みなさんは英語で誰かとメッセージをやり取りしていますか?

英語の発信力(スピーキングとライティング)を高めることにおいて、英語でのメッセージのやり取りはとても良い学習になります。

ぼくは日常的に英語でLINEのやり取りをしているので、その中で気付いた英語でLINEをすることの利点やスピーキングやライティングへの活かし方について話していきたいと思います。

もちろん手段はLINEではなくても、FacebookのメッセンジャーやTwitterのDMでも何でも構いません。英語圏の人でLINEを使っているのは日本に住んでいる人ぐらいです。

・便利な単語や表現を盗もう
・使ってみたい表現を使える場所
・なるべく正しい英語を意識する
・日本人どうしではどうなの?

以上の4つについて、理由や方法を掘り下げながら見ていきます。役立つTips も紹介しています。


1.便利な単語や表現を盗もう

友達と英語でメッセージをやり取りすることと実際の会話の違いは、会話を文字で行っているか音で行っているかだけの違いで、使う語彙や文体は基本的には同じです。ほとんど違いはありません。

英語で話しているときに「その単語ってどういう意味なんだろう?」「ああ!そうやって言うんだ!便利かも」みたいに思うことってありますよね?

そんな風に会話で出会ったわからない単語は後から調べたり、便利だなと思ったものは後からメモしたりすることで、英語の表現力を増やしていくことができます。

英語でのメッセージのやり取りもこれとまったく同じです。むしろ、単語や表現を盗むのであれば文字でのやり取りのほうが効果的。メッセージだと、後から見返すことができるし、すぐにその場で調べたりメモしたりすることができるからです。

ぼくはイギリス人の友達と頻繁にやり取りをしているので、実際の会話でもLINEでも便利だと思った言い回しや面白いと思った表現はどんどんストックして自分の物にしていってます。

NARUTOでコピー忍者のカカシっていますよね?知ってます?ぼくはコピースピーカーのKen です(´ω`)ww

ちなみに、そういった英語を紹介している会話のための単語・フレーズ集も作ってるのでよければどうぞ~。


さて、ここで1つコツですが、メッセージのやり取りでサクサクと便利な単語や表現を手に入れるにはスクリーンショットをするのがオススメです。

そうすることによって、たった一瞬で文面を画像で保存でき、後からまとめて一気に見返すことができます。その方が効率的で、もしやり取りが途切れずに進んでいるような状況でもテンポを崩すことなく集中してやり取りができます。


2.使ってみたい表現を使おう!

英語は覚えたらそれで終わりではなく、実際に使ってみることで記憶に定着して使えるかたちで身についていきます。

普段の会話と比べると文字でのやり取りは考える時間が多いので、使ってみたい単語や表現を使う余裕もできます。これほど絶好な機会はありませんよ!

本当に、自分が話すにしろ書くにしろ、実際に一回使った表現って面白いほど定着します。それが使いたいと思って意識して使ったものなら尚更です。それほどアウトプットは大事です。

会話ももちろん同じです。英語の流暢性を上げるにはやはり実際に話すことが一番なのは間違いないのですが、英語の表現力を磨くという点では、実は英語でLINEをすることが一番の方法ではないかと思うんです。

ここでも英語の表現力をあげるコツを1つ!英語専用のTwitterアカウントを作成しましょう。そこではてきとーに日常のことを「英語で」呟くだけなのですが、英語学習を目的にするのであれば、使いたい英語を使うことを意識すれば良いアウトプットの場になりますよ。

ちなみにこれがぼくの英語アカウントです。
ぼくのは学習用ではなくただ気まぐれに思ったことや出来事を呟いているだけなのであまり参考にならないと思いますが、興味があればどうぞ。


3.なるべく正しい英語を意識する!

これは英語ネイティブとは逆の考え方※かもしれませんが、英語学習者は文字のやり取りこそなるべく正しい英語を心がけると良いと思います。

※英語ネイティブの中には文面だとa や the などの冠詞が緩かったり、その他文法の誤り、特にタイポが目立つ人も中にはいるため(もちろん一握りだとは思いますが)

間違った英語を使うことが駄目とかっていう話ではありません。むしろ多少の文法の誤りをそんなに気にする人はいないと思います。

ぼくが言いたいのは、正しい英語を使う練習としてLINEでのやり取りが最適であるということです。

会話ではじっくり頭の中で考える時間がなく即興で言葉を紡ぎます。一般的に、流暢性を意識するほど正確性はどうしても落ちてしまい、正確性を上げようとすれば流暢性は落ちてしまうというように、流暢さと英語の正確さはトレードオフの関係にあります。

ただ、文字でのやり取りだと何が違うかというと、即興の会話とは違い、ある程度じっくり考える時間があります。時間をかけられるので、普段の会話よりも正確さを意識してアウトプットができることが利点です。

時間をかけすぎたら会話のようなアウトプットの効果が得られないのではと思う人は、とりあえずその場で思いついた英語を即興的に書いてみてください。そこで送信ボタンを押す前に、自分で添削して正しい英語に推敲するというステップを踏めば良いと思います。

ここでもう1つコツです。「自分の英語のこの部分は合っているのかな~?」って思うことがありますよね?そのときは、その気になる部分を" で囲んで検索してみてください。例えば、さっきのツイートを例に出すとこんな感じ。

cut down on ~ は「~の摂取を控える」というような意味です。もしこれで、チョコレートを控えるっていうときに、cut down on chocolate であってるのか?と気になるときは、

"cut down on chocolate" 

のようにで気になる部分を囲んで検索すれば、その囲んだ部分の英語のWeb上で使われているものが表示されます。それがたくさんあると実際に他の人も使っているということなので自然な表現だとわかります。検索結果がゼロであったり極端に少ない場合はそれは不自然な英語である可能性が高いです。

これを活用することで自然で正しい英語であるかどうかを簡単に判断することができるのでぜひ活用してみてください。


4.日本人どうしではどうなの?

基本的にはぼくは日本人どうしでの英語のやり取りには賛成です。

便利な単語や表現を盗むという点においては英語ネイティブとのやり取りには劣りますが、それもやり取りする相手のレベル次第ですよね。

それ以外の面では、アウトプットができる点で英ネイティブとのやり取りとまったく効果に差はないと思います。むしろ気楽にやれる場合もあるのではないでしょうか?

ぼくは大学時代は仲の良い友達(みんな日本人)と定期的に集まって英語だけで会話をして英語力を伸ばしました。メッセージのやり取りも英語で行うこともありました。

留学して2か月目で初めて出会ったタイ人の友達に英語をすごく褒められて、今まで海外経験がなかったことに驚かれたのですが、日本人どうしで英語を使っていてそのレベルまでは達することができたようです。

帰国後も日本人どうしで定期的に会話をするのを再開してそれを1年ぐらい続けたのですが、これがなかなか良かったです。

英語でメッセージだけでなく、実際に会話するのもやはり良いですね。全然日本人どうしでもアウトプットの力は伸ばすことができます。

もし自分と同じように日本人で英語を勉強している知り合いがいたら、英語でやり取りすることを持ちかけてみると良いのではないでしょうか?


最後に

ただ漠然と英語でLINEするのではなく、上記のように、単語や表現を相手から吸収することや自分が使いたい英語を積極的に使ってみること、正確さを意識することで、格段に学習効果がUPします。

これを機会に英語でのやり取りをぜひ始めてみてください。