2017年の11月末に出たばかりのイギリス英語のリスニング本について。

イギリス英語好きとしてすごく興味があったのですが、かなり新しいのでまだレビューが少なく、どんなものか全然わかりませんでした。

すごく気になっていたところ、年末に大阪に遊びに行ったときにたまたま本屋で実物を見つけたので内容を確認。おもしろそうだったので試しに買ってみることに。


結論から言うと、この本は予想を大幅に上回ってかなり良いです。

ということで、「ドラマ仕立て イギリス英語のリスニング」についてシェアします。イギリス英語好きの人は必見。



こんな人にオススメ

・イギリス英語が好き/興味がある人

・イギリス英語のシャドーイングに使える教材を探している人

・イギリス英語の表現や言い回しを勉強したい人

・イギリス留学したい人

・イギリス留学していた人



音声について

基本的には綺麗な標準発音(RP)で、聞いていてすごく心地が良い。本当にお手本のようなイギリス英語です。

男の人と女の人の音声ともに半分ずつぐらいの割合でバランスが良いです。

何よりおもしろいのが、タイトルの通りドラマ仕立てということで、登場人物が多く色んな人の英語が聞けます。

基本的にほぼ全員RPですが、Jakeというキャラクターは少しロンドンの大衆的な訛りがあります。

a(エイ)をアイと発音したり、hを発音しなかったりthをfに置き換えたりなど。

たった1冊で色んな人の英語が聞けるのが超良いです!

音声のスピードは遅すぎず速すぎず。タイトルの通りでそのままリスニングに使えるのはもちろん、シャドーイングにもぴったりです。

ぼくはこの本も他のイギリス英語の本同様、最初はリスニングしてその後内容を確認、その後はシャドーイングに使っています。



英語について

舞台もイギリス、登場人物もイギリス人なので当たり前ですが、イギリス英語特有の表現や単語がわんさか出てきます。

この1冊あれば基本的なイギリス英語の単語やイギリス英語特有の丁寧で好まれる言い回しはだいたいさらえるという感じ。


fancy, lovely, rubbish といった超基本的な単語はもちろんです。

以前、これだけは知っておきたい!イギリス英語で超頻出の10個厳選!という記事を書いたのですが、ぼくの選んだ10個は初めのほうで見事にすべて出てきました。


そういった単語だけでなく、

I was wondering if ~

Do you mind if~

といういかにもイギリス人らしい丁寧な言い方もたくさん出てきます。


他にもイギリスで生活する上で必ずおさえておきたい

lift (エレベーター)

ground floor (1階)

flat (ざっくり言うとアパートみたいなもの)

といった単語はすべてストーリーの中で網羅されている印象。


ぼくはイギリスにいたころはground floorflat に住んでいて、学校や寮では毎日のようにlift を使っていました。


このように、

イギリス英語の基本的な単語、特有の丁寧な言い回し、生活で押さえておくべき単語が網羅されている

ということもあり、特にこれからイギリス留学する人には本当にオススメ。

イギリス留学経験者や旅行で行ったことがあるような人も「懐かしいな~」と楽しむことができますよ。

TESCOなどのスーパーでセルフのレジ使ったことある人!あの機械そっくりの音声が聞けて一人で興奮していましたw


もちろん行ったことも行く予定もなくてもじゅうぶん楽しめます。

あとついでに、イギリス英語の本を今までいくつか書いてきているイギリス人の著者によって書き下ろされたDialogue で、かつ2017年の末に出たばかりの最新の物なので、自然で信頼のできる英語が使われています。

※出版されたのが10年以上も前になると、最近使われるようになってきた単語や表現が含まれていなかったりすることもあります。



内容について

ドラマ仕立てということもあり、1冊を通して1つのストーリーになっています。

1月から始まり12月までの1年間のストーリーです。

主人公は表紙の女の人(Stella)です。登場人物も、友達や友達の彼氏、親や祖父、同僚、知り合いの知り合いなどと多く全然飽きないです。

場面も本当に様々なので、本当にバランスよく色んな英語を身につけられます。


そして肝心の内容ですが、これが意外とおもしろくて、次が気になってどんどん早く進めたくなってしまいます。

たった2話目からまさかの展開でいきなり引き込まれましたw

良い意味で勉強してる感がないんですよね。

本当にドラマを見ているような、本を読んでいるような、そんな感覚で楽しみながら進めていたらいつの間にかそれが勉強になっていたというような感じ。

こういう感覚ってすごく不思議です。

「楽しみながら」って大事だと思うんですよ。自然に英語を吸収できる感じ。

うまく言葉にできないけど、、やってみたら言っていることがなんとなくわかると思います。

個人的にはすごく満足です。



構成について

1月から始まり12月までの1年間のストーリーで、各月それぞれ3つの話があります。

なので、

12ヶ月×3話=36個のDialogue 

で構成されています。

36話もあるので量は充実していると言えます。それぞれイギリス英語の単語や表現がたくさん出てきますからね。

ちなみに1話あたり約1分程度の長さです。


本の初めのほうには登場人物の一覧があります。キャラが多いので助かります笑


そしてメインのDialogue に関してですが、

最初の1ページにはタイトルと漫画みたいなイラストが書かれていて、どういう場面なのかがわかります。イラストのクオリティ高めw

そして下に質問が3問あります。それぞれa~bの3択問題。初めて聞くときはリスニング問題の練習として有効です。

イラストを見ながら聞くことでかなり臨場感があるので楽しめます。

それこそ本当にドラマのよう。

そして次の1ページにはDialogue が書かれていて、下には日本語訳。

右ページには重要な単語や表現についての詳しい説明と例文がついています。

その下にはDialogueで出てきたその他の大事な英単語が日本語の意味とともにまとめられていてます。

最後に、話に関連したイギリスの文化やイギリス英語のコラムがついています。

このコラムもけっこうおもしろくて役に立ちますよ。ぼくもイギリスに留学する前にこういう教材があればよかったなーと思います。

ここまでが1話ぶんなので、これが36個も収録されているというわけ。

質&量ともに文句なし。

これ1冊で、イギリス英語の綺麗な発音やイントネーションを堪能できるだけでなく、イギリス英語の重要単語、独特の表現や丁寧な言い回し、イギリスで生活する上で最低限必要な単語、文化までがすべてカバーできしまいます。

かなり充実の内容と構成です。



イギリス(英語)好きには本当にオススメ!

個人的にも大満足です。イギリス英語のリスニング本の中では一番と行ってもいいぐらい自分の中ではお気に入りの本になりました。

これからじっくりシャドーイングで何回も使い回します。


ということで、これはイギリス英語やイギリスが好きな人にはかなりオススメです。一見(一聴?)の価値アリ!