少し前に本屋で見かけて、内容がすごく良く気に入ったので購入した本があります。

スピーキングとライティングにそのまま役立つ教材なのですが、内容、どんな人にオススメなのか、自分がやっている勉強方法を紹介したいと思います。



本の内容

タイトルの通りで、スピーキングやライティングで意見を述べるときに役立つフレーズが100個機能別に紹介されています。

どれもそんなに難しくはないのですが、いざ自分が即興的に会話や英作文で使うとなると、意外とパッと出てこなかったりします。

自分も含めておそらく多くの人が、自身が思っている以上に、使っている表現やフレーズの幅は意外と狭くて限定的なものです。

この本に掲載されているフレーズを使いこなせれば、意見をかなりクリアに論理的に展開することができるので、スピーキングやライティングでは確かに高得点が期待できそうです。

この本の良いところは例文数が豊富なこと。

最初本の表紙を見たときは、たった100なの?と思ったのですが、なんとフレーズ1つにつき7個も例文があります。

・フレーズを使った普通の例文×1
・面接のQ&A形式の例文×2
・ライティングの例文×2
・日→英の問題形式の例文×2

とバランスもすごく良い。なんと言っても、どの英文もそのままスピーキングテストやライティングに使えそうなものばかりです。

1フレーズに対しての例文が豊富なおかげで、色んな文脈の中でどのように使うのかがすぐにわかります。例文を暗記するだけでもかなりの勉強になります。

ちなみに音声はイギリス英語で、イギリス英語の教材ではお馴染みの有名なナレーターが男女2人の英語です。


こんな人にオススメ!

IELTSだけでなく、スピーキング・ライティングのあるテストを受ける人全般にオススメです。

スピーキング・ライティングのテストでは、いかに意見をはっきりと順序立ててクリアに伝えるか、というところが根底にあります。これは英検でもIELTS でも同じはずです。

例文の数がかなり豊富なのですが、それぞれの例文が異なったトピックについての意見を述べている物なので、フレーズを身につけていくうちに色んなトピックについての意見を広く浅く学ぶこともできます。

英検で言うと、準1級までは正直この1冊だけでも十分に対応できると思います。

英検1級の英作文やスピーチはなかなか難関ですが、論理の展開の仕方や意見の述べ方についてはこの本で十分過ぎるぐらい学べます。

もちろんテストを受けるつもりは特になくても、単純に英会話の力を伸ばしたい人や、仕事で英語を使っているような人にもオススメです。

スピーキングテストは日常会話ができるような力を測定するためのもの。それを出来るようにするための本なので、もちろん日常会話用にも使えます。

普段の会話でも意見や出来事を述べるときにはクリアに出来たほうがいいと思います。


勉強方法

とにかく、音声を使ってシャドーイング、そして例文をひたすら暗唱しまくる。ただそれだけです。

英語を使えるようにしたいのであれば、自分が使えるようになりたい単語や例文を何度も何度も音読して自分に取り組みます。

とりあえず綺麗にスラスラとできるようになるまでシャドーイング→音声なしでも違和感なくなるまで音読→顔を上げて何も見ない状態で英文が口から詰まらずに出てくるまで暗唱。

これを全フレーズでやっています。ここまでやっているとかなりの回数を音読したことになります。そうしている内に、例文ごとフレーズが頭に嫌でも入ってきます。

そこまですればやっと自分の物として使えるようになります。

こういったフレーズや例文集は、眺めるだけでは意味がないので、もうとにかくひたすら音読です。声に出しまくることが大事です。

ぼくの場合は、1フレーズの例文7個に対して20分ぐらいはかけてシャドーイング→音読→暗唱しています。

以前に書いた記事で、この勉強方法について詳しく書いているので、参考にしてください。


この記事のまとめ

・意見を述べるための100フレーズ
・例文数が豊富(1フレーズあたり7個)
・スピーキング/ライティングテスト全般におすすめ
・単純に英会話の学習にも
・ひたすら声に出して例文ごと取り組む(シャドーイング、音読、暗唱)