どうしたら英語を話せるようになりますか?ならまだしも、「すぐに英語は話せるようにはなりますか?」とか聞かれることがあります。
「知るか!そんな方法あるなら逆に教えてくれ!」

と言いたくなります(笑) 実際に、すぐに話せるようになるにはこれ!というものはないんですよね。変な広告に騙されてはいけませんよ~。地道にやれるかどうか、この一言に尽きます。

ただし、地道にやるとは言っても、違った方向を向いてコツコツしてしまっていては効果的ではないです。なので今回は、地道にコツコツとやれることを前提として、どの方向に向いて頑張れば良いのかという話にします。

まあ結論から言うと、この記事のタイトルを見たらわかる通り、英語を話せるようになるには簡単な英文がすぐに口から出てくるようにすることが一番です。

ぼくが思うのは、読むのには簡単すぎる英文でも、すぐに口をついて出せる人はかなり少ないということ。

例えば、中学英語の教科書なんて、中高6年間普通に英語を勉強してきた人なら、読むのは全然難しくないと思います。

じゃあ「それをすぐに英語で言えるか」を考えてみてください。どうですか?実は案外難しいと思いませんか?

ほとんどの人は中学英語レベルの英語を甘く見ていると思います。ぼくもそうでした。ただ、読めるのと作れるのとでは話がまったく別です。

たまたまあるツイートを見かけて妙に納得してしまったのが、英語は発音や文法は理解してからがスタート、というもの。

つまり理解できたら次はそれを使いこなせないと意味がありません。学校ではテストが最終目的になってしまっているので、理解できるまででOKになってしまっているんです。

ということは、理解できてるものを次は使いこなせるようにしたらいいだけ。

つまり大事なのは、文法や語法などすでに完全に理解できている英文を口に馴染ませることです。これを飛ばしていきなり英会話だけを始めても効率が良くないです。

ぼくは典型的な日本の読解偏重的な(とは言え実は学校の英語の授業で読む英文は解説ばかりで量が実は圧倒的に少ない)英語教育の産物だったので、テストはできても上手に喋れないタイプでした。

もちろん中学英語なんて余裕で読めるし、見くびっていて見返そうとすら思っていなかったので、何をすればいいのか検討もつかない状態でした。

それがたまたま大学1年のときに英語がうまく話せなくて色々と困っていたときにシャドーイングという方法に出会うのですが、そのシャドーイングに使っていたのがちょうど中1~中3レベルに収まるぐらいの英語レベルでした。

それをとにかくシャドーイングしました。そうしたら、簡単な英文がやっとスラスラと口に出るようになったんですよね。そのときの感動は未だに覚えてます。

ちなみに使っていたのはこれ。

超入門ですww 

これを使ったのが大学1年生の頃。ぼく的にはまあまあ思いきった決断です。いちおう中高時代は英語はかなり得意だったので、それを考えると自分の理解レベルから極端にレベルを下げたものを使ったということになります。

でもそれが良かった!音を聴いてそれをそっくりそのまま何度も真似ることで、簡単な英文が口に馴染むようになって、同じ程度の複雑さの英文ならポンポンと出てくるようになったんです。

簡単に理解できるレベルの英文を何度も聞く、真似する(シャドーイング)。これを何度も繰り返すことで、使える英語として自分の脳内にインストールされていく感じ。

本当に英語を話すのが苦手な人は、騙されたと思って、グーっとレベルを下げて、それをひたすら聞き真似をして口と頭に染み込ませるように繰り返してみてください。まじで世界が変わります。

とりあえず英語を話すのが苦手な人には、今紹介した本を使ってのシャドーイングを勧めています。

入門ではなく、超入門です!冗談ではなくて本当に!笑

英語を読むのが得意な人ほど抵抗があるかもしれませんが、本当に効果があります。それぐらいの英語をたくさん口に出せるようになるとかなり話せるようにはなります。

他にもう1つしたら良いのは瞬間英作文というトレーニングです。

これは文字通り、英文を瞬時に口に出すトレーニングです。シャドーイングと同時並行すればさらに効果的です。

これも基本的な考えは同じで、簡単な英文が咄嗟に口に出せるようにすることが目的です。

シャドーイングで簡単なレベルの英文を口と頭に染み込ませ、瞬間英作文で同レベルの英文がすぐに発話できるように仕上げるイメージ。

瞬間英作文ではこれが一番おすすめです。

これもタイトルに書いてある通りで、スピーキングのための本です。これ1冊あればかなりトレーニングできるので、やることには困ることはありません。

かなり例文数が豊富なので、これをしっかりこなせれば簡単な会話で困ることはなくなります。

これについては別記事で紹介しているのでそちらを見てみてください。



あとは、YouTubeでお気に入りの英語学習チャンネルを1つ見つけましょう。本人のレベル次第ですが、基本的には英語ネイティブのチャンネルをオススメします。

それもたくさん聴いて、自然な表現を学びます。「こういう言い方はいいな」「使ってみたいな」というふうに思う表現を自作の単語帳やノートに書きためます。

単語や表現を登録してフラッシュカード形式で練習できるものがあるのでそれを利用して反復練習していきます。

これも英→日、ではなく、日→英で、かつ、瞬間的にできるように反復します。

瞬間英作文は文単位なのに対して、こちらは語句単位ですが、考えは基本的に同じです。これも同時に行うことで話せることが増えていきます。

もちろん、YouTubeで英語を聞くことそのものも英語の勉強になりますし、発音や話し方なども参考になります。


この記事のまとめ

英語を話せるようになるには、簡単な英文が口からスッと出てくる状態を目指すこと。

そのためにすることは、

・シャドーイング
・瞬間英作文
・単語や表現のフラッシュカード

これらを並行して行います。

シャドーイングで英文を耳と口を使って脳と体に染み込ませる。瞬間英作文で実際に同程度のレベルのものがすぐに口から出るようにトレーニング。

自分の使いこなせる英文の型にはめることのできる表現を増やすために、単語や表現をフラッシュカードで補強する。

実際に自分が出会って良いと思ったものだとより定着しやすいので、そういったものに出会うためにもYouTubeをオススメします。

そういった感じです。