2016年第3回の英検を受験しました。

1次試験は二度目のチャレンジでとくに問題なく通過。

それから一次合格を確認して、二次試験までは残り約2週間。

どうしたらいいかわからずに、良さそうだと思った面接対策本をとりあえず購入!




これを使って面接の練習して本番までに本を2周しました。

関連記事:「英検1級 面接大特訓」は1級の二次試験対策にオススメの参考書。勉強方法もまとめてみた。


筆記試験は愛媛のとある会場で受けたのですが、小さい教室の中に自分含め5~6人しかいませんでした(笑)

そして明らかにみなさん年上。みんなめちゃくちゃ賢そうだった。

で、これだけの少ない受験者数なので英検1級では愛媛には二次試験の会場はありません。

愛媛から広島の中心地まではかなりの距離があり移動のハードルが高いんです。

大阪から京都というような感覚ではないんですよね。

というわけで、会場の近くのホテルを予約するか迷ったのですが、色々と考えたあげくお金がもったいないという結論に至り当日早起きして車でびゅーんと海を渡り広島まで受けに行きました。


広島の会場に着いて、集合時間よりも30分近くも早く受付を済ませて控室に入ったのですが、すでに教室は受験者でいっぱいでした。

さすがに広島会場まで来ると40人ぐらいはいました。

周りはまたしても明らかに年上ばかり。40代~50代の賢そうなベテランっぽく見える人が多い。

一人学生っぽい男の人がいましたが、自分より年下は彼だけかもしれないとか考えながら勝手に親近感を抱きました。

都会の会場とかだとたまに小学生とかいたりするらしいです。。


そんな感じで色々考え事をしつつ面接カードを記入して待機していたのですが、、、

長い。長すぎる。

席は会場に入った順で決まります。僕は最後から3番目の席だったので自分の番までめちゃくちゃ待たされることに。

もっと早く受付を済ませて控室に入るべきだった

とすごく後悔しました(笑)


1時間半近くは待ったんじゃないかなー。

とりあえずその間は持ってきた面接対策本を見たりトイレに2回行ったりして時間を潰しました。


そんなこんなでしばらく待っていると、ついに面接室への案内が!


僕を含め3人が一緒に面接室の前まで誘導されていきます。1級の面接室は3つ用意されていて、一人ひとりそれぞれの部屋の前に座って待ちます。(ただしおそらく会場によって異なるはず)

他の2人に心の中で「頑張ろう」と声をかけて座って待っていました。

僕より先に2人は部屋の中に入って行って、最後は僕一人になりました。

心を落ち着かせようとしていたのですが、ここで一気に緊張モードに突入。


ほんと面接とかめちゃくちゃ苦手なんですよね~。。

直前で心臓がバクバクしすぎて気持ち悪くなるぐらい緊張してました。


そしてついにいよいよ自分の番!

部屋の中から女の人がでてきて、彼女に受験票を渡しました。そのとき僕の緊張が伝わっていたのか、優しい柔らかな口調と笑顔で話してくれてけっこう気持ちが救われました。

絶対にいい人。。。(笑)


そしてなんとか気持ちを切り替えて決戦の場へ!!


ドアの前で、「笑顔で明るく」を心がけようと決めました。

いちおうコミュニケーションのテストですからね。


そしていよいよ本番です!!

面接官はすごく優しそうな日本人の男性1人と、発音からしてアメリカもしくはカナダ人と思われる外国人女性1人でした。

さっきの案内してくれた女の人はタイムキーパーでした。

そしてやっかいなのがこの外国人の面接官。

こいついっさい笑わないんです。

なんなの?!圧迫面接ですか?!
それとも僕の顔が気に入らないんですか?!

それとは対照的に日本人男性の面接官はめちゃくちゃ優しい。。

ずっと微笑みながら話を聞いてくれました。

しかも話し方にもすごく人の良さが出ていて、知的な雰囲気も醸し出していました。

タイムキーパーの人もやっぱりすごくいい人で、僕の話を聞きながら笑顔でうなずいてくれていました。

ほんとこの2人に救われた。


実際にこんなやり取りをしました。

最初は簡単な日常会話です。初めに聞かれたのが

「自由な時間はどんなことをしてるの?なんか趣味はある?」


それに対して、僕はサッカーが好きでもうかれこれ10年以上してきました。今はサッカーの代わりに週1でフットサルをしてます。みたいなことを答えました。

ちょっと簡潔すぎるかなー、もっとおもしろいこと言ったほうがよかったかな、とかも思いました。

ちなみにこのときすでに外国人面接官は真顔。


「サッカー以外に何かあなたのことを聞かせてください」

というのが次の質問。

今やってる仕事のことについて、おもしろいこととしんどい嫌なことを1つずつ簡単に話しました。

日常会話はごく普通の受け答えしかしていませんが、まあ無難に終えました。


そしてここから地獄の時間(2分間即興スピーチ)が始まります。


トピックカードを受け取ると、5つのトピックがあり、1分間で1つ選んで内容を考えスピーチをします。

トピックカードを見ると、心の中で

「あー、どれも無理かも。やばい。。」


けっきょく30秒ぐらい選ぶのに使ってしまいました。


最終的に選んだのは

【 Will fossil fuels come to an end? 】

(化石燃料は終わりを迎えるか)

自分の選んだトピックについてアイディアを絞り出すのに必死だったので他のトピックはいっさい覚えていません。とにかく難しそうな内容ばかりでした。

ただ、選ぶのに時間をかなり使ってしまったので、スピーチのポイントをしっかり考える余裕もなくあっという間にスピーチが始まりました。

落ち着いてスピーチに挑むには、スピーチができそうなトピックを瞬時に見極めることが何より大事です。


最初は面接対策本で何回も見た定型文を使いまわして、さらーっとイントロダクションを述べました。
そして、自分がYesの立場であることをサポートするポイントを具体的に述べていくのですが、ここからいきなり崩壊し始めました(笑)

僕が1つめに述べたポイントは、「化石燃料は代替エネルギーに取って代わられる」

トピックを選ぶのに時間をかけすぎてろくに頭を整理できずスピーチが始まってしまったせいで、気付けば代替エネルギーについてばかり話してしまっていました。

そのことに自分でも気付き、すごく焦りました。
どう修正していこうか考えていると言葉に詰まり、you know や I mean を多発。。
ハマってしまいグダグダになってしまったところで2分経過。

英語で「すみません。もう少しだけ続けていいですか?」と聞くと、外国人面接官に真顔で「ノー!」と言われました。

そうしたら日本人面接官が「スピーチに関する質問をしていくから、そのときに言いたかったことを補って答えてくれたらいいよ」みたいなことを優しく言ってくれました。

いや~ほんといい人すぎる。


スピーチは結局イントロとポイント1つだけ(しかも化石燃料じゃなく代替エネルギーの話)しかできなかったので、絶対落ちたな~と思いました。


でも逆にふっきれたのか、質疑応答はぐいぐいいけました!

質問も複数されるので全部は思い出せませんが、思い出せる限りだと質問はたしかこんな感じでした。


「化石燃料の使用を減らすためには政府はどういった対策をとるべき?」

「代替エネルギーで化石燃料ほど充分なエネルギーを得られますか?」

「あなたが個人でできることは何かありますか?」

「政府は環境に優しい製品を作っている企業に資金援助をするべき?」



1つめの質問に対しては、政府が企業に呼びかけて、エコ製品の開発を促進すべき。エコ製品がたくさん出回って人気になることで消費者の環境に対する意識が高まり代替エネルギーが使われるようになる。的なことを答えました。

2つめに対しては、風力発電とか太陽光発電は安定してエネルギーを生み出せないかもしれないけど、原子力発電なら環境にも優しいしかなりのエネルギーを産めます。1ウラニアムで石炭1トン分と同じぐらいの電力が産みだせます。みたいなことを言いました。ちなみにこれは面接対策本で覚えてた知識をそのまま使えました!この質問は具体的なデータをばっちし使って答えられたのでよかったです!本に感謝!!

3つめは、なんか話しながら自分でしょうもない答えだと思います(笑)
自分のことを語りました。「僕は普段車をいつも使っていてるけど、近くのスーパーとか行くときはなるべく自転車で行ってます。これでガスの排出が減ります。買い物しても袋はもらわず自分のエコバッグを使います。そういう人が増えたら化石燃料は使われなくなっていくと思う」的なことをだらだら言いました。

ちなみに嘘です。エコバッグなんか持ってないし近くのスーパー行くのにもばりばり車を使います。今思えば明らかに化石燃料と関係ない。。(笑)
本番中もこの質問に答えたときに絶対おかしいなって思ってしまいました。

最後の質問は、「それはフェアじゃないと思う。」と言って、続けようとしたところで時間切れ。


これで面接は終了!

完全にやってしまったと思いました。

すごく憂欝な気分に打ちひしがれながら車を運転して、ひとりでため息つきながら尾道で遊んで帰りました(笑)


そしてインターネット上での合格発表日。

まったく期待していませんでした。質疑応答はともかくスピーチが大惨事だったので。。
あれで何点ぐらい取れたのかなという興味本位だけで結果を見てみると、、、

ありゃ?合格?普通に拍子抜けしました

ほんとこの通りで、質疑応答でわりとなんとでもなるんですね。

でも僕が1番驚いたのは、あのやばいスピーチでそれなりに点がもらえていたということ!

意外とバランスいい。

もしかしたら採点はそこまで厳しくないのかも。



【今振り返って思うこと】

・多少内容がしっかりしていなくてもとにかく喋り続けて沈黙を作らなければそれなりに評価される。

・スピーチで多少失敗してもその後の質疑応答で充分に挽回は可能!



あくまで英語の試験なので、考え方や知識よりも、英語でコミュニケーションが取れているということをしっかり評価してくれているのだと思います。じゃないと僕は落ちていますから。


これがわかっていたら少しは気持ちが楽になると思います。


かなり日記調になってしまいましたが、記憶が新鮮なうちに言葉にしてまとめられたのでよかったです!

これから英検1級を受ける人、2次試験にチャレンジする人にとって、この体験が有益な情報になりますように。

関連記事:英検1級の二次試験(面接)に一発合格したぼくが直前にした効率的な勉強方法から本番のことまですべて本気でまとめました!