この記事のタイトル通りですが、英検2級は英会話習得に最高の教材です。
ぼくはいつも言ってるんですよ。英語を話せるようになりたければ英検2級レベルまでの単語を使えるようにしてくださいってね。
このブログですでに何回か同じことを言っているはずだと思います。
実際に英語2級レベルまでの単語が使いこなせればおそらく自分の言いたいことのほぼ全て(9割以上)はすべて英語で表現できるように。アカデミックで高度な内容の議論を除いてですが。
もちろん単語だけではなくて、英検2級レベルの文章もかなり実用的です。
そして特に注目してほしいのが英検2級のリスニングです。
英検2級のリスニング問題は、まさに「英会話のお手本」のような本。
スピーキングの学習法として、音読やシャドーイングがありますが、それに最適なのがこの英検2級のリスニングなんです。
関連記事:【英会話】英語を話せるようにはなりたい人は音読もしくはシャドーイングは必須。
まずはリスニングの英語がかなり実用的です。実際の会話でそのまま使える、マスターすれば応用が効くようなものが多いです。
そういった文章をシャドーイングすることでスピーキング力をつけながら色んな表現を使える形でインプットできます。
スクリプトを見ればスピーキング教材としての質の高さがわかると思います。ということで少し見てみましょう。
M:The train I took to work this morning was really crowded.
W:Were you able to get a seat?
M:I could've sad down, but I offered my seat to an elderly woman.
W:Well, that was very nice of you.
M:通勤で乗った電車が今朝すごく込んでいたよ。(込→混ですよね?誤植だと思いますがこれぐらいはご愛敬)(P21より引用)
W:座れたの?
M:座ろうと思えば座れたけど、年配の女性に譲ったよ。
W:それはいいことをしたわね。
他にも日曜日は何してたの?という質問に対して、「本当は~したかったけど1日中雨だったから代わりに~した」というようなやり取りの会話もあります。
どれもかなりリアルな会話だと思いませんか?
こういったものがパート1です。
パート2ではパッセージのリスニングになります。
パート1が対話形式だったのに対して、パート2では一人の話者が話すということ。ストーリー形式とアナウンスメントがほとんどです。
これもパート1同様、かなり実用的なレベルの英語になってますよ。
Richard wanted to teach English in Japan, so he attended a university in England to get a degree in teaching English to foreigners. He also studied Japanese at his university. After arriving in Japan, he was able to find a good job with a large Japanese company. Now he teaches Japanese business executives five days a week.
リチャードは英語を日本で教えたかったので、イギリスの大学で外国人に対する英語教授法の学位を取得した。彼はまた日本語も大学で学んだ。日本に来てから、彼は良い職をある日本の大企業で得ることができた。今彼は日本企業の幹部を週5日教えている。(P79より引用)
こんな感じでかな~り実用的な英文だらけなんですよ。英検の問題というだけあってかなり質は高いですね。しかもこれすべてに音声がついているんです。リスニング問題なので当たり前ですが。
しかも英検のリスニング問題集なので質が高いだけでなく英文の数もかなり豊富なんですよね。
こういう英語をたくさん聞いて真似したり、シャドーイングしたりするというわけ。
それこそ覚え込んでしまうぐらいにシャドーイングしまくれば会話でもこういう英語が話せるようになります。
ということで、こんな風に使ってみよう!!
まずは、
リスニング問題をとく
せっかくなのでシャドーイングや音読などをする前に問題も解いてみましょう。当たり前ですが2級を受ける人にはリスニング対策になります。
TOEICなんかを受験している人にも2級の問題はリスニングの良い対策にもなるんじゃないでしょうか?
TOEICについてはあまり詳しくないのですが、スピードは2級よりも速いにしても、内容や英文レベルはけっこう共通してるところが多くないですかね?
もしTOEICで700に届いてないような人は英検2級のリスニング問題で学習することでTOEICのリスニングに必要な基礎力が身に付きます。
スクリプトを確認
答え合わせをしたらスクリプトを熟読します。どんな内容だったのか、知らない単語や表現がないか、すべて確認。
とにかく文の構造をすべてしっかりと理解しておきます。これでもう一度英語を聞いたらかなりクリアに聞こえます。
スクリプトを熟読できたら、次はスクリプトを目で追いながら音声を確認しましょう。
シャドーイング
ここまでできたらいよいよシャドーイングです。音声を追うようにして英語を読んでいきましょう。
最初はオーバーラップでいいです。
オーバーラップとは、ほぼシャドーイングのようなものです。シャドーイングが少し遅れて英語を言うのに対して、オーバーラッピングは音声に被せて(音声と同時に)英語をそっくり真似て話します。
まずはスクリプトを見ながらでいいので正確に発音やイントネーションを真似ましょう。
納得するまでできたら次はスクリプトなしでオーバーラップもしくはシャドーイングを!
音読や暗唱
シャドーイングまでで充分だと思いますが、その後に音読するのも良いですね。
音読はするならシャドーイングの後がいいです。
なぜかというと、どうしても音読だと自己流のイントネーションや発音になってしまいがちだからです。なのでシャドーイングでリズムやイントネーションをしっかりと意識してから取り組むのがいいかなと。
ひとつのスクリプトが長すぎないので暗唱にもピッタシです。ちょうど良い負荷がかけられると思います。
瞬間英作文
文章が実用的なのでとっさに口から出るレベルまで持っていってしまいましょう!
日本語訳がついているので、それを見ながらなるべく早く英語に直して読んでいきます。
暗唱の後ならけっこう楽にできるはずです。
全部できるのが理想ですが、気に入った文のみを選んで単語カードなどに書いてってトレーニングするのもアリですね。
2級リスニングは使える単語や表現だらけなので自分のものにしてしまい、とっさに使いこなせるレベルを目指しましょう。
この勉強法の利点まとめ
・リスニング力UP
これは当たり前ですよね。これと同じレベルで同じぐらいの速さの英語なんて余裕でクリアに聞き取れるようになります。
TOEICで700に届かない人もこれでリスニング力の底上げができると思います。
・スピーキング力UP
純粋に英語を発することに慣れます。イントネーションが自然になるのと同時に、英語が次第にうまく話せるようになってきます。
何回もシャドーイングして口から出してきた表現や単語は本番の会話でも使いこなせる形でインプットされますよ。
・2級を受ける人には最強のリスニング対策に
もし2級を受けるのであれば最高のリスニング対策になります。
1つめに書きましたが、2級レベルのリスニングはかなり簡単に感じるようになると思います。
受けるのならなおさらこの勉強法は試してみるべきだと思います。
このようにリスニングの基礎力をつけながらスピーキング力が伸ばせるので、一石二鳥です。2級を受験する人なんかには、リスニングとスピーキングを鍛えながらそれ自体がテスト対策になるので一石三鳥ですね。
シャドーイングや音読用の教材を探している人はぜひ使ってみてください。
これがマスターできたら準1級リスニングへと進んでいきましょう。
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