英検の合格発表がありましたね。Twitterのタイムラインでは英語のお友達(←ぼくが一方的に思っているだけかも)がたくさん今回の英検1級に合格したみたいです!
なぜかTwitterのタイムラインは英語力の高い人たちばかりなので、英検1級って普通なのかなと感覚が麻痺してきますが、本当はすごいことですよ!
もともと現実世界ではほとんど知らないor出会わないような英語力の人ばかりですし。
それにしてもめでたいですね!
嬉しいことに、ブログやアドバイスが参考になったという素敵な言葉をいくつかいただいたので、こちらとしても自分のことのように嬉しいです。
数ヵ月前は誰が見てるんだと思いながらも今まで書き続けてきたかいがありました笑
そして気分が良くなって今この記事を書いているところです。
前置きが長くなりましたが、英検1級を合格したら得られる力について書きたいと思います。
これは前からずっと書きたかったことなのですが、色んな人の合格を見て今回改めて筆をとろうと思いました。まあペンや鉛筆で書いてるわけではないんですけどね、ちなみにスマホから書いてます。
認識できる単語がかなり増える
やはり外せないのはこれですね。単語をしっかり勉強してないと大問1の語彙問題でdevastated な感じになってしまいます。
なので単語をある程度覚えておかないと合格はかなり難しいんですよね。
合格するには単語で20/25点ぐらいあるのが望ましいですが、安定してそれぐらいの点が出せるのであれば最低でも認識語彙は1万は超えます。
そうしたらなんと、ニュースや洋書、もちろんそれ以外のふとした場面で「あ、この単語は1級で見たぞ」というのが増えてきます。
易しめの洋書だとわからない単語は一気になくなります。
「認識できる語彙が増えたな~」というのはけっこうな人が感じるのでは?
ただしそれと同時に、1級レベルの語彙は割りと普通に使われてたりすることにも気付きます。
英語ネイティブでもわからない単語が多いという妙な噂が一人歩きしていることもありますが、実はまったくそんなことはないのです。
実用的だとは言いませんが少なくとも
1級レベルの単語は知っていると普通に役立ちます。
上級レベルを目指すのならばいずれは知っておく必要のある単語です。
これから英検を受ける人、受け終わった人(←パス単を使った人)のどちらにもこちらを推奨。
英検1級は通過点だと考えて先を見据えるのならこっちのほうがいいかなと思います。ぼくはパス単は使わずにこっちで1級の単語は覚えました。
単語の掲載数が3000と多いのでカバー率はパス単より高めです。パス単で合格した人は復習とパス単には載っていなかった抜け漏れを拾うために使ってみてはどうですか?
英検1級と言えば難単語のイメージですが、語彙力よりも身につくのはコレ!だと思います。
ずばり英語で発信する力!
英語での発信力
高度な内容のライティングとスピーキングがあるおかげです。
1級がよく考えられているなと思うのが、ライティングとスピーキングがうまく連動している所なんですよね。
まずはライティングで意見を論理的に英語で表現。今度はそれをスピーキングでもできるようにと作られています。
「書く→話す」へとスムーズに移行できるようになっているんです。ここをしっかり対策すればまとまった量の英語で考えを表現する力がつきます。
そしてここは対策せざるを得ません。
英検1級は語彙力と発信力がつくテストなんですよ。ということは逆に言えば、この2つの力をつけられないと一生合格はできないというわけ。
4技能(リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング)がそれぞれ均等な点数で評価されます。
でもライティングはたった1問。それでも点数は全体の4/1(一次試験だと1/3)を占めます。なのでここで点をとれないとマズイということ。
もちろん二次試験はスピーキングのみの試験なので、スピーキングが合格水準に達していなければ例えその他の技能が満点でも受かりません。
1級の対策には語彙対策と同じぐらい、もしくはそれ以上に「アウトプット」を磨くことも避けては通れないんです。
英語での発信力と言っても具体的には?と思うかもしれないのでもう少し説明しよう!
まとまった量の英語で考えや事実を言える
「○○についてどう思う?」というような質問に対して、
身近な話題であればほとんど全てのことに即興で1分は英語で途切れずに話し続けるレベルになれます。
てきとーに例を出してみますね。ぼくは例を出すのがあまり上手くないので、なんでそれ?って思うかもしれませんが気にしないでください。笑
「少子高齢化って何があかんの?」とかって聞かれたら、
・社会福祉の破綻
・若者の負担↑
・経済の弱体化
というようなことはパッと思い付くようになるし、このような3つの事実にそれぞれ1つずつだけでいいので理由を説明してあげたら、それだけで簡単に1分間くらいはまとまった量の英語で話せるようになりますね。
こういった英検1級を合格して得た力はもちろん社会的な話題だけでなく、もっと簡単な話題にも応用可能。
「ネコとイヌは飼うならどっち?」というようなごくごくシンプルな質問にたいしても、
うーん、ネコかな。たしかにどっちも人気やし可愛いけど。猫のほうが飼いやすいし。散歩する必要もない。犬は毎日散歩させないといけないけど働いているとなかなかできないだろ?あと、猫はトイレのしつけが楽だよ。砂置いてたら勝手にそこにしてくれるから、そのぶん犬はめっちゃ大変だよ。今の忙しい生活を考えたらほとんどの人にとって猫のほうがいいんじゃないか?
ぐらいなら簡単に英語で言えるようになります。ライティングやスピーキングでけっこう難しい内容でまとまった意見を発信しているので身近な話題だともっと簡単に同じことができます。
ほとんどの日本人は「犬のほうがいい!ネコきらいやし」「猫のほうがかわいいでしょ」ぐらいしか答えられませんからw 日本語でこれなので英語だともっとひどいですよ。
必ずしも英語を話しているときに長々と話す必要はないのですが、まとまった量で英語を話す力をつけていると役立ちますよね。
こういうことができるようになっているということは、やはり自然とスピーキング力が向上している証拠です。
そしてこれからもっとスピーキング力向上させる上で、breakthrough のキッカケになります。
1級を合格してまとまった量でも英語で話せるようになると英語で話す素地は出来上がっているので、後は話せば話すぶんどんどん力がついていくはずです。
そして明らかに物事を考える力も英検でのアウトプットを通して身に付きます。
※ただし英語のアウトプット力向上を意識してしっかりとそれなりの準備をして試験に臨んだ場合です。まぐれでもいいからギリギリ合格狙い、というような心意気ではもし合格してもあまり変化はないかもです。
説明が上手になる
これは英語だけに限らずに日本語にも応用できる力です。
英語にまったく触れていない人って話すことが支離滅裂だったり順序がめちゃくちゃでわかりにくいことがあるなって感じることがたまーにあります。
英検ではライティングもスピーキング(面接のスピーチ)で同じような型を使って何度も意見を発信する練習をすると思いますが、
・最初に軽く現状に触れて自分の意見(結論)を明らかにさせる
・理由や主張1を述べる
・それをサポートする文
・理由や主張2を述べる
以下同じ
・結論でもういちど主張を
という型で英語を書いたり話したりする練習をしますが、これって日本語でもかなりわかりやすい話し方でそのまま取り入れられます。
これができるようになると、本当に話は一気に論理的かつ主張も順序もクリアになり、無駄なく聞き手や読み手に理解してもらえるようになります。
ビジネスマンもこれ営業やプレゼンテーションでそのまま使えますよ。
英語が上手な人って日本語でも説明がクリアでわかりやすいです。
英検1級持ってる人はこうした力が備わっているので仕事や仕事の面接でもっと評価されるべきだと思いますよ。
「英検1級 英作文問題完全制覇」を活用しよう!
英検1級に必要なライティング力とスピーキング力を身に付けて「英語での発信力」を鍛えるためにはやはりこれがかなり役立ちます。
これ1冊でライティングと面接のスピーチの対策が同時に可能です。
この本には自分も感謝してますし英検関連の本では一番ためになりました。
関連記事:「英作文問題完全制覇」は英検1級の対策にオススメの教材。
これをしっかり読み込み、声に出す練習をして、実際に問題を解いてみる。そしてサンプルのエッセイをしっかり確認し音読する。音読は何回も何回もしつこいぐらいする。音読だけが単調なら、音声もダウンロードできるのでシャドーイングもOK。そして何も見ずにサンプルに限りなく近い英語で即興でスピーチできるようにする。スムーズにできるようになるまで何度も。余裕があれば完全に暗唱してしまってもいい。
これを本の後半にのっている予想問題30個でやればかな~り力がつきますから。
意識するポイントとしては
・ライティングとスピーチは同時に対策する
・英語でのアウトプットのトレーニング
ということですね。
せっかく内容が同じなので、ライティングまでで終わらせてしまわずに、何も見ずに口頭でもエッセイが言えるように(スピーチができるところまで)に持っていきましょう。
そうすることでライティングの対策と同時にスピーチ対策にもなります。
なぜ書くだけにとどめずに、スピーチまでセットでやることを推奨しているかというと、「話せることなら問題なく書けるから」です。
逆に「書けることなら問題なく話せる」とは限りません。明らかにそうですよね?
その場で話せることならもっと高いクオリティで書くことができます。
話すことをゴールにすれば書く力の底上げにもなりますので。
そしてこれほどのエッセイを口頭で再現できるようになってくると、当然英語のスピーキング力もかなり向上します。もちろん表現の幅もぐっと広がります。
そして論理的な順序で話を組み立てる力もつきます。
「書ける→話せる」までをセットで行うことが効率の良い試験対策であり英語での発信力を最大限に鍛える方法です。
合格した人はこれからもスピーチ練習は地道に続けてトピックの幅を広げていくのもいいと思いますよ。
ぼくは毎週少なくとも1個は違うトピックのスピーチをしています。
英検1級は合格してからが長い
ここまで合格してからできるようになることのみ書いてきましたが、実は1級は合格してからがかなり長いと感じています(~_~)
確かにできることはグッと増えるとは思います。でも逆に「あれ?本当に1級合格したのか?意外とこんなものなのか」と感じるのも事実です。
英検と言えば日本ではやはり昔から馴染みがあるし、それの最上級なのでかなり憧れというか幻想みたいなものがあると思うんですよね。
ぼくもそうでした。なんとなく漠然とした凄みと憧れを感じていたので取りましたが、1級持っててもまだまだできないことがたくさんあるんだなーと感じます。
たぶん1級合格でやっと折り返し地点かなーというぐらいですかね。
逆に合格してからのほうがやる気が出たというか、やらないといけないことが見えてきた気もします。
こういう感覚を味わうためにも、1級は目指す価値があるんじゃないでしょうか。
たぶんぼくは少なくとも30になるまでは英語学習は続けていると思いますね。それまでには自分のなかで満足できるレベルまでに達しておきたい(>_<)
まあもはや英語は好きな仕事であり趣味なので全然苦痛ではないのですが。うん、とりあえず満足のいくレベルに30歳までに到達するのが長期的な目標!
ちょっと関係ない個人的な話に逸れてしまいました。
1級に合格したところで、まだまだ思ってた英語力からはほど遠いのが現実ですが、それでも本当に1級受験で得られたものは大きかったと思います。
語彙力と英語での発信力、思考力は上がったと言ってもいいです。
なのでこれから合格を目指していく人は、合格したときに身に付く発信力、対策をしていくなかで感じられる自分の英語力の変化にワクワクしながら頑張ってくださいね!
英語で書く話すが苦手な人ほど対策を通して伸びを感じられるんじゃないかなと思いますよ。
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