「もっとイギリス英語でしゃべりたい」は前作のイギリス英語でしゃべりたいの続編です。
前作は母音や子音の発音について書かれているのに対して、今回はイギリス英語に特有のイントネーションやリズムについて書かれています。
結論から言うと、この本は本格的なBritish accent を身に着けたい人、イギリス英語でしゃべりたい人には必須の本だと思います。
イギリス英語とアメリカ英語では母音の発音がかなり違うのですが、イギリス英語をイギリス英語にしているのは発音以上にそのテキパキとした独特のリズムやイントネーションじゃないでしょうか。
イギリス英語で話したい人の多くはイギリス英語の発音をマスターするところまではできても、イントネーションやリズムにまでは手が届いていないはず。
これはイギリス英語の教材だけに限りませんが、ほとんどの英語教材では発音までは扱っていてもイントネーションやリズムまで扱っている物はぼくが知っている限りほとんどありません。
この本は発音ではなくイントネーションやリズムを習得するための数少ない教材の1つで、しかもイギリス英語のイントネーションについて書かれているのでさらに貴重な教材。
この本のすごい所(良い所)
・言葉で説明するのはどうしても難しい英語のイントネーションの仕組みについてきちんとわかりやすく説明してくれている。
英語のイントネーションを身に着けるには実際にCDを真似て繰り返したりシャドーイングしたりとひたすら声に出して身に染み込ませるしかなかった(ない)のですが、これはつまり要するに理屈よりも慣れろということ。
しかし、理屈(仕組みやルール)を理解して練習することで効果は倍になるしその方が圧倒的に効率がいいです。
なんとなくマネするだけよりも仕組みを理解した上で真似るほうが効果的なのは詳しく説明しなくてもわかるはず。
・例文、短めのダイアログ、長文など練習できる題材が豊富。
仕組みを理解するだけに留まるのではなく、練習できる機会が豊富に散りばめられています。
イントネーションやリズムの理屈を理解する→音声を聞きながら実際にマネして実践
という流れがきちんとできています。
・ダイアログや長文でもすべて1文ずつイントネーションを解説してくれている。
説明して例文を用意するだけで終わらずに、一文一文すべてに解説してくれています。これはかなり嬉しいと思います。
・文の英語の上に矢印でイントネーション(上がるところや下がるところ、平坦によむところ)を示してくれているのでマネして読みやすい。
イギリス英語のイントネーションで大事なのが高低の変化。
矢印でイントネーションの高低を示してくれていることによって視覚的にも理解しやすいのはもちろん、それに従って音読すれば自然とイギリス英語のイントネーションで話せるようになっています。
また、視覚的にイントネーションの上がり下がりがわかるので、仮に説明なしだとしてもなんとなくイギリス英語の傾向が自然に掴めるように。
・文字で強く読むところは大きく、弱く読むところは小さく書いてくれているので、そのまま読むだけで自然とイギリス英語のリズムになる。
イギリス英語はアメリカ英語に比べて強弱が激しいのが特徴です。強く読むところはかなり強く読むし、弱く読むところはめちゃくちゃ弱く読みます。
また、視覚的にイントネーションの上がり下がりがわかるので、仮に説明なしだとしてもなんとなくイギリス英語の傾向が自然に掴めるように。
・文字で強く読むところは大きく、弱く読むところは小さく書いてくれているので、そのまま読むだけで自然とイギリス英語のリズムになる。
イギリス英語はアメリカ英語に比べて強弱が激しいのが特徴です。強く読むところはかなり強く読むし、弱く読むところはめちゃくちゃ弱く読みます。
この激しい強弱の差がイギリス英語特有のリズムを作るので強弱はかなり大事。
そしてこの強弱を、強い所はこんな感じで、弱い所はこんな感じで、文字の大きさを変えてくれています。これに従って読む練習をすることで、イントネーションの矢印と同様、自然と正しい強弱で話せるのであら不思議。
矢印もこれもかなり画期的だと思います!
例として挙げるとかんな感じ。
I'll go and see if I can find a plaster.(P84から引用)
この文章が
I'll go and see if I can find a plaster.
という風に書かれています。
※ちなみにplaster には斜め右下がり(\)の矢印がついています。記事上では再現できないためつけていません。
この通りに読むだけで自然とイントネーションもリズムもイギリス英語っぽくなっていませんか?すごいですよね。これでCDを聞きながら何度も読む練習をしたら自然とBritish accent が身に着きます。
「もっとイギリス英語でしゃべりたい!
」はイギリス英語のアクセントで話したい人は持っていて損はない、というか絶対にあった方がいいと思います。
そしてこの強弱を、強い所はこんな感じで、弱い所はこんな感じで、文字の大きさを変えてくれています。これに従って読む練習をすることで、イントネーションの矢印と同様、自然と正しい強弱で話せるのであら不思議。
矢印もこれもかなり画期的だと思います!
例として挙げるとかんな感じ。
I'll go and see if I can find a plaster.(P84から引用)
この文章が
I'll go and see if I can find a plaster.
という風に書かれています。
※ちなみにplaster には斜め右下がり(\)の矢印がついています。記事上では再現できないためつけていません。
この通りに読むだけで自然とイントネーションもリズムもイギリス英語っぽくなっていませんか?すごいですよね。これでCDを聞きながら何度も読む練習をしたら自然とBritish accent が身に着きます。
「もっとイギリス英語でしゃべりたい!
1日10分~20分だけでもこの本で練習したらアクセントが向上しますよ。
これでイギリス英語のイントネーションとリズムを身に着けながら、どんどんイギリス英語の素材をシャドーイングしてスピーキング力とともにイギリス英語をマスターしましょう。
関連記事:イギリス英語のシャドーイングに使える教材まとめ。British accentをみにつけよう!
これでイギリス英語のイントネーションとリズムを身に着けながら、どんどんイギリス英語の素材をシャドーイングしてスピーキング力とともにイギリス英語をマスターしましょう。
関連記事:イギリス英語のシャドーイングに使える教材まとめ。British accentをみにつけよう!
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今は、ほかの記事で紹介された「イギリス英語発音教本」をやっていますが、最高の本です。「もっとイギリス英語でしゃべりたい」も次に取り組む本として、本棚にスタンバイしています。パラパラめくってみたのですが、凄くよさそうでめっちゃわくわくします。
これからもブログやtwitter参考にさせていただきます。
ありがとうございます!イギリス英語に関するコメントやメッセージを頂くことは珍しいので、嬉しく思います!すごく良い本ですよね。だんだん真似するのが楽しくなって、自然と発音や抑揚がイギリス英語に近づいていきます。ぜひ楽しんでください(^^)