イギリス英語っていいですよね。まだ日本の英語学習者の中では少数派かもしれませんが。

ぼくがイギリス英語が好きになったきっかけはイギリス留学です。

せっかくイギリスに行くんだからイギリス英語使ってる方がかっこよくない?ぐらいの軽い理由で興味を持ち始めましたが、今ではかなりハマっています。


ですが、イギリス英語といっても地域によってかなり幅広く色んなアクセントがあります。地方色の強いアクセントはかな~り聞き取るのが難しいです。

スコットランドはもちろん、とくにイングランド北部はやばい。リバプールとかマンチェスターなんかは全然聞き取れないw

北部ではないけどバーミンガムなんかも地獄です。

このようにイギリス英語と言っても定義が広すぎるのですが、ぼくが言っているイギリス英語というのは、いわゆるRP(標準英語)もしくはそれに近いEstuary(河口域英語)というロンドン近辺では一般的なアクセントなどを指します。


標準的なイギリス英語は地方のアクセントに比べるとクリアで響きも美しくかなりカッコイイですよ。

ということで、今回は日本国内にいながら標準的なイギリス英語を身につけるのに役立つ教材とその手順を書いていきます。



イギリス英語と言えば発音と単語

イギリス英語が特別なのはそのきれいな発音と独特な単語です。

その2つを同時に学べるのがこのイギリス英語の単語帳です。

イギリス英語のリスニング本などはたくさんありますが、それらの前にまずはこれから始めるのが一番オススメです。

まず、この単語帳は半分ぐらいがイギリス英語の発音に当てられています。

それぞれ見開きで発音記号1個とともに発音の仕方がわかりやすく説明されていて、単語と例文をCDで聞くことができます。聞くだけでもリピートしながらでも勉強になります。

これで発音の知識が無駄なく一通りすべてつくので、これからイギリス英語のリスニング教材などに取り組むときの発音への理解度が全然違いますよ。

発音を大まかに理解してるだけでシャドーイングや音読への効果が圧倒的に上がりますから。

そして発音だけでなく、イギリス英語に頻出の基本的な単語が一通り網羅されています。

ここでイギリス英語特有の基本単語を一通り仕入れることができ、これから他の教材を通してまた何度もそれらに出会うことができます。

その度に理解度も定着度も上がっていきます。

なのでこの本でイギリス英語の基盤を作ることができます。



丁寧に発音やリズムを真似る

ぼくが2つめに使ったのがこれです。

これ、かなりゆっくりめのスピードです。

なので、聞き取りというよりは、シャドーイングやリピーティングに使い、音やリズムを体に覚えさせます。

きれいな標準的なイギリス英語の発音で、男性と女性がそれぞれのチャプターを交互に読んでいます。

スピードがゆっくりなので、誰でも無理なくそっくり真似る練習ができるんです。まずこの一冊にしっかり取り組むことができれば、発音やリズムの基礎が身に染み込み、これから次の教材に取り組むときに楽になります。

質と量ともに文句なし。これにしっかり取り組めば、イギリス英語の発音やリズムだけでなく、スピーキング力に必要な英語の基盤もできると思います。

ぼくはこれに一番時間を割きました。



発音とイントネーション向上

次は以下の2つを同時に進めていくといいです。2つとも小川先生というイギリス英語の専門家の先生の本です。ちなみに最初のキクタンも。

イギリス英語についてここまでわかりやすく細かいところまで書いてくれているのはこの先生だけなので、イギリス英語の習得にはこの人の本はmust-have itemです。


まずは発音。

キクタンで一通りの知識はついているので、この本を見てもけっこうすんなりと理解ができます。

すでに知っている発音の知識をさらに強化して演習をするための本だという捉え方でOKです。

発音の理解がさらに深まります。それほどイギリス英語は発音が大事です。


そしてイントネーション。

イギリス英語は発音だけでなくアクセントもとても重要。

発音と同じぐらいかそれ以上に、アクセントやリズムがイギリス英語をイギリス英語らしくしています。

なのでこの本は本当に必須。発音について書かれた本はあっても、丸々1冊すべてをイギリス英語のイントネーションのみに特化した本はこれしかありません。

イントネーションの仕組みや、なぜこの文はこういうリズムになっているのか、などをしっかりと解説してくれていて、イギリス英語のリズムについてよくわかります。

例文やダイアログも豊富で、たくさん声に出して真似して練習ができるようになっています。

真似して音読するだけでしっかりとイントネーションを自分でも再現できる仕組みで作られているので本当に役立ちます。


以前こちらに詳しく書いてあります。



次にこの1冊をシャドーイング

あとはひたすら色んなイギリス英語の教材をシャドーイングしまくります。たくさんやればやるほどいいですが、今のところ最初の1冊はこれがいいと思います。


「まさにイギリス」というような感じで、今まで色んなイギリス英語のリスニング本を使ってきましたが、これが現時点で一番お気に入りです。


なぜかというと、

・ナレーターが6人もいて色んな声が聞けるので飽きない

・主人公のステラのアクセントが可愛い

・これぞイギリス英語という単語が散りばめられている

・ダイアログの数も多く、英文の質も高い


リスニングだけでなくシャドーイングにぴったしの良本です。




そして、最初のキクタンからここまでやって来ると、同じイギリス英語の単語に何度も何度も出会っています。

なので自然とその単語は身についてきます。

何度も出会っているうちにいつの間にか覚えていたという、語彙学習の理想の流れが勝手にできるようになっているんですよ。

なのでイギリス英語を身につけたい人は1冊ののみに絞りこんでしまうのではなく、色んな教材に触れるのが一番だと思います。

もちろん1冊1冊は何周も時間をかけてやり込みますよ。しっかり満足ができるまで使い倒したら、次に進みましょう。

ここまでで、自分の英語はかなりイギリス英語らしくなっているはずです。



あとはひたすら好きなものをシャドーイングしていこう

最後はひたすら好きなものをシャドーイングしまくるだけです。量をこなせばさらにイギリス英語が身に付きます。

基本的には何でもいいです。ただし、生のインタビュー音声などよりは、上のようなプロのナレーターの読んでいるリスニング本のほうがいいです。

インタビュー物などはリスニング目的で使いましょう。

じゃあどんなものを使えばいいのか迷うと思うので、こちらの記事を参考にしてください。



全部ぼくが実際にシャドーイングに使って良かったものだけをまとめて5段階で評価しています。この記事内ですでに紹介してるものもいくつか重複しているのでご注意を。

これ全部できたらかなり良い線いくんじゃないでしょうか。

また、プロのイギリス人ナレーターが朗読しているオーディオブックもめちゃくちゃオススメです。最近ハマっているのですが、もっと早く気付いていたらと思うぐらい本当に良い。紙の本と併せて使えば最高のシャドーイング素材になります。

関連記事:イギリス英語のオーディオブックで英語学習に使える本を4つ厳選してみた!


ここまでこなせばアクセント、発音、語彙も圧倒的に身に付きます。



最後に

イギリス英語を身につけるには、いかにたくさんの音声素材に触れ、それらをそっくり真似できるように何百回も声に出して練習するかに尽きると思います。

最初は難しくても何度もやっているうちにイギリス英語がかなり馴染んできて、もうアメリカ英語の話し方には戻れないようになります。

そしてイギリス英語のリスニング教材は当然ながら「イギリス英語」として売っているため、音声だけでなくイギリス英語特有の単語が例外なくたくさん含まれています。

そしてそのような単語はある程度似通っているので、たくさんの素材に触れることで同じ単語に何度も何度も違う場面で出会うことになります。その結果覚えようとしなくても勝手に語彙が定着します。

どういった言葉がイギリス英語らしいのかも感覚的によくわかるように。

例えばですけど「イギリス英語の単語30選!」みたいな物は誰でも余裕で書けるようになりますよw


とにかく量をこなせばこなすほどしっかりと力になっていくので、どれを使うか慎重になりすぎずに好きなものを好きなだけどんどん試していけばいいですよ。

英語全般に言えることですが、やはりたくさんの質の良い素材に当たることが習得の一番の近道だと思います。


おまけ


YouTube 始めちゃいました。英語の勉強法や英会話について主に投稿するつもりですが、イギリス英語に関してもリクエストがあれば教えてください。