今回は英検1級の二次試験に一発合格した自分が直前に実践した勉強方法を紹介していきます。

実は二次試験の対策を始めたのは一次試験の合格発表の後からなので、2週間の限られた期間で準備をすることになったのですが、当時は高校に勤務しており部活も見ていたため、勤務時間外も平日はもちろん土日も部活で時間は潰れていました。

それに加えて、私的な事情で土日は部活の後もほとんど勉強時間を確保できなかったので、限られた時間で効率良くする準備をする他ありませんでした。

せいぜい1日2~3時間ぐらしいか使えなかったのですが、だからこそ無駄を削って効果的に対策ができたのではないかと思っています。

それをなるべく客観的に分析して「ここが良かった」「こうすればもっと良かった」ということや、「逆にこれはしなくて正解だった」ということにも触れていきます。

これから二次試験の受験を控えていて、時間も迫っている中、どんな風に対策をすればいいのかわからずにいる人には参考になるんじゃないでしょうか?

勉強した方法は体験談として紹介していますが、やっておいたら良かったこと&やらなくて正解だったことも考慮し、自分なりに考えられる最も良い効果的な勉強方法を最後にまとめました。

1. スピーキング力はどのくらい必要か
2. ぼくは2週間でこう勉強した!
3. これはしなくて正解だった
4. これをすればもっと良かった
5. 当日の試験本番までの過ごし方
6. 二次試験の本番でわかったこと
7. この記事のまとめ

以上のことについて書いていきます。ではさっそくいきましょう!


1. スピーキング力はどのくらい必要か

結論から言うと、ある程度の基礎力は必要ですが、すごく流暢で上手な英語を話せる必要はないと思います。

ある程度の基礎力と言うと曖昧なのでもう少しハッキリさせると、ゆっくりで良いので中学英語の文法や基礎的な単語を使いながら自分の意見やその日の出来事をシンプルに発信できるぐらい。

複雑なことを流暢に話せるほどの力までは必要ないかなと。それよりはシンプルで良いのでなんとか意見を言える力が求められている気がします。

たまに英検1級は英語ペラペラじゃないと受からない、と思っている人もいますが、決してそんなことはないということです。

そもそも、二次試験の内容的に考えると、残念ながら純粋なスピーキング力を測るテストではありません。

そのときのトピックによってスピーチと質疑応答の内容が決まるのですが、毎回のトピックによって有利・不利・相性が変わってしまうからです。

例えば、英語の堪能な帰国子女のような子が受けて、年齢的にトピックに関する知識がなくて落ちることも普通に考えられますし、逆に前者よりスピーキング力が劣る人でも馴染み深いトピックに当たれば合格できるでしょう。

なので、今のスピーキング力を気にするよりは、多くのトピックに対応できるように準備をして、その過程でスピーキング力を高めようという意識を持てば良いですね。


2. ぼくは2週間でこう勉強した!

ぼくがやった方法は至ってシンプルで、日頃行っているシャドーイングに加えて、英検に関しては面接対策本を1冊に絞りそれに一点集中。後はフラッシュカードでトピックに対する論点が思い浮かぶようにしました。

一次試験の合格がわかったその日すぐに買いに行って、2週間毎日これを繰り返しました。

この本は1つの章でスピーチの問題文とサンプルがあり、良い所や悪い例など解説も丁寧です。

そしてその後は、スピーチ後の質疑応答を想定した、スピーチに関連するいくつかの質問とサンプルアンサーがあります。

まずは解説までしっかり読み込み、その後は本番を想定したスピーチから質疑応答まで自分一人で練習しました。

本番までは毎日以下のような手順。
1. 解説も含めサンプルをしっかり読み込む
2. サンプルエッセイ&アンサーを覚える意識で丁寧に音読して内容を理解
3. 一通りスラスラ言えるまで音読
4. スピーチ&質疑応答を1ずつ暗唱
5. 本番を想定してスピーチから質疑応答を最後まで通してやる
6. フラッシュカードに質問/論点を追加

1章分がこの手順で、これを最低でも1日1章、なるべく2章ぶんしていました。これだと1週間で十分一周することができます。本番までにこれを2周は繰り返しました。

1では隅々まで解説もしっかり読み込み、大事なポイントを確認しました。

2では、理解した内容を踏まえて英語を暗記するようなイメージで音読。

3では英語がスラスラ読めるまで音読。その過程で内容はけっこう頭に入ってきます。

4ではサンプルを一度声に出して読んだ後、本を伏せてそれが暗唱できるまで繰り返しました。多少自分の言葉に変えてもOKという感じでやっていました。それをスピーチと質疑応答を通してではなく、1つずつです。

5では質問だけを見ながら、後は完全に本番と同じ流れで最後まで通してやります。言葉に詰まったりしても途切れずに最後までです。

後は手順3~5をある程度満足できるまで繰り返しました。自分の中で決めていたのは、1日にやるのはできれば2章ぶん、それ以上はしないということです。

1日にたくさんやりすぎると、どうしても質が落ちてしまいます。

二次試験ではトピックをしっかり理解していてかつポイントが浮かぶことが大事なので、質と量のバランスを保つのには1日2章というのがベストだと判断しました。

そして、最後はその日に練習した質問と要点を100円ショップで買える大きめのフラッシュカードを買って、表にスピーチと質疑応答のトピック、裏にポイントを箇条書きして、質問を見たらポイントがすぐ頭に浮かぶようにしました。

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ポイントさえ浮かべば後はどうにかなるので、本を1周した頃にはすべてのポイントが質問を見たときに何とか思い浮かぶようにまで仕上げました。

フラッシュカードにすると短時間で論点を一通り確認できます。

これを仕事のスキマ時間や1日の終わりに一通りフラッシュカード形式で確認するようにしていました。

論点確認だけでなく、家の外にいても、このカードを持っていたら心の中で声に出さずに面接練習もできます。

あまり多くのことに手を出さずに、このようにシンプルに一点集中で対策をしました。やったことを箇条書きでまとめると、
1. シャドーイング(英語力の維持とWarm-upを兼ねて)
2. 面接大特訓(熟読→音読でインストール→スラスラ読めるよう納得いくまで音読→暗唱→本番を想定したトレーニング)
3. フラッシュカードにまとめて、今までの論点を暗記
特にフラッシュカードで論点を暗記したのはかなり良かったと個人的に思います。単語の暗記以外にもこのような活用もできますよ。


3. これはしなくて正解だった

しなくて正解だったのは、スピーチ作成とそれの暗記です。

一次試験から4週間、一次試験の月間発表からは2週間しかないのに、複数のトピックのスピーチを作成して暗記というのは現実的ではありません。

確かに、スピーチを作成してそれを暗記しておけば、もし運よく本番にまっまく同じトピックに当たれば高得点で合格できるでしょう。

ただ、トピックはおそらく何十パターンもあるので、5~6本のスピーチを暗記したぐらいでは、よほど運が良くなければまったく同じものに当たることはほぼないと思います。

やってみるとわかると思うのですが、スピーチを作ってそれを暗記するのは、一本でもかなりの労力です。

途中で「やっぱやめた」となると時間を浪費するだけ。

それよりは、広く浅くで良いので様々なトピックの論点が浮かぶ状態に持っていく方が簡単で効率的です。

論点さえ思い浮かべば、後は簡単な英語でも良いのでそれを説明→少し補足や自分の意見を追加、などでいいんです。

毎日5~6時間は平気で毎日当てられて、1日2本スピーチ作成&暗記、本番までに50本暗唱。とかできるのなら良いと思いますが、学生ならともかく社会人にはあまり現実的ではありません。

高得点で合格したい!というような強い拘りがなければ、そこまでする必要はないと思います。


4. これをすればもっと良かった!
・一次試験直後から始めるべきだった
・面接本のシャドーイング
・オンライン英会話で面接練習

書いてある通りで、一次試験が終わったら間髪入れずにすぐに対策を始めたら良かったです。

テストが終わったらどうしても一息つきたくなってしまうんですよね。明日からする、3日ぐらい休んでからする、来週する、一次合格してたら本当にする、、みたいに、ズルズル伸ばしてしまいました。

基本的に怠惰なので、なかなか身が入らなかったんですよね。

自己採点では一次は多分合格してるだろうと思ってはいましたが、やはり確証がないと不安だしなかなかやる気が。。

蓋を開けてみれば83/100点(G1+6)で危なげなく受かってました。なので心配になるのはめちゃくちゃわかるのですが、意外と大丈夫だったりするものです。

ブログやTwitterで一次試験が自己採点では○○点ぐらいなのですが、二次試験の対策はするべきですか?という質問を何回か頂いたことがあるのですが、

「大丈夫ですよ!すぐにでも始めましょう。万が一落ちていても、次受けるときの英作文対策にもなるし、次回の二次対策の負担も減ります」

的なことを言います。どの口が言っとんじゃボケ!と思うかもしれませんが、本当にこれが真理です。すぐに準備を始めれば、一次の結果発表後から始める組の倍の時間を取ることができます。

実際、2週間ってあっという間でしたし、けっこう焦って準備をしました。当日会場に向かうまでにもっも早くからしとけばよかったとめちゃくちゃ後悔しました。

なんとか結果オーライだったのですが、これ読んでる人はすぐにでも始めましょう!

次にやったら良かったのは面接本のサンプルエッセイ&アンサーのシャドーイングです。

ぼくはいつもシャドーイングをしているのですが、シャドーイングしていると文章の頭に入ってき方が全然違います!

何回か繰り返すうちに、その中で使われているフレーズは言えるようになるし、なんならいくつかの文が勝手に頭で再生できるぐらいになります。

これをそのままシャドーイング教材として使えば最強だったのですが、ぼくはシャドーイングは数年イギリス英語のみを徹底してきたので、その拘りが捨てきれずにシャドーイングに至りませんでした。。(泣)

サンプルの文章をシャドーイングできれば本当に一番良いのはわかっていたのですが、できなかったのは仕方がないです。

違和感がすごくて、ぼくは伊予の方言で普段は話しますが、急に標準語で話さないといけないような感じ。逆に、東京の人が伊予弁で話さないといけない違和感、と言えばわかりやすいと思います(笑)

アクセントに特に拘りがない人や、そもそもアメリカ英語が好きな人なら、サンプルスピーチ&アンサーは徹底的にシャドーイングをしたら良いと思います。

なんせ内容が頭に残るので面接対策にもなるし、それが勝手に発音やアクセントのトレーニングにもなるし、良いところしかないです。

そして最後は、オンライン英会話で本番を想定した練習をすべきでしたね。

ぼくは当時は英語学習のTwitter もやっておらず、情報がまったくなかったので、そもそも格安オンライン英会話の存在を知りませんでした。

今受けていたとしたら、100%間違いなく活用します。その日にやった2章ぶんを毎日本番形式。

オンライン英会話なら間違いなくネイティブキャンプ一択です。無料体験があって、しかもレッスン回数無制限で、スマホやタブレットからでもできます。

その無料期間に1日×2回→14回ぶん練習するか、もう普通に会員になって毎日するかですね。14回もやれば十分ですが、回数は多いにこしたことはないです。

時間をたっぷり注げるなら1日中何回も面接練習も可能です。

そうでなくても、毎日2回なら50分で済みますし、無理なく本番までに50回は模擬練習できます。それなら本番は余裕でしょう。

ネイティブキャンプは英検とはまったく関係なくその後しばらくして存在を知ってやっていた時期があるのですが、3ヶ月ほどの間毎日最低2レッスンは欠かさずに受けて英会話していました。

仲良い先生ができたので、その先生がいるときは連続で受けたりして多いときは4レッスンとかも受けていたので、一日に模擬試験2回なら全然余裕でいけます。

今は英語を話す環境にあるのでネイティブキャンプはしていませんが、英語を話す機会がなくなればまたいつでも始めるつもりでいます。

オンライン英会話で毎日練習していたら、本番はもっと自信を持って受けれただろうなと思います。

関連記事:オンライン英会話で迷ってる人にはNative Camp(ネイティブキャンプ)が一番オススメ。ていうかそれ以外の選択肢ある?


5. 当日の試験本番までの過ごし方

ぼくは一次試験を愛媛のある会場で受けたのですが、地方のため、受験者はぼくも含めて5~6人。当然、二次試験が実施されるわけもなく。

ということで、一番近かった広島市内の会場を選びました。確か大きいショッピングモールの目の前にある私立の学校でした。

宿を取るかギリギリまで迷ったのですが、結局ホテル代をケチり、当日朝早起きして海を渡り広島の高速を走り抜け、ノンストップで約2時間ほどで会場に着きました。

その間に、車の中では面接大特訓のCDをずっとかけ流していたのですが、長距離移動で逆にこの時間が取れたのが良かったのかもしれません。

最初は地方にいるだけで大ハンデじゃないか!と思ったのですが、移動の間に心を落ち着かせて徐々にスイッチを入れることができます。

会場では、控え室におそらく40人ほどいたのではないかと思います。けっこう早く行ったつもりだったのですが、ぼくは最後の列の席だったので、待ち時間が異様に長かったです。

この待ち時間の間にやったことは、もちろんフラッシュカード!

机の上にはフラッシュカードのみを出し、待ち時間がかなり長かったので呼ばれるまでそれをひたすらやっていました(笑)

とにかく論点さえ思い付けば後は気合いで乗り切れます。途中はうとうとしながらも、何とかフラッシュカードをざっと4~5周ほど待ち時間の間に回しました。

待ち時間にフラッシュカードで論点を直前まで叩き込むのは、多分一番よい方法だと思います。


6. 二次試験の本番でわかったこと

面接を受けてみてわかったこと大事なことがいくつかあります。
1. スピーチの失敗はカバーできる
2. スピーチの論点は2つがベスト
3. トピックを5つの中から早く選ぶ
4. とにかく喋り続けると良い
5. 面接官の表情や仕草は点数と関係ない

まず1つは、スピーチで多少失敗しても質疑応答で挽回可能ということ。

自分はスピーチを2分に納めることができずに途中で強制終了となりました。

もともと面接のような場面では極度の緊張しいなので、多分同じようなことを繰り返してしまってたはずです。言い淀みも多かったと自分でも思います。

そんなグダグダな状態で、2分間にスピーチを納められず。論点の2つめの途中までしか行きませんでした。

確実に落ちたと思いましたが、どうせ駄目なら、という感じでスピーチの後は振り切れて緊張が逆になくなり、質疑応答は特筆することもなく無難に終えました。

練習よりもかなり酷いお粗末なスピーチだったのですが、その割には7/10 だったのでセーフです。

でもよく考えると、スピーチ10点、質疑応答10点、発音10点、語彙と文法の複雑さ10点の合計40点のため、面接のメインであるスピーチ自体はそもそも1/4 しか占めません。

ということは、仮にスピーチが5点ぐらいの出来ならなんとか挽回は可能です。

そしてスピーチがグダグダになった要因としては、論点を3つも言おうとしたところ。

3つ思い浮かぶならライティングのようになるべく3つのほうが良いかと思っていたのですが、2分しかないことを考えると少し厳しいです。

3つ言おうと思っても、頭の中で覚えておくことが多く混乱します。なのに1つあたりの論点はどうしても短くしないと時間内に収まらない。と割に合わないんです。

それよりは、スピーチに関しては論点は2つにすると、頭が真っ白になることも避けられますし、2分にうまくまとまりやすくなります。

そして、論点を2つにするのと同じぐらいに大事なのは、カードに書かれた5つのトピックから素早く1つを選ぶことです。

本当にぼくは悪い例なのですが、ここで大幅に時間を食いました。

ハッキリとはわからないのですが、体感的にはトピックを選んでからスピーチ開始まで20秒もなかったのではと思います。それぐらいどれにするか迷いました。

いかに素早く選び論点を2つ頭に思い浮かべるか。これがスピーチを左右します。

そこで今になって思うのは、トピックを素早く選べる仕組み作りをしておけば良いのではないか?ということです。

例えば、5つをざっと読んで迷ったらトピックは出来そうなものから基本的に一番高い位置の物を選ぶなど。

そしてスピーチも質疑応答もそうなのですが、とにかく喋り続けます。なるべく不自然な間を作らずに、時間いっぱい常に喋っている状態にすれば良いです。

トピックの知識やそのときの運が左右する面のほうが純粋なスピーキング力よりも大きい気がする特殊なテストではありますが、いちおう目的はスピーキング力を点数化するのが二次試験です。

それを考えると、話から逸れてめちゃくちゃ的外れなことを言わない限り、とにかく意見を時間いっぱい英語で伝えられるところを示せば良いということです。

ぼくのスピーチは本当に誰にも聞かせられないぐらいひどかったのですが、それでもめちゃくちゃ点数を下げられなかったのは、間を作らずに喋り続けたからだと思います。というか、それしかないです。

質疑応答も同じで、沈黙は作らずにずっと話し続けました。

よほど的外れでもない限り、とにかくずっと話したらいいんです。そうすればなんとか合格点には達するはずです。

あと、聞き返しには注意しましょう。ぼくは一度も質問を聞き返さずに済んだのですが、面接では聞き取れないときに聞き返すことができます。

よく言われているのは、聞き返すときに変な間が空いていると減点されるということです。

間が不自然だと「時間を稼いでいる」ように捉えられます。これは下位級での話ですが、下位級でもそうなのであれば、おそらく1級にも同じことが言えます。

しばらく考えても答えが思い付かなくて時間を作るために聞き返すということは避けましょう。

純粋に何を聞かれたかわからないときだけ聞き返すようにしましょう。

答えがすぐに思い付かないときの対策として、考える時間を稼ぐためのテンプレートを用意しておくのはどうでしょうか?

鉄板なのは相手の質問を繰り返すことです。
(例) 
A:Do you think Shinzo Abe is a good prime minister? 
B:Do I think Shinzo Abe is a good prime minister.. That's an interesting question. Opinions would be divided, but I personally think ~
もちろんBが受験者ですが、I personally think のところまでに意見をなんとか1つで良いのでひねり出します。

このように聞かれたか質問を繰り返すことは実は英語圏のコミュニケーション、特にディスカッションでは鉄板の手法です。やり過ぎは不自然ですが、一回ぐらいならなんの問題もないし、むしろ自然です。

黙りこんでしまったりするよりも、コミュニケーションを取る姿勢と英語のスピーキング力のアピールにもなるので、こういう風な対処法も可能です。

アメリカ育ちハーバード卒で、国際弁護士という派手すぎるほどエリートな肩書きを持つ友人も、難しい質問へ答えるときの時間稼ぎは大事だと言っています。

本当にこの通りで、Umm や I mean のようなfiller (文と文の隙間を埋めるための口癖のようなもので、特に意味はない。日本語で言う「えー」「んー」等)を使いすぎるよりはこの方が絶対にいいです。

一番避けるべきなのは、英語で話しているのに「えー」「うーん」のような日本語のfiller をこのまま使うことです。英語がそれなりにできる人でも意外と多いので気を付けましょう。

質問の時間稼ぎでも、彼のような格調高いしゃべり方が出来るとカッコいいし知的ですね。難しかったら、ぼくの例のようなシンプルなものでも構わないので、何か引き出しを1つ用意しておくといいですよ。

そして最後に、面接官の口調や表情には左右されないようにしましょう。面接官は公平に機械的に点をつけているだけで、その他のことは一切点数に関わりません。

面接官は1日で何十人もの受験者をさばきます。いちいち受験者1人に対して特別に感情を抱きません。

面接官が例えムスッとしているように思えても気のせい、もしくは元々そういう表情の人なだけです。

逆に言えば、面接官がニコニコ微笑んでいて優しい気がしたからといってそれが合否に関わることもありません。

面接官は採点ロボットと思って、表情や口調に左右されずに落ち着いて挑みましょう。

ちなみに、それと同じで、服装は点数に一切関わりません。ぼくは普通に私服で行って、上はシャカシャカのスポーティーなジャケットでしたよ。

自分の一番楽な格好で行きましょう。長い待ち時間の中スーツでじっと座ってるのとか大変ですし。

もし髪型がアフロやリーゼントで、紙の色がレインボーだったとしてもまったく影響はありません。

見た目の印象を気にするよりは、自分のコミュニケーションの姿勢を気にしましょう。


7. この記事のまとめ

最後に自分がやった勉強方法と、しておけばよかったものを組み合わせた勉強方法をまとめて終わりにします。
1. 一章ぶんを解説とサンプルの熟読
2. 暗記する意識で丁寧にサンプル音読
3. シャドーイング×3~5回(見ながら)
4. スラスラ言えるまで音読
5. 1つずつ暗唱
6. 本番を想定して通して練習
7. フラッシュカードに質問と論点を書き込む
8. ネイティブキャンプで模擬練習(1日2回=50分)
9. 寝る前に今までの論点をカードですべて復習

1~6 を1日2章分やります。それが終わったら、7~9をやっておしまい。これを最低でも2週間、できれば一次試験の直後から始めましょう。

この手順通りに毎日行えば、4週間もあればかなり余裕を持って合格の力はつけられます。

そして、外出するときは常にフラッシュカードを持ち歩き、スキマ時間や暇な時間は論点を確認したり、心の中で面接練習をしてみます。

この記事を是非二次試験に役立ててください。長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。