【最新更新日:2018年8/2】

今まで英検1級に関する記事をいくつか書いてきましたが、この記事では一度1次試験で不合格だったぼくが二度目の試験で確実に合格できた経緯、使ってきた教材やそれぞれのパートでの勉強方法を詳細にまとめてみようと思います。

少し長くなると思いますが、そのぶん最後まで読んでいただければ、勉強法や役立つ教材などを含め英検1級についてかなり知ることができるはずです。

これから英検1級に挑戦する人にとって役立つ情報を網羅してあるので、ぜひ参考にしてください。


【目次】

1.英検1級の難易度を知っておこう!

2.初めに。英検1級に初挑戦する頃のぼくの英語のレベル

3.ぼくが一次試験に落ちたときの敗因

4.合格するためにはどのような勉強をすればいいのか。

5.単語学習の方法

6.リーディング対策

7.リスニング対策

8.ライティング対策

9.一次試験の勉強法まとめ

10.二次試験(面接)ってどんな感じ?

11.二次試験の対策方法

おまけ

・英検1級合格のその先
・紹介した教材まとめ
・英検関連のツイート



1.英検1級の難易度

合否の結果が出る資格試験にチャレンジするには、テストの難易度と自分のレベルのギャップをよく理解しておく必要があります。

それを知っていることで、どのくらいの学習時間やどのようなアプローチが必要かが見えてくるからです。

まず英検1級の合格率ですが、だいたい毎回10%程度だと考えたのでかまいません。

多くの人は準1級を合格して1級にチャレンジします。いきなり1級を受験する人もいますが、そのほとんどの人は準1級のレベルは越しています。

そういった準1級以上のレベルの人が10人受けても1人しか受からないので、かなりの難関な資格であることは簡単に想像がつきますね。

よくTOEICと比較されることがありますが、1級ギリギリ合格レベルがTOEIC920点ぐらいと言われています。

しかし英検とTOEICは試験の形式が異なりますし、試験との相性もあるので、単純に比較することはできません。

つまり、TOEICで900点以下でも勉強次第では充分合格が可能ですし、逆に920点以上あるから安心できるわけでもありません。

TOEICのみに特化した勉強をしてきて高得点(950点前後)をとれたという人でも、英検では求められている力が異なるので、一から始める覚悟が必要です。

具体的にTOEICと異なる点として、英検1級では一次試験合格に語彙とライティングがかなり重要です。また二次試験の面接ではスピーチが含まれています。

このように、英語で少し複雑な意見や考えを発信する力が求められているのが英検1級です。

こうした理由から、あくまでTOEICの点数は目安なので気にしないほうがいいです。


英検1級が難しい理由

誰もが知っていると思いますが、英検1級は覚えるべき単語の量が多いです。

1級に合格するには12000~15000語程度の語彙力が必要と言われていますが、ぼくの感覚的には

12000語あれば1級に合格可能な語彙力に到達する

と思います。

準1級で必要な語彙数が7000~8000語と言われているので、そこからさらに1.5倍以上の語彙力をつけないといけないということになり、ここで挫折していく人が多いんです。

英検1級では、パート1の語彙問題以外にも、長文問題やリスニング問題にもレベルの高い語彙が含まることがあります。

つまり、語彙力が読解にもリスニングにも直接影響するということ。

ということは、逆に、単語を制したら1級の合格がグンと近づくので、語彙対策が最優先です。



英語の4技能が均等に求められる。

受験英語やTOEICなどでは、リーディング・リスニングが中心なので、多くの人はライティングやスピーキングがあまり得意ではありません。

一方で英検1級はライティング・スピーキングも必要になります。

とは言っても、ライティングやスピーキングにめちゃくちゃ高いレベルが求められているのではなく、あくまで4技能が均等に求められているだけです。

なので対策は充分に可能です。

英検1級は難関な試験ではありますが、しっかり時間をかけ正しい対策をすれば誰でも合格できます。自信を持って挑戦しましょう!



2.英検1級に初挑戦したときのぼくの英語のレベル

まず簡単にぼくの英語学習歴に触れておこうと思います。

ぼくは帰国子女でもなく、12歳(中学1年生)の頃に学校の授業で初めて英語に出会った至って普通の日本人です。

そこからたまたま他の教科に比べて英語ができそうなことに気付いて英語が好きになりました。

高校に入学してからも中学のころの貯金で英語が得意で卒業後は外国語学部に入りました。

ここまでは本当にありきたりなどこにでもいそうな英語学習者の一人です。

大学に入学後、1年だけイギリスに留学して、ひたすらスピーキングを伸ばす努力をしました。おかけで英語を話す姿勢が身につきました。

それがきっかけで、帰国後は英語スピーキングを英語学習の中心にしてきました。

他にはこれといって特別な経歴があるわけではありません。

つまり、帰国子女でなくても正しい努力をすれば英検1級に受かるレベルまで達することができるんですよ。



初受験時のぼくのレベル

英検がリニューアルされ新形式になった2016年の第2回(10月)が1級の初受験。

ちなみに、その年の初めにTOEICを2年半ぶりに受験して910点を取得していました。2年前はちょうど900点でした。

どちらも対策はいっさい行っていなかった(教材すら1つも持っていないレベル)ので、純粋にTOEIC900点程度のレベルだったと考えられます。

初受験を決めたころの語彙レベルは9000語程度(ちょうど究極の英単語上級の3000語を終えた頃)だったはずです。

そこから究極の英単語超上級の3000語を始めて、最初の1000語程度のみ覚えた後に1級の一次試験を迎えました。初受験した時点の推定の語彙レベルは10000語ちょっと。

仕事では1年間英会話講師をしていて英語を話す機会が多かったのですが、9月から高校の英語講師になり、英語を話す機会が徐々に減っていました。

結果として、初めての1級は一次試験で不合格。具体的に覚えてはいないけどCSEスコアはギリギリ2000に達しなかったぐらい。素点は7割弱でした。

ちなみに語彙力10000程度で挑んだ一次試験の語彙問題では14/25点でした。

やはり10000語の語彙力だと合格にかなり不安があることがわかります。

12000語で挑んだ二回目の一次試験では21/25点でした。

このことから、やはり12000の語彙力が合格の1つの目安になると思います。



3.一次試験に落ちたときの敗因

明らかに、語彙力とライティング力不足での不合格でした。読解は1問ミスに抑えられたのにも関わらず、パート1の語彙問題が14/25点しかなかったのが響きました。

これではどんなに読解で正解してもリーディングセクション全体の点数は低くなってしまいます。

さらにライティングが悲惨なことになっていました。英語なら大学の頃にエッセイやレポート、それに卒論で嫌になるほど書いたので、妙な自信があったんですよね~。対策しなくてもそこそこの点数が取れるだろうと思っていたのが甘かった。

ただし、1級のライティングはきちんと対策すればすぐに点数が伸びるパートだということもすぐにわかりました。

なので、今までのライティング経験はあまり関係がないと考えても大丈夫です。

英検のライティングの書き方にはある程度決まった型のような物があるので、今まで英語を書いたことがあまりない人でもコツをつかめばけっこう書けるようになりますよ!

二度目を受けるまでに語彙とライティングに集中することで難なく合格することができました!

以前に詳しく書きましたが単語とライティングが合格の鍵を握っていることが二回の受験でわかりました!


4.合格するための勉強方法

単語とライティングは時間をかけたぶん点数にすぐに表れてくれるため最優先ですが、リーディングとリスニングももちろん大事です!

4つの技能のどれが欠けていてもいけません。

単語とライティングはそれぞれ個別に勉強して、それ以外は実際に過去問予想問題を解きながら総合的に勉強していくのが王道であり最も効率的であるのは間違いないです。

ちなみに、Twitterの英語学習者情報ですが、英検のリスニング問題のパート1ではリサイクル問題(以前に出題されたものと同じ素材が再利用されている問題)が毎回いくつか出題されているようです。

過去問のリスニングをたくさん解いておくと本番に聞いたことのある英文が流れる可能性もあるので、そうなったらラッキーです。なのでリスニングだけでも数年に渡り過去問を遡るのはアリだと思います。

単語とライティングを個別に対策してあとはひたすら過去問や予想問題を解くのはシンプルかつ確実な方法であると言いましたが、テストをたくさん演習するのってけっこう体力と精神力が必要ですよね~。

なにより、本番と同様に問題を解いて、さらに答えを確認したりするには、かなりのまとまった時間が必要です。

時間が比較的取れる学生はともかく、忙しい社会人にはなかなか難しいのも事実。

ただ、過去問をたくさん解く以外にも合格可能な対策方法はあります。

ぶっちゃけ過去問や予想問題は解かなくても合格できるんですよ。

実際にぼくは過去問は一度も解いていませんし、予想問題は買ったはいいものの、リーディングの一回分しかしていません。もったいないことをしたなあ(お金的に)

まあ、その方法はべつに何も特別なことではなくて、リスニングやリーディングのパートごとに問題集を買って、それを毎日少しずつ解くというだけ!

少しでもいいので毎日決めたことを継続するんです。

英検1級の挑戦を始めるにあたり、まずはじっくりと実行可能な計画を立てて、それを確実に本番まで継続するのがポイント。

一次試験直前にこの方法は向いていませんが、2か月前とかだとこの方法で無理なく対策ができます。

この方法だとパートごとに区切っての練習になるので、忙しい社会人でも毎日無理なく続けられると思います。

少しずつですが毎日継続することでかなり力がつきますよ。

要するに、時間がたっぷり取れて体力もある人は「単語+ライティング+本番形式の演習」をたくさんする。

忙しくて一日にまとまった時間が取れない人は「単語+ライティング+リスニングのみの問題+リーディングのみの問題」のようにパートごとにバラバラに、少しずつでいいので毎日継続するのがベストです!


ここから先は実際にぼくが使ってオススメできる1級の教材とその活用方法(勉強方法)について紹介していきます。

もちろん過去問を解きまくるのが確実なんですが、それはしんどい。時間がない。って人には特に必見です!


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5.単語学習の方法

まず英検1級の語彙を身につける前提として、単語帳は必ずひとつは手に入れましょう。

英検1級レベルだと単語帳は1冊じゃ足りないと言われることもありますが、2冊も必要ないと思います。

候補に入ってくるのが、一番メジャーな旺文社の英検1級でる順パス単ですね。

こちらはかなり王道ですが、データが少し古いのと、語彙掲載数にほんの少しですが不安が残ります。それでも1冊やり込めば、語彙問題で安定して20/25点は見込めるはずです。

そして、同じく人気のジャパンタイムズの「出る順で最短合格!英検1級単熟語EX」も候補になるでしょう。

個人的にはこちらのほうがオススメです。このほうがデータが新しく、最新の傾向を捉えていると言えます。

また、語彙問題で正答の選択肢として過去に出てきたことのある単語にはピンマークがついており、超重要なことが一目でわかります。

超重要とわかっているだけで何となく覚えやすいですし、それらを重点的に先に覚えてしまうという作戦も立てられます。

語彙の掲載数も多いので、必要な単語はしっかりカバーできます。

なので、とりあえずの目標が英検1級であるならば、ジャパンタイムズの単語帳が効率よく必要な語彙力をつけるのに一番よいのかなと思います。


あとは、アルクの究極の英単語超上級の3000語もいいですね。

こちらは、9000語レベルの語彙力から12000語レベルの語彙力になるまでの3000語が含まれています。


これら3つの単語帳の候補では、先ほどのジャパンタイムズの物がベストだと思いますが、あえて僕が選んだのは究極の英単語超上級の3000語です。



あえてこれを選んだ理由は、英検とタイトルにないものを使いたかったからです。

英検と書いていないものだと合格後に読む気がしなくなるかも、というようなただの個人的な理由です。

ただ、英検とタイトルに書いてないとはいえ、実は掲載されている単語のレベルはちょうど英検1級と同じで、どれも1級頻出の単語ばかり。しかもそういった単語の掲載数が3000語と充実しているので、対策としては充分です。

究極の英単語の超上級はパス単ではカバーしきれないところまで手が届く単語帳だと言えます。

実際にパート1の語彙問題の単語のカバー率はこちらのほうが旺文社のパス単よりも上です。

ただ、パス単とは違って熟語は載っていないのが注意点です。熟語は別で覚える必要がありますが、ぼくは割り切って単語問題を解く中で出会った熟語を覚えるようにしました。




このジャパンタイムズの単語問題集はかなりオススメ。とても見やすいレイアウトで、見開き1ページで左に問題、右に答えがあり使いやすい。

各ページの下に選択肢で出てきた全部の単語の意味がまとめられていて便利です。情報量も過不足なくとにかく学習しやすい。

1級の語彙対策で見落としがちな、準1級レベルだけど1級にも頻出の単語もいい感じに出てきてくれます。

実際に1級の語彙問題では意外と準1級レベルの単語も正解の選択肢としていくつか出てきます。そういう単語の取りこぼしもなくなるのでオススメです。

これを解きながら、超上級の3000語で覚えた単語に実践形式で出会うことでさらに定着し、語彙の安定感がかなり増しました。熟語もなんとか覚えられました。

ぼくの場合、究極の英単語(超上級)+語彙問題完全制覇で本番は21/25点が取れています。

この2つをやっておけば少なくとも20点は安定して取れるようになるはずです。

結果的に「超上級3000語+単語問題演習」は語彙対策として正解だったと思います。

もちろん、「最短合格!単熟語EX + 単語問題演習」も良いです。どちらもジャパンタイムズなので、合わせて使うとより相関性があり定着が見込めるのではないでしょうか。



3000語覚える方法

たくさんの単語を効率よく短期間で覚えるには覚えたい単語に出会う頻度を増やすことが大事です。

詳しくはこちらの記事に書いています。

それを簡潔に説明すると、
・1か月で1000語ペースで覚えます。
(1)1日に200語の単語を確認する。ただし無理に覚えようとはしなくていい。その日確認した200語は寝る前と翌日の起床後にもう一度さらっと確認。
(2)次の日は次の200語を(1)と同じ手順で。
(3)上記を繰り返すと5日間で1000語に目を通したことになる。6日目は最初の200語に戻りまた同じように繰り返す。つまり、1か月で同じ1000語を6周する。(200語×5日=1000語。5日で1000語一周×6回で1か月)

これで単語はけっこう覚えられます。単語を覚えるのに一番大事なのは、同じ単語に出会う頻度と回数。

同じ単語に出会う頻度を増やしているので、覚えようとしなくてもある程度勝手に記憶に残ります。

また、寝る前&起きてからすぐに確認することによって記憶が整理され定着します。科学的に合理的な単語学習法です。


もちろん100%完璧に覚えることは難しいですが、あとで確認して曖昧な単語は単語帳アプリに登録してフラッシュカード形式で暗記すればいいですよ!

ぼくはアンドロイドの「シンプル単語帳」というアプリに自信のない単語を登録してスキマ時間に暗記しました。

単語帳に登録するという過程ですでに暗記できていたりもするんですよね~。これオススメです!



6.リーディング対策

これは至ってシンプルです。まずリーディングのみの問題集を1つ用意しましょう!

これは現時点だと旺文社の問題集1択ですね。




長文1つあたり10分程度で解くように設定されています。制限時間をきちんと書いてくれているのが本当にありがたい。

解答、解説もすごくシンプルで使いやすく、長文も読んでいて楽しい内容です。これ1冊終わらせればまあまあの量のリーディングをこなせます。

これを1日に2つは解くようにしましょう。

ポイントは、指定されている制限時間以内で解くことを意識すること。本番で必要な読解のスピード感覚が身に着きます。

ちなみに1日2つなら、20分程度で済みます。解説確認を合わせても30分ちょっとでなんとかなりますね。

これなら忙しい人でも毎日続けられそうだと思いませんか?量は少なく感じますが、これを毎日継続できればたくさんの英文に当たったことになるので確実に力がつきますよ!


おまけですが、英検1級文で覚える単熟語もリーディングの補助的な教材として使えます。

この教材のコンセプトは、文章の中で単語を覚えるということですが、単語のレベル的に語彙問題対策としては不十分です。

ただ、かなりの数のパッケージが掲載されているので、英検1級の超基本的な単語の含まれている文章の速読練習としてはなかなかGOODです!

しかもCDもついており、文章はアメリカ英語とイギリス英語の半々で読まれているので、リスニング対策にもなります。

これをシャドーイングすることで、リスニングと同時に読解力、スピーキングも鍛えることができ、1級に必要な総合的な力を底上げすることのできる隠れ優良教材です。



7.リスニング対策

これもシンプル。少しずつでいいので毎日聞き続けるだけです。リーディングの対策とほぼ同じ感じですね!

まずリスニングのみの問題集を選びます!これも旺文社のもので決まり!




ぼくはこれを1日10問解いていました。たった10問なのであっという間に終わります。

ただ、リスニングに関しては問題演習よりも答え合わせに時間をかけるようにしていました。

何回も聞いて聞き取れるようになることが大事ですからね。それでも必要な時間はせいぜい30~40分ぐらいでしょうか。無理なく続けられます。


問題を10問解く→答え合わせ→スクリプトを読む→スクリプトを見ながら聞く→スクリプトを見ずにもう一度聞く。→必要があればスクリプトを見ながらもう一度聞く。

ちなみにこれを一通りした後にシャドーイングの素材として使いましょう。

ぼくはイギリス英語に拘っているので英検の素材はシャドーイングしませんでしたが、シャドーイングすることでかなり力がつくのでぜひ取り入れるべきだと思います。

シャドーイングで口が追い付くようになれば、その速さの英文だとかなりクリアに聞こえるようになります。

これを毎日繰り返せばリスニングに必要な基礎力は充分身に付きます。1度聞いた素材をうまく活用するのがコツです!

1度聞いたことのある素材を繰り返して活用するのが大事なのは英検の対策に限らずにリスニング学習全般にも言えること!

そうすることでリスニング力は鍛えられます。

ぼくは通勤時間に車の中で1時間近くこのリスニング問題をずっと聞いていました。

一度聞いたことのある英語を再び聞くのはスキマ時間の学習に向いています。労力を必要としませんからね!なので、スキマ時間で一度聞いたことのある英文を流し聞きでもいいので聞く習慣をもちましょう!

(追記)

英検の語彙とライティングで最新データを抑えた教材を出しているのがジャパンタイムズですが、2018年の5月の末に英検1級のリスニング問題集が販売されるようです。

最新のデータなので傾向は押さえているのはもちろん、問題はすべてオリジナルらしいです。リスニングは数をこなすのに越したことはないので、旺文社のリスニング問題集とこちら2つともこなすのが良いでしょう。


リスニングに関して最後に、リーディングのおまけ教材としても紹介した「英検1級文で覚える単熟語」ですが、これはリスニング対策にももってこいです。

1級のリスニングのパート2の説明文は難関なパートですが、この教材はまさにパート2の対策にぴったし!文章の内容や難易度・長さがドンピシャ!

実際にリスニングで出題された文章もけっこう含まれています。これをシャドーイングすればかなりの効果が期待できると思います!



8.ライティング対策

たった1題しか出題されないライティングですが、英検がリニューアルされ各技能の配点が均等化したことにより、たった1題の英作が1次試験の33.3%もの得点を占めることになります。

ということは、ここで失敗するわけにはいきません。逆に言えば、ライティングで高得点を取れば合格する可能性はめちゃくちゃ上がります。

ライティングは勉強量でもろに差が出るパート。対策なしでは厳しいですが、対策をすれば比較的点数が伸びやすい所です。

ただ、ライティング対策と言っても何をすればいいのでしょうか?まずはライティングの問題について知っておきましょう。



1級のライティングの内容

1級ライティングでは社会性の高いトピックについて最低200words以上のエッセイを書かなければいけません。

トピックは「民主主義を非民主主義国家に広めるべきか」「死刑制度を廃止すべきか」などです(これらは実際にぼくが二回受けたときのトピックでこれらは比較的簡単なほう。ラッキーでした)。

これをゼロから自分で3つの理由を考えて論理的な意見を展開しないといけません。しかもゆっくり考える時間はなし。構成を練って実際に書き上げるのに使える時間は人によりますがせいぜい25分程度。日本語でも難しそうですね。

ただ、あらかじめ書き方の型を身に着けておけば、それに当てはめるように書くだけなので慣れれば案外どのようなトピックでも安定したエッセイが書けるようになります。

トピックもかなり多岐にわたるので山を張ることは不可能ですが、実はある程度限られた知識を抑えておけば色んなトピックに応用が効きます!

どういうことかと言うと、すごく簡単な例ですが、「人命は尊いので絶対に奪ってはいけない」というような主張(知識?)は、「安楽死の是非」や「死刑制度の是非」、さらには「国際紛争」などかなり多くのトピックに使いまわせるということです。極端な話、このような主張は生命倫理に関するすべてのあらゆるトピックにまったく同じものが使えるということです。

あらゆるトピックが出題されますがどれも共通性のある話題なので、一定の知識も持っていればどんなトピックにも対応できるんですよ。あとは型にハメて書いていくだけ!ほら、意外となんとかなりそうでしょ!

しかも嬉しいことに、二次試験(面接)での2分間スピーチと質疑応答の内容は、ライティングの内容とほぼ同じです。

ということは、

ライティングの対策に力を入れれば1次試験の合格がぐっと近くなるのと同時に、二次試験の対策にも繋がるということです。

これは頑張ってライティングを対策するしかありませんね!

じゃあさっそく、どんなトピックにも使いまわせるような最低限必要な知識を身につけましょう。



英作文問題完全制覇が最強!

そのためには、ジャパンタイムズの英検1級英作文問題完全制覇が最適です。これさえやればぶっちゃけ余裕ですよ。




この教材は本当に秀逸で、これを超える英作文の教材は今後も存在しないんじゃないのかと思います。ちなみに英検1級合格者はほとんど全員と言っていいぐらいこの本を持っています。

何がそんなにすごいのかというと、英文がとてもわかりやすく実用的。そこまで高いレベルの単語を使わずに、すでに知っている単語を駆使することでしっかりとした強い主張ができることがわかると思います。

文章が崇高すぎてあまり参考にならない旺文社の教材よりも、こちらのほうがはるかに実用的です。良い意味で親しみやすいレベルの文章なので音読にも向いています!

さらに、情報量がかなり豊富。これ1冊を完成させればライティングやスピーキングで求められる知識はほぼすべてカバーできてしまいます。

本の構成もかなり優れていて、最初に1級ライティングの概要を説明してくれています。
その後はこの本のメインとなるパートですが、ある1つのテーマ(環境、倫理、医療など)に関して、主張(知識)が1級ライティングの1段落文のかたまりでいくつか紹介されています。

どれも同じテーマ内ならどんなトピックにでも応用の効く知識です。

最後には、問題演習が30個も用意されています。もし時間がなければその30問の解答例を見るだけでも最低限必要な知識が身に着いてしまいます。


関連記事:「英検1級 英作文問題完全制覇」は1級対策の参考書の中でも特にオススメ。


この教材は二次試験対策にも重宝できるので必ず手に取っておいたほうがいいと思います。

ぼくはこれを一通りこなしただけでライティングのスコアは790点(素点だと30/32点)を取ることができました。対策をせずに敗退した一度目の一次試験から大幅にスコアアップです。

リスニングはかなり集中力を欠いてしまい点数をけっこう落としましたが、ライティングはばっちしでした!ライティングに救われてる感がすごいですよね。この教材をこなせばこれぐらいは可能です。



「英検1級 英作文問題完全制覇」の活用法

ぼくがライティングの対策を始めてから受験まで二か月ぐらいの期間がありました。

ただ、働きながらなので1日にがっつり長時間の勉強時間は確保できていませんでした。土曜日は部活で、休日はほとんど外出していたので、これもリーディング、リスニング同様、余裕を持って少しずつ継続するようにしました。

自分の経験から言うと、ライティング2ヶ月計画がオススメです。

つまり、本番の2か月前からこれを使い始めて、最初の1か月間で、それぞれのテーマの主張(知識)の1段落ぶんのかたまりすべてに目を通し反復します。

単語学習と同様、最初の1か月は何回も目を通せればベストですね。いっさい書かずに見るだけでOKです。できれば音読を取り入れればなお良し!!

1日1テーマぶん目を通せばいいと思います。

直前の1か月は、1日に1題ペースで問題演習をするだけでいいです。30個も予想問題がついているので1日1題ペースでちょうど1通り終わります。

1日1題なのでそんなに時間はかかりません。無理なくできるはずなので、後は毎日継続するだけです。

予想問題の前のメインのパートを読み込んでいたので、予想問題はわりと解きやすかったですよ。時間は25分に設定して書くようにしました。

書いたあとは模範解答のエッセイを見るだけでいいです。模範解答は音読することでスピーチの練習にもなります。これなら1日35分ぐらいでできます。

これだけ書けばライティングはほぼ完璧になります。どんなトピックが来ても対応できますし、スコアもほぼパーフェクトを安定して狙えるようになるはずです。なんなら予想問題がそのまま出る可能性も充分あります。

ちなみに2017年の第1回の1次のライティングは「言論の自由は尊重されるべきか」というテーマでしたがまさに予想問題からそのまま出ました。

偶然ですが試験の数日前にぼくが公開した記事も言論の自由についてです。たまたま見てくれていた人にとっては本番は簡単だったかも?

関連記事:英検1級ライティング】エッセイの解答例の分析②

↑これを1冊しっかりやっておけばこれくらいならけっこう簡単に書けるようになりますよ。

本当に忙しい人は、この予想問題だけをやったので充分です。それだけで最低限の知識がつきますから。

あと、英検1級のライティングのエッセイを書くコツはこちらの記事に書いているのでぜひ参考にしてください。

関連記事:英検1級(新形式)のライティングのエッセイを書くコツ。

このコツは実際に問題を演習すれば感覚的に掴めるようになると思います。



9.一次試験の勉強法まとめ

このように、1日にまとまった時間を取らなくても、各パートごとに少しずつ時間をかけそれを毎日継続することで合格に必要な英語力は蓄積されていきます。

2時間にもわたる過去問や予想問題を毎回解いて、莫大な量の設問の答え合わせ&解説確認は骨が折れますし、莫大な時間を要しますからね。できるに越したことはないんですが、ほとんどの人には不可能ですからね。


オススメ1級対策メニュー
・単語200個確認
・リーディング長文2つ
・リスニング10問
・ライティング1題
非常にシンプルですが、なんだかんだでこれがベストです!これなら勉強嫌いの人でもなんとか続けられそうですよね。

1日にこなす量としては少なく感じる人もいるかもしれませんが、これを毎日継続できればかなりの力がつきますよ。英語学習は積み重ねが物を言いますから。

このメニューのいいところは、飽きなく続けられることです。単語終わったら次は長文!2つ終わったらリスニング!最後はエッセイ書くか!といった感じなので飽きが来ずに新鮮な気持ちで続けやすいんですよ。

1日に3時間読解だけをするのと、このように色んなことをするのでは、体感時間も集中力も変わってきます。なのでぼくはこのメニューは合理的だと思っています。

余裕を持って2か月前ぐらいからこのメニューを毎日こなせば無理なく確実に合格に必要な英語力がつきますよ!たんたんと積み重ねましょう!

細かいペースや分量は個人で調整していいので、とにかく少しずつでいいので毎日続けることが大事です。

継続できる人は英検1級に受かりやすいと思います。



10.二次試験(面接)ってどんな感じ?

英検1級の二次試験の内容はライティングと同様、社会性の高い話題が扱われます。面接の時間は全体を通して約10分です。簡単に流れをまとめておきます。

1.入室。(カードを渡すのもここに含みます)
2.簡単なあいさつ&日常会話(1~2分程度)
3.トピックカードが渡され、5の中からスピーチをするトピックを1つ選び準備(1分間)
4.即興スピーチ(2分間)
5.スピーチに関する質疑応答(4~5問程度)←ここが一番長い。

6.退室

もちろん4と5の部分が面接のメインパートです。ここの対策をする必要があります。



難易度は?

合格率は半分。一次試験を通過できた人の2人に1人が合格できます。

こう聞くと、一次さえ突破できればなんとかなると思ってしまいそうになりますが、言い換えれば一次をクリアできる英語力を持った人ですらさらに半分がここで脱落してしまうということです。

はっきり言うと、ここが英検1級の最難関のパートだと思います。いわゆるラスボス。

帰国子女でも普通に落ちることがあるとも言われますし、帰国子女でなければ一度で受かることは不可能と言われることもあります。

実際に、二次試験を何度受けても受からない人や、一次をクリアしても二次試験の壁を越えられずに英検1級を断念する人はけっこう多いそうです。

まあ確かに難しいのは事実です。日本語で同じことをやったとしてもほとんどの日本人は落ちると思いますし。(対策をしていなければ)

ですが、帰国子女でなければ絶対に一発合格は無理というのは大げさな気がします。

なぜならぼくは二次試験は一発で合格しています。もちろん帰国子女ではありません。

ただ、自分の環境的に英語を話す機会がかなり多く、英会話はそれなりに得意だったのもあると思います。いちおう英会話講師ですし。英語をあまり話したことのない人にはやっぱり少しだけ厳しいのかもしれません。

二次試験の対策に関しては、スピーチと質疑応答の対策がメインとなりますが、最低限の英会話力は必要となるので、日頃から英語を話す時間を確保しておきましょう。

知り合いでは聞いたことはないのですが、ツイッター上の英語上級者は必ずと言っていいほどオンライン英会話などで英語を定期的にアウトプットしています。

普段の生活で英語を話す機会がない人にとってはオンライン英会話は最強のツールだと思います。

オンライン英会話があれば正直なところ語学留学なんて必要ありませんし。そこでスピーチや質疑応答の練習も手伝ってもらうこともできます。


二次試験の様子については、こちらに覚えている範囲でなるべく詳細に記録しています。

関連記事:英検1級の二次試験を受けました。絶対落ちたと思ったけどなんとか合格。今回はそのときの話をするよ。

これはブログを開設してけっこう初期に書いたの物なので文章がはちゃめちゃかもしれませんが、なんとなく面接の雰囲気がわかると思います(笑)



11.二次試験の対策

二次試験はスピーキングのみなので1つに集中して思う存分対策できます!

なるべく早く対策を始めるに越したことはないので、一次試験が終わったら次の日からすぐに二次試験に向けて気持ちを切り替えましょう。

ぼくは一次試験が終わってから、「一次を合格しているかどうか」ばかり考えていて、一次通過を確認するまで二次試験の対策を始めませんでした。そこからあわてて準備をすることになってしまったので、そこは良くなかったなと思います。

合否が気になるのはわかりますが、すぐさま二次試験の対策に取り組めば充分間に合うので、すぐにシフトチェンジをしましょう!



二次試験の対策方法

ライティングと同じ内容を、読んだり書いたりするのではなく、今度は音読や暗唱をしてみます!これは具体的な対策というよりは、二次試験のスピーチに向けての準備運動もしくは筋トレ的なものです。

1次試験のライティングで使用した教材を音読トレーニングに使用しましょう!


メインの対策では、1級面接用の本を1つ用意しました。

英検1級 面接大特訓
植田 一三
Jリサーチ出版
2016-01-26


この著者は英語の達人として知られているかなり著名な人で、英検1級や英語エッセイ、スピーチに関する有名な本をたくさん出しています。

「英検1級と言えばこの人!!」というような著者が、二次試験に必要な知識をこの1冊にコンパクトに凝縮してくれています。ぼくがギリギリの準備でも一発合格できたのはこの本に出会えたおかげだと思います。

実際のスピーチ形式の問題や、それに続く質疑応答を想定したQ&Aが数問掲載されていて、本番を想定したトレーニングができます。

二次試験に辿り着いた人は、一次試験のライティングでスピーチのトピックに関する知識はけっこうついているので、スムーズに取り組めると思います。

進め方については、一日2章ぶんをこなすようにしましょう。そうすると5日ほどで1周回すことができます。一周したらまた最初に戻り同じように繰り返します。



1級面接大特訓の活用法
(1)2章分を熟読。じっくり読み込みます。
(2)その2章ぶんを音声を聞きながらシャドーイング
(3)今度は音読します。流暢さではなく内容に意識を向け丁寧に読むことを心がけます。
(4)今度はひとつずつ暗唱してみましょう。けっこう難しいですが自分の言葉に言い換えてもかまいません。
(5)本番を想定してスピーチを2分間行い質問にも答えてみる。
(6)最後まで終えたら(1)に戻り繰り返す。

この手順で納得のいくまでやりましょう!これが1日の練習メニューです。

CDで音声がついているので、隙間時間で流し聞きするのもオススメです。

ぼくはさらに、大きめの単語カードを100円ショップで購入して、表面にスピーチのトピックや質問、裏面にはスピーチや質問の答えとなるポイント(自分の意見をサポートする理由)を箇条書きで書き込んで、それをもとにスピーチや応答を組み立てる練習をしました。

本番の控室の待ち時間では、この単語カードをぱらぱらしながら直前までポイントを確認しました。


まとめると、ライティングで使用した教材の音読、面接対策の本でのトレーニング、単語カードを使ったトレーニングの3つがぼくの行った二次試験の対策です。これらができれば準備は整った、という感じですかね。

面接大特訓についてはこちらの記事でもう少し詳しく紹介しているのでぜひ参考にしてください。

関連記事:「英検1級 面接大特訓」は1級の二次試験対策にオススメの参考書。勉強方法もまとめてみた。


もっと本番を想定した臨場感のあるトレーニングもしたい、という人はオンライン英会話の先生に1級の模擬面接を頼めばいいですね。

オンライン英会話をしていない人は、二次試験の受験まで期間限定で無料体験レッスンを利用するのも賢い手だなと思います。なんせタダですからね(笑)


 
とくにこの「ネイティブキャンプ」はオススメで、ぼくが今愛用しているオンライン英会話です。

7日間無料体験レッスンが回数無制限で受けられるので、二次試験の直前にタダで利用しまくってそのまま無料期間内にバイバイするのもアリです。

関連記事:オンライン英会話を活用した英検1級のライティング&スピーキング対策。


少し精神論になってはしまいますが、一番の対策は自信を持つことだと思います!

本番で堂々と話し続けることができれば多少意見がめちゃくちゃでもある程度は評価してくれます。

けっきょくは、英語のスピーキング力を測るテストですからね。



ぼくの以前のツイートですが、けっこう本番グダグダだったんですよ!

何言ってるのか自分でもよくわからなくなって。でも、とにかく喋り続けました。質疑応答もとりあえずたくさん喋り続けることを意識したらそれなりに点数は貰えました。

つまり、「意見や知識<英語でコミュニケーションを取る姿勢」ということ。参考程度に。


おまけ

・1級のその先は

英検1級を取得すれば英語上級者と自信を持って言えるようになります。英語学習者なら誰しもが憧れる資格ですからね。TOEIC満点と英検1級どちらか一個しか選べないとすればぼくなら英検1級を選びます。それぐらいの価値があると思います。

ただ、1級に挑戦する前は1級ホルダーに漠然とした憧れというか幻想を抱いていましたが、いざ自分がその仲間入りをすると、自分の英語力は当時思い描いていたものからは程遠いなと感じました。

いまだに洋画を完璧に理解することは難しいし、アップテンポな洋楽はお手上げです。読む力はそこそこつきましたが、それでも洋書では普通にわからない単語に出会ったりもします。英語を話すことにはそこそこ自信はあり、そこまで困ることはあまりありませんが、それでもネイティブとは天と地の差を感じます。

もちろん英語力も英検を通してUPしたはずですが、意外とできないことはできないままです。あまり変化を感じていないのが正直なところ。ただ、達成感と少しの自信が手に入りました。

英検1級はゴールではなく、英語上級者への登竜門。ただの英語学習の通過点に過ぎず、そこからは今まで見えていた以上に大きな世界が無限にまだまだ広がっています。

余計に気が遠くなりそうですが、英語学習に終わりはないということが、英検1級を通して改めてわかりました。このことに気付けたのは大きな収穫です。

まだまだ伸びしろはあるということなので、引き続き英語を楽しめそうです。



・紹介した教材まとめ

バラバラで少し見にくかったと思うのでここに全部まとめておきますね。これさえあればバッチシ!!

・語彙対策
究極の英単語 SVL Vol.4 超上級の3000語

出る順で最短合格! 英検1級 語彙問題完全制覇

・リーディング対策
英検1級 長文読解問題120 (旺文社英検書)

・リスニング対策
英検1級リスニング問題150 (英検分野別ターゲット)

・リーディング&リスニング対策の補助
CD付 英検1級 文で覚える単熟語 三訂版 (旺文社英検書)

・ライティング対策
(MP3音声無料DLつき)最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇

・スピーキング(二次試験)対策
英検1級 面接大特訓



・最近の英検1級関連のツイート紹介





最近はこんな感じで英検のことをつぶやいていました。

もちろん英検に限らず英語全般のことをよくつぶやきます。しょーもないことをたくさん言っていることも多いですが、有益なものもたまにはあると思うので、もし気に入っていただければフォローしてみてあげてください(笑)

かなりの長文記事になってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。けっこう役立つ内容の記事が書けたのではないかなと思います。