対象:子どもに英会話を習わせたい(すでに習わせている)保護者
今回は子どもの英会話について辛口に書いていきますよ。
少し厳しめの意見ですがすべて真実かつ知っておくべきことなので保護者の方は必読です。
そしていきなりですが、
最近は英会話を習っている子どもが多いけど、ぼくの感覚的に、英語がすごくできるようになるのはその中の1割未満です。
その1割弱の中に入り込めるかどうかは、子どもの能力や素質以上に、保護者の英語学習に関する知識や子どもへの関わり方がかなり影響します。
ぶっちゃけ言うと「とりあえず英会話教室に通わせているしうちの子も英語が話せるようになる」ぐらいにしか考えていない親の子どもは100%成長しません。
今から書くことを保護者側がしっかり理解できていれば子どもの英語の成長が大きく変わるのでゆっくり見ながら考えてみてください。
英語習得に必要な学習時間って知ってますか?
これは諸説ありますが、定説なのが1つの言語を習得するに必要な時間は2000時間。
ただ言語にも色々あって、例えばフランス人にとっての英語と日本人にとっての英語は言語的な距離が圧倒的に違うわけです。
つまり、日本語と英語の違いを考えた場合、日本人にとっての英語は最難関の言語の1つなんです。
とういうことは2000時間ではおそらく足りないでしょう。
日本人が英語を習得するには最低でも3000時間は必要と考えた方がいいです。
仮に2000時間で習得できるとしても、1週間1時間英会話を習ったとして、1年間での学習時間は48時間なんですよ。
どういうことかはわかりますよね?
つまり週1回の英会話のみでは英語を習得するのに最低40年以上かかってしまうことになります。
40年。。苦笑
どんなに教え方の上手い英語の先生に出会おうが、通いっぱなしでは英語を習得するのに半世紀かかってしまいます。
つまりどういうことかと言うと、どうやって家庭での英語の学習時間を増やすかを考える必要があるということ。
これは先生側としては伝えることはできてもそれ以上はどうにもいきません。家にまでつきっきりで一緒に生活できるわけじゃありませんからね~。
親が英語学習に積極的に関わっている家庭の子どもほどやはり英語は早く伸びていきます。これは多くの子どもを見てきた中でも本当にそう思います。
中学生からは自分で勉強させられますが、小さい子や小学校低学年の子には、しっかり親が付き添ってあげましょう。
アルファベットを一緒に書いたり、単語カードを使って単語を一緒に覚えたり、教室で習ったことを聞いてあげたり、他にもできることはあります。
とにかく家庭学習の習慣を身につけさせてあげてください。
そこは通っている英会話教室の先生に積極的に尋ねるべきです。
なるべく早くアルファベットを覚えさせて。
アルファベットをすべて書けるのは早ければ早いほどいいです。どうにかしてアルファベットを完璧にしてあげてください。
学習塾はともかく、英会話の教室では会話やアクティビティがメインの活動なので読み書きの時間を充分に取れません。
仮に読み書きを毎日じっくりできたとして、たった1週間に1回書かすだけではなかなか文字は定着しません。
アルファベットを書かしてあげるだけなら家庭でできる(というかやっておくべき)ことなので、毎日少しでもアルファベットを書かすようにしてください。
小学生高学年ぐらいまでアルファベットの小文字があやふやな子は意外と見てきました。
ぼくならアルファベットをまず徹底的に仕込みますね。
アルファベットが早いうちから完璧なのがいい理由は以前の記事に書いています。
関連記事:【早期英語教育】子どもにPhonics(フォニックス)をすべて理解させる必要はない。
しんどいことも時には必要。
これは保護者の方だけではなく講師も知っておくべきこと。特に児童英会話講師はこれを認識できてないが案外多い。
楽しいだけじゃダメなんですよ。
残念ながら講師の中には子どもの機嫌取りでパフォーマンスに徹する人がけっこう多いんです。
本業はエンターテイナーではないですからね。
たくさん凝った小道具を作ってみたり、おもしろおかしい授業をしたりして生徒を楽しませる先生もいますが、根本的に考えなければいけない部分は「どうやって生徒の力を伸ばすか」「それは本当に必要なのか」です。
実際に子ども英会話教室は「子どもを楽しませることが最優先」の風潮が根強い。
子どもが楽しんでさえくれればそれでいいという先生も中にはいます。どんな先生に当たるかはもう運次第ですね。そのへんの見極めは少し難しいかも。
もちろんぼくは英語力を上げることが最優先のスタンスです。毎回しっかりと構成を練って発言の伏線(きっかけ)を散りばめています。
話を戻しますが、楽しいことに慣れてしまうと楽しい何かを通してしか英語が学べなくなってしまいます。特に子どもはね。
楽しいとしんどいのバランスが大事。
もちろん楽しく英語を学ぶべきなんですが、やはり本気の学習にはしんどいことも付き物。
子どもが「レッスン楽しかった」と言うと満足する保護者が多いですが(もちろんそれは良いこと)、「おもしろくなかったー」などと聞くとそれ以上に敏感に反応する人もいます。
そりゃあ1つの言語を身につけようとしているので、楽しいことばかりではないですよ。しんどいことも多少は乗り越えていくべきです。
ただ楽しいだけで英語が話せるようになるんだったら日本人ほとんどが英語ペラペラになってますよ。
普通の学習塾に通っているような子はしんどいながらもちゃんと座って勉強しています。
部活でサッカーをしているような子でも常に楽しいわけではなくしんどいと感じることももちろんあります。
何か1つのスキルを身につけようとするということはそういうもの。英会話も同じようにそういう側面があるのは当たり前。
英会話に通っている子の保護者は子どもに甘い人が多いんですよ。
子どもに楽しんでほしいだけなら英語に通わさずに家で一緒にいる時間を増やしてあげてください。
最低限のマナーは家庭でしつけてくださいね
これ度が過ぎると英会話習得にもかなり影響しますよ。
他の子がしっかり勉強しているときに走り回ったり寝そべったりしてたらそりゃあ差は開くいっぽうです。
しかもたちが悪いのが、しっかりと真面目に頑張っている周りの子に悪影響を与えるんですよね。
もちろん講師側も子どもを上手くコントロールする技術を持っているべきですが、子どもの人間性を磨いてあげられるのはやはり親じゃないでしょうか?
マナー的にアウトな子どもけっこう多いですよ。
こういうことを他でもしてたらマズイんじゃないかなと心配になります。
Ken@ken_eigo
園児~小学生の相手は本当に消耗する。もう英語なんか習いに来なくていいんじゃないかな。その前に家でしつけをどうにかしてくれって感じ。
2017/10/04 20:42:52
ここは英語を学ぶところで保育園ではないので、しっかりと子どもに人としての振舞い方や人と接するときに失礼なことそうでないことをしっかりと教えてあげてください。
講師側も出来る限りのことはしますが1週間の中のたった一時間しか接していないので限界はありますよ。
ちゃんと話を聞ける子の方が当たり前ですができることが比較的多いです。
長期的な目で見守ってあげてね。
「なかなか英語が伸びないんで辞めさせようかなと思います」
という親に限って、
・英語習得にかかる時間知らない
・家庭学習をおろそかにしている
・そもそも子どもに甘い
が当てはまります。
もし英語学習に必要な習得時間を知っていれば、家庭学習での必要性は当たり前のように認識できるし、長期的な目で見る必要があるのもわかるはずです。
英語学習は自己投資です。子どもに英語を習わせている場合は子どもへの投資です。
短絡的に考えるのではなく長期的な目線で物事を眺められるかがすごく大事。
これは英語を学んでいるぼく自身がよくわかります。ぼくはブログも書いていますが、これにも同じことが言えます。
けっきょくは続けれるかどうかって大きいんですよ。英語だけに限らずですが。
Ken@ken_eigo
英語もブログもしてて思うけど、何でも続けられたらそれだけで自動的に上位20%には入れる。8割の人は途中で辞めて脱落していくから。ただ「これじゃないな」と思うものはどんどん辞めて新しいことを探すのも大事だと思う。とくに仕事とか。これじゃないって思うものを何十年も続けるのは心に毒。
2017/10/05 22:46:12
なにか1つのことを始めれば8割の人はどこかのタイミングで辞めてしまい脱落していきます。続けるだけで自動的に上位20%には入れますよ。
これ世の中の心理です。
実際に小さい子どもの頃から英会話を習っている生徒は、中学生になるまでの時点で8割はいなくなっています。残った2割、これはやはりみんなレベル高い。
明らかに普通の中学生よりはレベルが一回りも2周りも上。そして家庭での学習時間を確保できている子が多いです。
もちろん英語を続けさせるのなら、授業以外の時間が授業時間と同じぐらい、もしくはそれ以上に必要ということは頭に入れておくべし!
復習めっちゃ大事、うん!
予習&復習ともに大事ですが、いかに復習できるかが物を言う。
人間なんでも繰り返すことで定着し身についていきます。
やりっ放しというのが一番危険。
習ったことは家でしっかり復習させてあげてください。
子どもの英会話には親も積極的に介入していくのがとても大事です!
べつに子どもと英会話してねっていうわけじゃありません。習った文章や表現を書く練習だったり、音読したりする練習だったり。
教室がアウトプット(実戦)の場所だとしたら、家庭はそれの準備をしたり振り返りをする場所。その両方があることに意味があります。
家庭での学習はインプット(読み書き)でかまいません。
「この記事書いてる人、なんか他人任せやないか?」と思うかもしれませんが、これが真実です!
少しまとめますね。
まずは英語を習得するのには個人差もあるけど一般的には2000~3000時間が必要ということ。
その時間になるべく早く到達するには、教室以外での学習時間を確保することもすごく大事!
そして英会話教室はアウトプット(実戦)の場です。家庭ではそれの予習だったり振り返り(インプット)ができるようにしてあげましょう。とくに復習が物を言います。
さらに、子どもがまだ小さい場合は親がどれだけ積極的に英語学習に介入してあげられるかが大きな影響をあたえます。
言語を学ぶということは時間がかかることなので、楽しいだけでなく時には勉強的な側面もあります。短絡的に考えずに長い目で応援してあげましょう。
そして英語を学習する前に、おうちでできる限りのマナーを身につけさせてあげてください。せっかくの英会話教室で走り回ったり寝そべったりするのはいくら子どもでもマナー違反ですし、できるものもできなくなってしまいますよ。
家庭では最低限、マナーとともにアルファベットを身につけさせてあげてください。
アルファベットは毎日1回書かすだけでもまったく変わってきますから。アルファベット大事!
保護者の方はこの記事を読んで意識的に子どもに接してあげるようにしてみてください。この書いていることを全部認識しているだけで全学習効果が然違って来ると思います。
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