瞬間英作文は英語のスピーキング力の素地を作るのに効果の高いトレーニングです。

日本語を見て瞬時に英語を言う。

それを繰り返してたくさんの例文に当たっていくと会話の引き出しが増えます。

すぐに口から出せる例文が多ければ多いほど応用が効くようになり色んなことを表現できるように。

ただ瞬間英作文で意識することがあります。

それは「英訳しようとしない」ということです。

大学受験で一語一句細かく訳すような癖がついてしまっている人はそれを取り払いましょう。

以下、大学受験の英作文の問題点です。



つまり「瞬間英作文」は大学受験の英作文のようなやり方とは違うというわけです。大学受験と同じような英作文を続けていても英語を話せるようにはなりません。

大学受験の英作文は「英語で表現すること」を測るのではなくて「翻訳力」を測っているんですよ。

一語一句正確に対応した文に直すだけという。

英語で話せるようになるのとは別というわけです。

「翻訳力」も悪くはないですが、それはかなり高度な技術なのでその道に進む人たちのみが身につければいいんじゃないでしょうか。

まずは「書ける」「話せる」という状態を目指すべのが普通でしょう。


これとは逆に、瞬間英作文では日本語を正確に一語ずつ英語に対応させて直すというようなことはしないようにします。

もっとわかりやすく言えば、

瞬間英作文をするときの日本語の文は状況を提示しているだけです。

どういう状況なのかを日本語で理解する→それを英語で言ってみる

というような感じ。

つまり日本語の文は英語を引き出すためのトリガー(引き金)に過ぎないんです。

このことをとにかく意識する必要があります。そうすることで瞬間英作文のトレーニングは現実味のあるものになります。

実際に話すときも状況に応じて(理解して)言葉に出して話しますよね。なにかを訳したりしているわけではないですよね。


ここまででだいぶわかると思いますが、もう少し具体的に例を挙げてみましょう。


例えば、

「通りにはたくさんの歩行者がいる」

という日本語があったとします。


「えーと、歩行者がpedestrianで、many で複数形で、いるってなんだっけ、there is か。。。」というように訳すことを考えながらだと大学受験の英作文と変わりません。いくら速く訳すことができても同じです。

そうではなく

「通りにたくさん歩行者がいる」という状況をイメージして、その状況英語で瞬時に言い表してみます。

それこそ

Many people are walking on the street. 

でもOKなんですよ。

正確には

There are many pedestrians on the street.

という文だったら、それが瞬時に出てくるようになるまでひたすら声に出して読みます。そして日本語で状況を確認して、英語で瞬時に状況を言い表すときにその文が使えるようになればいいです。


これを意識しているだけでより会話に近い形でのトレーニングができ、実践的な力がつきますよ。

こちらの記事もオススメです。

関連記事:「毎日の英文法」は瞬間英作文にオススメの教材!