めちゃくちゃ良い単語帳を久しぶりにGETしました!2019年2月下旬に出たばかりの新しいIELTSの単語帳です。

文脈で覚える IELTS英単語
アゴス・ジャパン


本屋で見つけて中をパラパラっと見たところかなり良い内容。

ダウンロード音声がアメリカ英語なのかイギリス英語なのかわからず購入を躊躇っていたのですが、フォロワーさんがイギリス英語の音声だと教えてくれたので買ってみました!

今回はこのIELTS の単語帳がどんなものなのかわかりやすく紹介していきます。


短めの長文が96個もある!

短めの長文って矛盾してますが(笑)、要するに、片側左のページに200語前後のパッセージ(下に和訳つき)が96個もあって、その文章中からピックアップされた単語が見出し語として掲載されています。

内容も興味深いのはもちろん、長文の数が充実しているので、それだけでもかなり価値が高いです。パッセージの音声を何度も聞いたり声に出して読むことで単語も一緒に覚えられてしまいます。

英検の単語帳で有名な「文で覚える単熟語」シリーズとコンセプトは似ています。

知っている人は、こちらをイメージするとわかりやすいと思います。 


単語掲載数は4000越え

単語帳は1000~2000語弱掲載のものが普通ですが、これはまさかの4000越え!かなり充実しています。

単語レベルについてですが、IELTS バンドスコア5.0ぐらいの人が6.5~7.0 を目指すぐらいのレベルとのこと。感覚的には英検準1級~1級基礎といったところです。

見出しでは文章中に出てきた単語とセットで、それぞれに言い換え語(類義語)が数個紹介されていて、その言い換え語からも1つ例文が紹介されています。

これはかなり良いです。しかも例文は長文の内容に寄せてくれているのも使い方がイメージしやすくて良い感じ!

ただ単に類義語が箇条書きで羅列されている単語帳ばかりですが、このIELTS の単語帳は類義語も覚えやすく、よく吟味して言い換えして使いやすい単語や表現を紹介してくれています。

スピーキングやライティングでの表現の幅も広がりそうです。


ライティングやスピーキングにも!

掲載されている長文96個ですが、4つのパートに分かれています。

Part1 は読解問題で頻出トピックのパッセージ、Part 2&3 はそれぞれライティングの図表やグラフを描写したり意見を述べる文章、Part 4 はスピーキングである質問に答える形の文章が掲載されています。

読解問題のような長文だけでなく、ライティングやスピーキングで物事を説明したり意見や経験を話したりしている文章に触れられる本は希少価値が高いです。

それらを何度も音声を聞いて真似して声に出して読むことで、単語を身につけながらスピーキング・ライティングに必要な力もつきます。


音声はイギリス英語の標準発音!

日本の単語帳ってほとんどが米発音で収録されていますよね。イギリス英語の音声の単語帳ってすごく珍しいです。

IELTS はイギリス英語圏で主に使われるテストなので、IELTS教材はイギリス英語音声のものが多いようです。これはぼくにとっては嬉しい見落としでした!

イギリス英語の標準発音は世界のスタンダードです。教養があり上品な響きなのが特徴で、英語学習者としての日本人はイギリス英語の発音をお手本にすべきだと本当に思っています。

このIELTS 単語帳の音声は標準的なイギリス発音。すごく綺麗で聞き心地が良いです。イギリス英語好きにはかなり嬉しい!アメリカ英語派の人も、これを聞いたらイギリス英語が好きになるかも。


シャドーイングにオススメ!

発音が標準的なイギリス英語で、クリアに比較的ゆっくり丁寧に読まれているため、無理なくシャドーイングするのにピッタリです!

↑こちらもイギリス英語のシャドーイングにオススメで、かなり丁寧にゆっくりめに読まれているのですが、音声はこちらとすごく似ています。同じ人が読んでるのかな?

ちなみに、そちらはイギリス人の男女が交代で長文を1つずつ読むのに対して、この「文脈で覚えるIELTS 英語」は男の人がほとんどを読みます。たまに女の人も読みますが、交互ではないです。

さて、シャドーイングは何度も繰り返して行ううちに、英語を英語の語順のまま前からどんどん処理する力がつきます。その結果、リスニングやリーディングでの情報処理速度も上がり、スピーキング力も自然と上がります。

また、シャドーイングは聞いて真似して読む行為の繰り返しなので、その文中に使われている単語や表現も頭に焼き付きます。そのため表現力も勝手につきます。

こんな感じでシャドーイングは英語を読み聞き話すのに必要な英語力の土台を底上げするのにもってこいの王道の学習法です。ぼくはかれこれ7年ぐらいやってます。

詳しくはこちらにまとめています。長めの記事なので、時間がある方でもし興味があればぜひ参考にしてください。


シャドーイングに大事なのは、その文で使われている単語や文構造を完全に理解できている英語を使うことです。そのためこの単語帳を使った手順は以下のようになります。
1. まずはリスニングで内容把握
2. 次は読んで内容理解
3. 単語の意味を確認する
4. 和訳と比較しながら文章理解
5. 目で文章を追いながら音声を聞く
6. 文章や例文を見ながらシャドーイング(3~5回ほど)
7. 何も見ずにシャドーイング(できるまで)
ただ眺めるだけでなくこの手順を行うことで、自然と単語は頭に残りますし、単語力だけでなく総合的に英語力が高まります。

これを1日に長文2つぶんすると、48日(約1ヶ月半)で1周できます。3ヶ月で2周できますね。それぐらいやればかなり力はつくと思います。


持ち運びにも便利なサイズ!

何気にここもお気に入りのポイント!

ぼくは出かけるときは何か英語の本を一冊は持ち歩きたいタイプなのですが、サコッシュ(小さい肩掛けのカバン)にもスッと入るサイズ感なので気に入っています。

画像で見たときはもっと大きいのかと思っていましたが、手に取ると可愛らしい大きさでした(笑)


この記事のまとめ

文脈で覚える IELTS英単語
アゴス・ジャパン


単語の掲載数は4000越えで十分満足できるし、リーディングだけでなく、ライティングやスピーキングでの図表の説明や考え・経験を述べる文章など、幅広い英語に触れられます。

標準的なイギリス英語でゆっくりめに丁寧に読まれるので、シャドーイングにもぴったしです!

百聞は一見にしかず。Amazonで本の中身のサンプルが見れるので、どんな単語帳なのか見たらさらにイメージが沸くと思います。一見の価値あり。超オススメです!