英検1級の二次試験は1級の中で最難関のパートです。

英検準1級に到達した人が毎日勉強を5~6年続けてやっと1級の一次試験を合格できるかどうかとよく聞きますが、その一次試験をやっと突破できた人の中でもそこから一気に半分が二次試験で脱落してしまいます。

二次試験に何度挑戦しても合格までたどり着かずにそこで諦めてしまう人もすごく多いそう。

とまあ一般的には超難関の英検1級の二次試験ですが、机に向かって問題を解けばいい筆記テストとは違って、どうやって勉強したらいいのかわからないんじゃないかなと思います。

どう対策したらいいのかわからないまま気付けば二次試験を迎えてしまい撃沈していく人が多いんじゃないでしょうか?

そういう人は「英検1級 面接大特訓」を使えばばっちし必要なところをカバーして効率よく対策ができますよ。



二次試験を受ける人はこれが超オススメです。

ぼくはこれを実際に使ったのですが、もうこれ以外は考えられない。

おかげで一次試験の合格発表後からの対策でも二次試験は危なげなく1回で突破することができました。

この本に出会ってなかったらおそらく落ちていたと思います。

旺文社の予想問題もありますが、面接大特訓があればそちらは必要ないですよ。

この本がなんでそんなにすごいのか、これを使ってぼくが実際にどうやって勉強をしたのかを書いていきますね。


機能別に使えるフレーズが例文として紹介されている。

例えば、重要性を表すフレーズや、因果関係を表すフレーズなど、スピーチの際に役立つフレーズが機能別にたくさん網羅されています。

こういったフレーズを覚えてしまうことで、スピーチの説得力が増すのはもちろん、主張がかなりクリアになります。状況によりこれらのフレーズに単語を当てはめてしまうことでスラスラと口から英語が出ます。

あとはイントロ(スピーチの導入部分)に使える定型文も紹介されているので、お気に入りのを1つ決めてしまえばそれだけでイントロがガッチリ決まります!

ぼくはその中から It is a highly controversial issue whether or not~. Personally I believe that~for the following reasons. というのをライティングでも二次のスピーチでも使い回しましたが、これがまたいい感じで決まるんですよ。

トピックを~の部分にはめるだけで後はなにも考えなくてもイントロでスムーズにスピーチを展開できるので楽チンですね~。

ちなみにぼくはライティングで30/32点を取れています。

二次のスピーチ点も、2分以内に収まらずグダグダな感じでしたがイントロだけはばっちし決まっていて、7/10点もらえています。

なのでこの定型文は機械的に思えますがなかなか良い評価を得られるんじゃないでしょうか?

こういったフレーズ集は初めて英語でスピーチをするような人にはかなり役立つと思います。


1冊でスピーチから質疑応答まですべて一人で練習できる

1級の二次試験に頻出の各分野でスピーチから質疑応答まですべて独学で対策ができるような作りになっています。

最初にスピーチ(エッセイ)をするようになっていて、そのトピックに関する質問が2~3個か書かれています。もちろん質問に対するサンプルアンサーもあり。

※二次試験のスピーチ練習は一次試験のライティングの勉強にもなるので(書くかその場で即興で話すかの違いでトピックの範囲はほぼ同じ)この本ではライティング対策も謳っているためエッセイと表示されています。スピーチのことです。

これが1セットで、1つの章(テーマ)につき約2セットあります。

これに沿ってスピーチをしたり質問に答えることで、一人でも本番と同じ形式で実際のリアルな面接を想定したトレーニングがたくさんできます。

本番を想定して何回も繰り返すだけでかなり力が着くのは当然と言えば当然です。

これでしっかりと面接の対策を通して英語を話す練習をすることでスピーキング力が伸びます。

そう考えると英検ってよくできてるんだな~。


サンプルアンサーの解説が詳細で分かりやすい。

スピーチの例があるのはもちろん、トピックについてYes か Noかどちらのスタンスで答えたほうが強い主張が出来るのか示してくれています。

よくあるライティング本などには両サイドのサンプルを載せてあるのですが、この本は受験者に有利になるほうをあらかじめ決めてくれていてそちらのサイドしか掲載していません。

なのでどっちのサイドがいいんだろうかと悩む必要がないんです。

これは大きいですよ。あらかじめ決めてくれているほうがこっちとしては楽だと思います。

そしてスピーチの解説も詳細で、何が大事なのかがよくわかります。

たまにサンプルのスピーチを添削しているものもあるので、添削後と添削前を見比べることでかなり勉強になります。

そしてスピーチ後の質疑応答についてもですが、こちらもしっかりと解説がされていて、どういったポイントを話せばいいのかがわかります。

中身はこんな感じ。

[画像:93064bed-s.jpg]

反論されたときはこう答える!などといったことも説明してくれていて、かな~りわかりやすいです。

これ1冊やることで、ライティング対策と同様、一般常識というか、知識もつきます。


ぼくはこれを使ってどんな勉強をしたのか。

二次試験の対策ですが、一次試験の机に向かって問題を解くような勉強とは違って、対策それ自体が英語を話すトレーニングなのですごく楽しいですよ!

スラスラとスピーチができて質疑応答できるようになるに連れて英会話力がUPしているのが実感できるんじゃないでしょうか?

ぼくはこんな風なメニューで勉強?練習しました。


【1章ぶんスピーチから質疑応答まで】

1. 熟読(解説にもじっくり目を通す)

2. じっくり音読(内容を確かめるように)

3. 音読(納得がいくまで数回)

4. 暗唱(自分の言葉でも可)

5. スピーチから質疑応答まで通して本番通りに


あとは納得するまで1~5の繰り返し。


これを基本的には1日に2章ぶんやりました。一週間もあれば本を一通り1周できます。ぼくは本番までに2周しました。

始めるのが早ければ早いほど反復できる回数が増えるので、一次試験の合格発表後まで待つのではなく、一次試験が終わったら合否を気にする前になるべく早くこの本を手に入れて取りかかることをオススメします。

2周よりも3周、3周よりも4周できるほうがいいのは当たり前です。ぼくは一次試験の合格発表後から取り組み始めたので少しギリギリで焦りました。

とにかくこのようなトレーニングをすればかなり力がつくと思います。

音読や暗唱は二次試験の対策に限らず、英語のスピーキングを上達する勉強としてかなり効果があります。

ちなみにこの本はCDもついているので、シャドーイングも取り入れるとさらに効果があると思います。

なので音読の前後にシャドーイングをしてみるとなおよし。

ぼくは日常的にシャドーイングはべつの素材(イギリス英語)でトレーニングしていますが、シャドーイングもスピーキング力UPにかなりオススメです。

シャドーイングすることによって面接に必要な論点が記憶に残りやすいのと同時に、その中のフレーズや文章が口からスラスラと出やすくなります。面接の対策をしながらスピーキング力も伸ばせるのでシャドーイングいいですよ。

あとは、電車での移動や車の運転中などのちょっとした隙間時間にCDを聞き流すのもいいですね。

ぼくは試験当日の会場に向かうまでの運転中にCDを流し聞きしましたよ。愛媛から広島まで海を渡っていきましたから。。


最後に、補完的な学習として、少し大きめの単語カードを使ってスピーチや質疑応答の論点(ポイント)を箇条書きしてフラッシュカード式にトレーニングするのもオススメです。

とっさに必要なポイントが頭に浮かべばなんとか英語が出てくると思います。

こんな感じ。


「安楽死の利点は欠点を上回るのか?」というスピーチ。
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それに対するポイントを2つ(スピーチはライティングとは違いポイントの数が指定されていないので2つでも大丈夫!2分なんてあっという間に過ぎます)
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「どの国の医療制度が最も優れているか」という質問。
[画像:a45acff2-s.jpg]

日本の医療制度と答えています(本心ではないけど)。そして箇条書き。
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こういったポイントさえ思い浮かべることができれば、なんとかスピーチもでき受け答えもできます。

もちろんこの単語カードに書いてある質問やポイントはすべて面接大特訓からのものです。必要な知識や論点はすべてこの中にあり。

単語カードと本でのトレーニングを併用したら効果が高まります。

英語力以外の部分ではありますが、すぐにアイディアが出てくるようにする必要もありかなと。

逆に言えばポイントさえ頭にあればスピーチ丸暗記のようなことはする必要ありません。

ちなみに面接大特訓には付録として最後の方にスピーチのポイントをフラッシュカードとしてまとめてくれています。

ぼくは自分で書き出すことで記憶に定着すると思ったのであえて自作の単語カードを作りました。

切り取るがもめんどくさかったのもありますが。

ちなみにこの単語カード(フラッシュカード)は面接当日の待ち時間に大きな威力を発揮します。

ぼくは待ち時間が長かったのでひらすらフラッシュカード式でポイントを確認しました。

けっきょくはポイントさえ思い浮かべればそれに従って肉付けしながら話すだけなのでなんとかなります。


ということでまとめると、


じっくり熟読→じっくり音読→(シャドーイング)→音読→暗唱→本番を想定したトレーニング

おまけとしてポイントを定着するためのフラッシュカード作成



こんな感じの対策をすればかなりの力がつくので二次試験にしっかり臨むことができるはずです。

ということで、面接大特訓は本当にオススメです。これで二次試験はばっちしのはず。




英語を話すトレーニングなので一次試験の勉強よりも楽しいですよ。

がんばってくださいね!