていけば良いと思います。
大人の英語学習者は、大量の単語を何回も回すことでなるべく短期集中で語彙をつけることを個人的にオススメします。
単語の覚え方ですが、ずっと前に詳しく記事を書いているので、そちらを参考にしてください。
さて今回は、単語を自分が話すときに使える形で定着させるコツと方法についてお話します。
さっそく結論から言うと、
・用法がイメージしにくい単語は塊の単位(コロケーション)で覚えてしまう
・フラッシュカード形式で「日→英」の練習
これら2つです。それぞれもう少し詳しく解説していきます。
コロケーションで覚えよう!
もちろん全部をコロケーションで覚える必要はありません。例えば、dog やbeautiful など基本単語はそのまま覚えた方が早いですよね。
用法がイメージしにくい動詞や、抽象度の高い名詞(可算名詞か不可算名詞かわかりにくいもの等)、あるいは品詞問わず覚えにくい単語を覚えたいときにコロケーションは力を発揮します。
例えば、わかりやすい例だと abound
「たくさんいる(ある)」という意味ですが、これも単語一語じゃなかなか使う場面をイメージできないので、コロケーションで覚えます。
abound with wild animals 「野性動物がたくさんいる」
この塊で頭の中に入っていると、すぐに応用して、"The forest abounds with wild animals." "The river abounds with fish." のような文が瞬時に作れます。
abound (たくさんいる・ある)だけで覚えたらなかなか上のような英文は出てきませんよね。
まあ、実はabound は Wild animals abound in the forest. のようにシンプルに言うこともできるみたいですが。。
もう少し具体的に例を挙げたいので、ぼくの単語帳を共有します。
用法が簡単な単語はあえて一語だけで覚えたりもします。最初のparoxysm という単語は、辞書で見ると「(周期的)な発作・(感情の)激発」というような訳が出てきます。
paroxysm =発作・激発
という覚え方だと、読んだときに理解はできても自分で使うことはできないのです。なので使いやすい形のin a paroxysm of rage という形に加工して覚えるんです。
他にも、exacerbate は英検の英作文などに使えたらカッコいいので、そのまま使える形で覚えたり。
alacrity 「敏活、敏速」と日本語でもよくわからない単語が出てきます。こういうのは絶対にコロケーションです。

こんな感じ覚えたら読んで意味がわかるだけでなく自分でも使うことができます。

こんな感じ覚えたら読んで意味がわかるだけでなく自分でも使うことができます。
このように、能動語彙を増やすにはコロケーションで覚えることは必須と言えます。
ただし、今回の記事で紹介した単語は会話で使わないといけないかというと、そんなことはないです。少し極端ですがコロケーションの例としてわかりやすかったので選んでみました。
「日→英」でフラッシュカード形式
先ほどの画像はぼくの使っている無料の単語アプリです。ぼくの単語帳は自分で単語と意味を登録して「裏→面」「面→裏」のどちらでもフラッシュカードが可能です。
そのような単語アプリはいくらでもあるので、自分の好きなものをインストールしてください。ちなみにぼくのはAndroid にしかない「シンプル単語帳」というアプリです。
ここで大事なのは「日→英」でフラッシュカードすること。ぼくは単語帳アプリは必ず「日→英」でトレーニングします。
「英→日」だとなかなか使えるようにはなりません。さらに、英→日だと頭の中は日本語を考えることが多くなってしまいます。
「日→英」だとヒントのない状態から英語をひねり出すことになります。そのスピードが徐々に上がり、いずれ考えなくてもすぐに単語が出てくるぐらい自動化することができれば、それは能動的な語彙ということです。
ある程度のコロケーションのものが考えなくてもすぐに口から出てくるようにフラッシュカード形式でトレーニングしたら、それはそのまま会話で活かせます。
この記事のまとめ
単語はシンプルなものは一語で、イメージしにくいものや用法が複雑なものはコロケーションで覚えてしまう。
コロケーションで勉強してると、そのまま会話に使えたり、すぐに応用して違うことを言い表せるようになります。
コロケーションで登録した単語を「日→英」で言えるのなら、そのまま会話になってもばっちしです。
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