見てわかるだけでなく、実際に自分の口から出て使える単語やフレーズが増えるほど、会話での表現力が豊かになります。

do, have, get, take のような基礎単語を使いこなして様々なことを表現することもできますが、やはり単語やフレーズの引き出しが多いほど、会話がカラフルに彩られ楽しいです。

では、どのように会話で能動的に使える単語やフレーズを増やしていくかというと、フラッシュカードで反復することが最も効率も良く効果も高いです。

ぼくは会話で使いたいと思った単語や表現は単語帳アプリに記録しておき、それをフラッシュカード形式で反復しています。それを4年ほど続けてきたのですが、会話での表現の幅はかなり広がった実感があります。

単語帳アプリを使ってフラッシュカード形式で練習することで、会話で使える能動語彙は確実に増やすことができます。

というわけで、今回は単語帳アプリ(フラッシュカード)を使ってどのように英会話での表現力を豊かにしていくかを簡潔に書いていきます。


1. 宝探しの感覚で英語に触れよう!

どういうことかと言うと、まずは自分が便利だなと思うもの、もしくはカッコいい/可愛い/オシャレ、なんでも良いです、とにかく使ってみたいなと思う単語や表現に出会うことが不可欠です。

そのためには、一定のインプット量を保てる仕組み作りが重要です。洋書でも洋画でも何でも良いので、自分に合っている好きな手段で英語に多く触れましょう。
個人的な話だと、ぼくは英字新聞とPodcastで毎日一定の読む量と聞く量を確保しており、そこから自分も使いたい単語や表現を探して単語帳アプリに書き留めています。

色んなインプット源はありますが、毎日満遍なく一定量の英語に触れたいのであれば、英字新聞とお気に入りのPodcastを見つけることはオススメ。英字新聞は購読してしまえば読まざるを得なくなるため、自然と毎日英語を読むようになります。


関連記事:英語学習者向けの英字新聞 The Japan Times Alpha がおすすめ!

この大量のインプットを通して使いたい英語を探す作業は、英語の会話力を中級レベルより一歩先に進むには必須だと感じています。


2.  「日→英」でフラッシュカード!

ここ超重要!英語を見て意味がわかるだけでは、すぐに口から英語が出てくるとは言えません。

自分が会話で使いたいと思う単語は、見て意味がわかるだけでなく、意味から英語がパッと出てこないといけません。

なので、単語帳アプリに単語や表現を追加するときは、表(問題)が日本語で裏(答え)が英語にして、「日→英」のフラッシュカードで反射的に言えるようにしていきます。

これ本当に効果的です。会話での表現力が上がっていくのが実感できるはず。

気をつけたいのは、単語や表現を登録するときの日本語での意味です。てきとーに「○○ 意味」というふうに検索してその日本語訳をつけるだけ、というのは止めておいたほうがいいです。

自分が実際に会話で使うための表現なので、一手間かけて、「○○ meaning」のように検索して、英語で英語の意味をいくつか例文と一緒に見て、自分がしっくり来るような日本語の意味を考えて登録するほうが正確にその英語を使いこなせるようになります。もちろんその手間をかけることで記憶にも定着します。

ネットで上がってくる日本語の意味は、若干ズレがあるものが少なくありません。

そういったネットですぐに見つかる若干ズレのある物の寄せ集めの羅列のような英語を紹介しているものもSNSで見受けられますが、使いたい英語は自分でしっかりと「英語で」意味をいくつか確認して、しっかり納得した形に落とし込み覚えることが重要です。

少し手間はかかるかもしれませんが、これは本当に大事!この積み重ねで英語の表現力は上がっていきます。


3. オススメの単語帳アプリ

紙媒体の単語カードでももちろん良いのですが、表現数のストックが増えることを考えると、1つ単語帳アプリを使うことをおすすめします。

フラッシュカード形式でトレーニングできる単語帳アプリは無料でいくらでもあるので、自分のお気に入りのものを使えばいいです。

スマホがAndroid の人は、「シンプル単語帳」というアプリがおすすめ!

完全無料でオフラインでも使えます。広告もほとんど目立たず、機能はシンプルで無駄がないところが良いです。単語帳のカテゴリを複数作成できるのも便利!

欠点は、携帯を変えるときに引き継ぐことが難しいこと。自分のページにログインするような類のものではないので、携帯を変えて新たにインストールすると、またゼロからになります。このへんは何か方法があるのでしょうが、ぼくはよくわかりません。

次にオススメなのは、メンタリストのDaiGo が作った「分散学習帳」というアプリです。こちらも完全無料ですが、広告が少し煩わしいのが欠点。しかしそれ以外では使い勝手がかなり良く、優良なアプリです。

関連記事:科学的根拠のある効果的な英単語の暗記方法

個人的な話になりますが、ぼくはシンプル単語帳からこちらに最近乗り換えました。シンプル単語帳はサブとして使っています。

「分散学習」の良いところは、フラッシュカード形式で練習して答えを見たときに「余裕・普通・難しい・わからなかった」の4つの中のうちから1つをタップして、その結果に基づいて科学的にベストな復習タイミングで通知してくれることです。

つまり、アプリに従っておけば、限られた時間で効率良くすべての単語を定着させることができます。

これも欠点は引き継ぎが手間がかかるということです。出来ないわけではないですが、単語の数が多くなると大変。

ログインしてアカウントを作って利用するアプリですが、他の端末でログインすると初期状態のままです。

引き継ぐ方法としては、登録した単語や表現などを他のアカウントに共有できるようにしておけば、それをダウンロードすることができます。

ぼくは最近スマホを変えたので、新しいアカウントを作って、以前登録した単語の中身をダウンロードする形で引き継ぎました。

なので引き継ぎが出来ないことはないのですが、せっかくアカウントを作るなら他の端末からも同じ登録した物にアクセスできれば良いのになと思います。

まあ、これはまだ新しいアプリなのでそのうち改善されるかな?と考えています。

こういうのが煩わしかったら、アナログなやり方にはなりますが、自作のノートに線を引いて、左に日本語、右に対応する英語を書いて、溜めていくのもいいかもしれません。


この記事のまとめ

・使いたい英語に出会えるインプット源を確保して、毎日一定量の英語に触れよう!

・フラッシュカードに追加する前に、英語の意味を英語で調べていくつか比較して、しっくりする日本語訳を考えよう。

・フラッシュカードは「英→日」ではなく「日→英」で反復練習。