英検1級と言えば難しい英単語のイメージがかなり強いですよね。
実際に一次試験を突破するにはかなりの語彙力が求められます。
1級合格に必要な語彙数はおそらく12000語程度。
目安として、英語のセンター試験だと4000語程度が必要なので、その語彙数なんと3倍。
このようにかなりの語彙力が必要です。
語彙が苦手なままだと、大問1の語彙問題でごっそり点を落としてしまうので合格は一気に遠のきます。
英検1級は新形式になってからReading Section の語彙問題の比重が大きくなりました。
新形式では素点だと各問題が1点と均等になったため、
旧形式では25/51点が読解問題の中の語彙問題が占める割合だったのに対し
新形式では25/41点が読解問題の中で語彙問題が占める割合です。
なのでますます語彙の重要性が高まったと言えます。
ちなみに語彙力と比例して長文も読みやすくなるので、読解問題の点数も効率的に伸ばせます。
ではさっそく必要な語彙力をつけていきましょう!
でもその前に、、
準1級レベルの語彙はバッチシですか?
意外と見落としがちなのが準1級レベルの語彙。実はこれがすごく大事です。
・語彙問題の正解の選択肢に準1級レベルの語彙は毎回いくつか出てくる
・準1級レベルの語彙が曖昧だと長文問題やリスニング問題の理解が難しくなる
からです。
とくに気をつけたいのが、1級の語彙問題には準1級レベルの単語もいくつか出題されるということ。このレベルの単語は1級の語彙対策をしていると見落としがちです。
史上最強の英語コロケーション@super_level
【2017-2 英検1級 語彙問題 1/7】
2017/10/09 23:56:45
今回の英検1級(語彙問題)は、ここ数年で最高レベルに易化。正解の選択肢では、(1) frugal/(4) prerequisite/(3) grapple (with)/(5) versatile/(6) plausible(続く)
史上最強の英語コロケーション@super_level
【2017-2 英検1級 語彙問題 2/7】
2017/10/10 12:06:32
(9) invincible/(12) coercion/(14) hereditary/(16) lethargic/(19) astounded/(20) complexion など、半分以上が準1級レベル(約8千語水準)(続く)
毎年英検準1級レベルの語彙はいくつか出て来るのですが、特に今年(2017年度)の第二回の英検1級の語彙問題では英検準1級レベルのものがかなり多く正解の選択肢として出てきたみたいです。
全体的に易化ですが、1級の単語はばっちり覚え込んだけど準1級レベルの語彙を見落としていたような人にとっては逆に難しく感じたかもしれませんね。
もしかしたら今後この傾向が続く可能性も充分あります。おそらく1級レベルの語彙だけでなく、準1~1級レベルの語彙まで偏りなく幅広く理解できていることを求めるようになってきているのかも。
ぼくは1級を持っていますが実はそれ以外の級は3級以上は受けたことがありません。なのであくまでぼくのイメージに過ぎませんが、準1級は語彙問題で高得点を取らなくても意外と簡単に合格可能な感じがします。
実際に語彙問題であまり点が取れていなくても読解やリスニングでそこそこ良い点を取って準1級に合格している人をけっこう知っています。
ほとんどの人が準1級を合格してから1級に挑むと思うのですが、多くの人が準1級の語彙が曖昧なまま1級にチャレンジしているのでは。
ただし1級からは語彙が曖昧だと一気に通用しなくなります。さらに準1級レベルの語彙まで求められているので曖昧な単語をなくしてから1級レベルの語彙対策を始めたいところ。
ということで、
まずは準1級レベルの語彙を確認しよう!
ぼくは準1級を受けたことがなかったので1級の語彙対策を始める前にこれを1冊しっかり覚えました。
6000~9000語まで3000語が入っていますが、レベル的には準1級~1級の超基礎単語までが収まってきます。
このレベルの英単語を網羅していることで英検1級のための地盤ができていることになり、長文もずいぶんと読みやすくなります。
逆にこのレベルの語彙が疎かだと長文は何を言っているのか掴むのがかなり難しいです。長文だけでなくリスニングでも準1級レベルの語彙は普通に出てきます。
ぼくのように準1級を受けずに1級を受ける人や、準1級に合格はしているけど語彙問題の点数が低かった人はまずはこの1冊をやるといいです。
次は1級の語彙問題に頻出の語彙対策!
この本には9000語~12000語までの3000語が含まれていますが、これで語彙力は12000語(英検1級に必要な語彙数)に到達できます。
この3000語は英検1級の語彙問題に頻出の単語ばかり。
英検1級でる順パス単 でもいいんですが、実は英検1級の語彙問題のカバー率はこの究極の英単語超上級の方が上というデータがあります。
掲載されている単語数が3000語とパス単より多いので、当たり前と言えば当たり前ですが、やはり1級の語彙問題では知ってる語彙が多ければ多いほど有利です。
ただし熟語は入っておらず単語のみですが、それを差し引いてでもパス単よりいいんじゃないかな?と思います。
1級の熟語はけっこう難しく、パス単を使っても熟語はカバーしきれない気がするので、熟語は問題を解きながらその都度覚える方がいいかもしれません。
超上級の3000語を覚えていれば最低でも20点以上は安定して取れるようになります。
単語の覚え方
ぼくは準1級も受けていなかったので、この2冊を1級受験までに覚えました。
これほどの量なので覚えるのにもコツがいります。
単語を覚えるには10回ずつ単語を書いて、、みたいなやり方だとこれだけの数なので限界があります。
中学高校ではそうやって単語を覚えてきましたが、今ではもっと効率の良い方法を編み出しました。
それは「単語に出会う回数と頻度を増やす」方法です。
やり方としては、
まず月に覚える単語数を決めてしまいます。ぼくの場合だと1ヶ月に1000語。
そして1日に単語200語の確認。
そうすると5日で1000語を確認できます。
6日目には最初の200語に戻り繰り返します。
つまり5日で単語1000語1周のサイクル。それを1ヶ月で6週できますよね。
不思議なことに、5~6週目にはかなりの単語を覚えられることに気づくと思います。
ポイントとしては、単語を一回で覚えようとしないでいいということ。
「読み方・綴り・意味」を確認するぐらいでいいです。
人の脳は何度も出会う同じものを大事なことと認識して記憶するようにできてます。
一回でじっくり覚えてしばらく出会わない単語よりも、覚えようとしなくても何回も頻繁に出会う単語の方が勝手に記憶に定着します。
人が物事を記憶する自然な方法を単語学習に取り入れてみたわけですが、これがかなり上手くいきました。
1級の語彙対策がきっかけに、それ以来単語はこんな感じで何周もくるくる回しながら覚えるようになりました。
騙されたと思って試してみてください。かなり覚えられますよ!
ちなみに、1日には200語以上は覚えなくていいですよ。時間がたっぷり余っててもその日は同じ200語のみ。
寝る直前と起きてすぐにその同じ200をざっと確認するだけでもかなり違います。
寝る直前に見たものは寝ている間に記憶が優先的に整理されます。起床後ににそれを確認してあげることで効果は倍に。
最後に実践問題で語彙を定着!
ぼくは究極の英単語を覚えてからこの問題を解く中で覚えた語彙の定着させました。
究極の英単語超上級+語彙問題
というのは個人的にかなり良い選択でした。
問題を解くことで超上級の英単語が実践形式で定着しますし、本番の語彙問題の形式にも慣れることができます。
熟語もこの問題に出てきたものを覚えたので特に問題はなかったです。
語彙の実践問題集だと英検1級語彙・イディオム問題500 (英検分野別ターゲット)もあるのですが、ぼくはジャパンタイムズの語彙問題完全制覇のほうを圧倒的にすすめます。
というのもデータがジャパンタイムズのほうが最新なので信頼でるんです。
そして本もきれい。カバーがさらさらで高級感がいい。(←これは個人的な意見で評価にはまったく関係ないです笑)
レイアウトも非常にシンプルで見やすいのがいいです。
見開きで右下に、選択肢の単語も含めてすべてまとめてくれています。
合計2700語以上。語彙力増強としていい感じです。
ちなみに内容もバッチシで、最新データから、語彙問題で出てくる頻度が高い単語がPart1に、今後問われる可能性が高いものがPart2に、そして最後は実践形式の予想問題が5回ぶんあります。
実際にカバーされている単語を見てもかなりよく分析されているなという印象を受けました。
準1級レベルだけど1級の語彙問題にも出てくるような見落としがちの単語もけっこう出てくるので、これ1冊をすることで語彙の取りこぼしがなくなります。
そして、覚え方のところにも書いた通り、出会う頻度が多いものほど記憶に定着しますが、語彙問題を解くことによって単語帳で1度覚えた単語に違う形で出会えるので、さらに単語が定着します。
これはかなり手応えとして感じたので、語彙が苦手な人や語彙で高得点をとりたい人は「単語帳+こういった問題集」をすることをオススメします。
ちなみにぼくはこれで語彙問題で21/25点を取れています。この2つをしっかりやれば少なくとも20点は安定して取れるようになりますが、20点取れればそれだけでReading Sectionではかなりのアドバンテージになります。
単語マスターになりたければこれ。
有名なので知っている人も多いと思いますが、これでボキャビルはバッチシ。
準1級~1級レベルの単語がたくさん含まれているのはもちろん、それ以上のレベルのものもあります。
ただしこれは、英検1級を合格してから取り組むのでいいと思います。
もちろん英検1級の語彙対策を完璧にしたい人は補助教材として補完的に使うこともできますが、1級の語彙対策にそこまで必要はないですね。
1級が終わったらそれで語彙学習を辞めてしまうのではなく、こういう教材で身につけた語彙にもう一度出会いながら新たに語彙をつけていくといいです。
こういうものもあるというのを知っておくと合格後の燃えつき症候群みたいなのはなくなるかなー?
まだまだチャレンジできるものは多いですよ!
まとめ
個人的には英検1級の語彙対策には、究極の英単語(超上級)+語彙問題完全制覇の組み合わせがオススメです。
これで必要な単語がより定着するし取りこぼしも防げます。
準1級の語彙があやふやな人は上級レベルも覚え直しましょう。すでに自信がある人は超上級からで大丈夫です。
語彙が得意になれば読解も楽になるし合格が一気に近づきます。
語彙学習は時間がかかりますが、後々洋書やニュース記事を読むのにかなり役立つのでがんばりましょう!
コメント