I learned English very hard when I was a student, but I can't speak it.
これの文章のどこがおかしいかわかりますか?
(日本語訳)
学生の頃一生懸命英語を学びましたが、英語を話すことができません。
ちょっと簡単すぎますかね(笑)
それとも、「うーーーん」って考えこんでいますか?
この文章は見た感じだと文法的にはおかしくはないですよね。
さっそく答えを言うと、この文章は
learned がおかしいです。
正解は learned → studied
わかる人には簡単すぎますが、英単語を日本語訳だけで覚えている人はこういう違いがわかりません。
(正しい文章)
I studied English very hard when I was a student, but I can't speak it.
なぜ learned ではなく studied なのか。
この2つの誰でも知っている超基本的な動詞
learn と study の違いを見てみましょう!
"study"
何かを勉強するという意味ですが、そこには「勉強をする」という事実のみしか含まれず、その結果どうなったかはわかりません。
"learn"
何かを学ぶということですが、studyとの決定的な違いは、その結果何かができるようにる(もしくは理解する)という意味合いが含まれます。
要するに、何かを学んでその結果「習得する」「わかるようになる」というのがlearnなんです。
つまり、I learned English. (英語を習得した)はずなのに、I can't speak it.(英語を話せない)のは矛盾しているのでおかしいということです。
もし外国人が
"I studied Japanese". と言っていたら、それだけではその人が日本語を習得したかどうか(日本語が上手か)どうかまではわかりませんが、"I learned Japanese".と言っていたら、きっとその人は日本語が上手なんだろうとわかります。
このように、learn には習得する(できるようになる)というニュアンスが含まれるため、
learn to do で、~できるようになる
という意味になります。高校英語で見たことある人は多いはず。
I learned to make money on my own.
みたいな感じですね。
I came to be able to make money on my own. とかって言っちゃうよりも自然に表現できます。
こういう大事なニュアンスは、「study=勉強する」「learn = 学ぶ」と英語と対応する日本語訳だけを覚えているとわからなくなってしまいます。
でも、appleやdogなどといった明らかに全世界共通のものであるならば、
「英語=対応する日本語訳」でバンバン覚えてしまえばいいんです。
リンゴはリンゴだし、ニュアンスも何もないですからね。
英語初級レベルには、こういう超基礎的な単語が多いので、最初はどんどん日本語訳と一緒に覚えましょう!
もちろん初級の英単語の中にも、今回のlearn と study のようなものもありますが、基本的には気にせずたくさん日本語と覚えていけばいいと思います。
今回のように、似た意味だけど何が違うんだろう?と思うようなものがあれば放っておかずに調べればいいですね。
英語が中級、上級レベルになるにつれて、抽象的な英単語が増えてくるので、そのときは日本語訳だけでなくイメージも一緒に覚えるといいと思います。
learn と study の違いはどうでしたか?
残念ながら、ぼくが中学生の頃も高校生の頃も、こういうことを教えてくれる英語の先生はいませんでした。
こういうのをたくさん知れたら英語の勉強は楽しくなりますよ!
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