英検は一次試験が終わったら次は二次試験の面接です。
2級の二次試験に関しては、合格発表が出てからでもおそらくなんとか間に合いますが、早く始めるにこしたことはないしそのほうが圧倒的に有利なので、さくっと始めてしまいましょうね。
ただ、二次試験は筆記試験とは違って口頭のみなので、具体的な対策方法がわかりにくいと思います。
そこでですが、とりあえずこの本を使って練習すれば間違いなしです。これは英検面接本の中では王道です。
ぼくは英検1級でこのシリーズを使って一発合格していますし、自分の運営してる英語教室の2級対策クラスでもこの本を採用しています。
旺文社のもや予想問題など色々あると思いますが、これ一冊で完璧に仕上げられますよ。
では今から、
1.英検2級の面接の流れと内容
2.この本の良いところ
3.本の内容と具体的な使い方(対策方法)
この3点について説明していきます。正直これで英検2級の面接は問題ないと思います。
1.面接の流れと内容
入室→受験票を渡す→簡単な会話(How are you?など)→受験級の確認→試験→退室
というのが大まかな流れです。流れはいたってシンプルで、その他の級も基本は同じです。なんとなくイメージはわきますか?
もちろんメインになるのは試験の部分です。その試験の内容ですが、
短めの文章の音読→Q1.文章に関する質問→Q2.イラスト(3コマ漫画)の描写→Q3.カードのトピックに関する質問→Q4.トピックに関する質問
という風になっています。要するに音読+質問4つが試験内容です。
Q2が終わると問題カードを裏返します。Q3と4は自分の意見を述べる問題になります。
Q3とQ4が特に山場だと思うかもしれませんが、この2つはそれぞれの質問に対して2~3文で自分の意見を完結に答えられたらそれでOKなので、そこまでハードルは高くありません。
Q2の3コマ漫画の描写に関しても同じように、1コマあたり2~3文で調度いいです。そのぐらいの少ない情報量なので、何を言うべきかはすぐに考えられると思います。
この本の良いところ
英検2級の面接に合格するのに必要なもの(音読、3コマ描写、自分の意見を述べる問題)がすべてカバーされていてるので、すべて満遍なく対策ができます。
面接の練習は練習相手がいないとできないと思う人もいますが、この本一冊あれば全然一人でできますね。
まあここまでは当たり前のことなんですが、何よりこの本がいいのは、1冊しっかりやり込めば、英会話に必要な基礎力が確実に身につくような内容になっていること。
要するに、この本を使えば英検2級の面接の対策を確実にこなしながら、英会話のかなり良い練習にもなるということです。
面接対策など抜きにしても、そもそも英会話のトレーニング本として活用できるぐらいクオリティが高いんですよ。
どうせ対策するなら英語が少しでも喋れるようになったほうがいいですよね。
ただの対策で終わってしまうだけではなく英語のスピーキング力も確実に高められるような内容と構成なので、英検の二次試験の良さをしっかり引き出しているなーという印象です。
3.内容と対策方法
この本の良いところでも触れた通り、音読、3コマ描写、自分の意見を述べる質問がすべてカバーされています。
ただそれだけだと他の教材とあまり変わらないんですか、それ以上にこの本はスピーキング力を段階的に伸ばせる仕組みになっています。
ぼくは以前にこれで英語は絶対に話せるようになる!初級者からの英会話学習法のまとめという記事を書いているのですが、そこで書いてある通り、ぼくは英会話上達に必要な勉強方法として、シャドーイングや音読、瞬間英作文、短めのスピーチを推奨しています。
※ちなみにその記事はなかなかの人気記事で、英会話の勉強法を知りたい人にはオススメです。
そしてこの面接本では、それらすべてを取り入れながらスピーキング力を鍛えられるようになっているんです。2級の二次試験対策のみではなく英会話のトレーニングにも最適な理由がこれ。
というわけで、今からこの本の内容と構成を見ていきましょう。
まず最初はこの記事の初めに書いてあるのと同じように試験の流れが紹介されています。CDに音声があるのでそれを聞けば雰囲気がだいたいわかります。
次に頻出のトピックが順番に紹介されていますが、ここはあまり気にしなくていいと思います。というのも、この1冊を終えた頃にはバランスよくカバーできているからです。
そして肝心のメインの部分ですが、大きく3つの章から成り立っています。
1章目が音読練習、2章目が瞬間英作文、3章目が本番と同じ形式の実践演習です。
ではそれぞれの章について勉強法を見ていきます。
1章目:音読練習
見開き1ページもしくは2ページが1つのトピックです。
1つのトピックにつき少しだけ長めの1文がいくつか掲載されていて、それらを音読練習するという内容です。
それを音読することによって、二次試験の音読の対策になるのはもちろん、自分の意見を答える質問にも役に立つ知識(一般教養)も身につくようになっていますよ。
これをとにかくたくさん音読しましょう。そして、CDを聞くことは必須です。ただ読むだけではありません。
CDの英語の音声をそっくりそのまま真似て自然なアクセントや発音で話せるぐらい何度も繰り返します。
ちなみにCDでは1文が読まれたあとに10~20秒ほどの間がリピート用に設けられているので、リピート練習がかなりしやすいです。
オススメなのは、まずは内容と文構造を把握→音声を聞く→リピート→シャドーイング→音読という流れです。これを何周か繰り返します。
これでしっかりと英語がインプットされるのと同時に、良いスピーキングの練習にもなりますよ。
2章:瞬間英作文
左ページに日本語が書かれてあり、右ページにはそれに対応して英語が書かれています。シートで英語を隠して瞬間英作文のトレーニングができます。
英文の内容が、日常会話的なものばかりです。
これをしっかり行うことによって、英語での状況描写力(3コマ描写に必要な力)が格段に上がります。
瞬間英作文のトレーニングを行うことによって、英会話の初級者の人はスピーキング力を飛躍させることができます。
要するに、2級の面接対策で瞬間英作文を行うことによって、二次試験で問われる3コマ漫画の描写問題の対策になるという意図ですね。
勉強法としてオススメなのは、まずは文構造や語句の理解→音声を聞く→シャドーイング→音読→瞬間英作文トレーニングです。
とくに最後の瞬間英作文についてですが、目安として2秒以内に言葉が出始めるレベルにまでは持っていくように何度も繰り返して練習しましょう。
3章:実践演習
音読と瞬間英作文で鍛えたスピーキング力と一般知識を活かしながら本番と同じ形式の実践でトレーニングするのがこの章です。
量も豊富なので最後まで一通りこなせばかなり力がつきますね。
本に沿って音読し問題をすればそれだけで一人で面接対策ができます。
もうこれは本番と同じように通して練習するだけで、特別な勉強法などは特にはありません。
これに真剣に取り組めば英会話力が本当に上がるので頑張ってみましょう。
問題の模範解答や解説もしっかりしているので、それらをじっくりと読み、模範解答の英文をスラスラと言えるようになるまで音読練習をしましょう。
ちなみにCDで質問の音声も聞けるので、それを聞きながら練習をすればもっと本番に近いリアルな実践演習になりますよ。
とりあえずたくさん練習するのみ。
個人的に、3コマ描写問題なんかスピーキングを鍛えるのに最適だと思うんですよね~。もちろん自分の意見を述べる質問2つもです。
最後にまとめ
何度も繰り返しになりますが、英検2級の面接の対策は内容やレベル的に英会話のトレーニングに最適です。本当に。
この本をしっかりと繰り返すことができれば合格はほぼ100%確定なのですが、それ以上に大事なのはスピーキング力が格段に伸びるというところ。
ただなんとなく対策してなんとなく合格してしまうよりは、真剣に対策をして高得点合格を目指しましょう。そうすることで、同じ合格でも得られるものが何倍も違ってきますよ。
この記事は以上になります。一次試験の合格発表後からでも真剣に取り組めば充分余裕で間に合うのでしっかり対策をしましょうね。
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