対象:英会話初級者
英会話って人形の着せ替えごっこみたいだと思いませんか?
人形の本体(主語+動詞+~)があって、それに服(どのように、誰と、どこで、いつ)を色々と着させていく感じ。
例を見てみましょう。
I watch YouTube every day before I sleep.
(毎日寝る前にユーチューブを見ます。)
この文は人形に服をたくさん着させた状態です。この人形の本体は、
I watch YouTube の部分です。
ここに服が2着あります。ひとつがeveryday、2つめがbefore I sleep になります。この2着を本体に着させてあげることによって、
I watch YouTube every day before I sleep.
という長めの1文が出来上がります。
英語を話すときはこんな感じで、人形の本体となるメインの部分に、おまけの情報をどんどん継ぎ足していくようなイメージです。
先ほどの例のようなある程度の長さの文は、読むと簡単でも、慣れないうちは口から一気に出そうとすると意外と手こずるもの。
少しまとまった文を話そうとすると、
「寝る前にってどうやって言うっけ、、」「毎日はevery dayで」「ユーチューブを見る、、はwatch YouTube か」
とゴタゴタ日本語で考えがちで、なかなかテンポの良いスムーズな会話が行えません。
今からは英語を話すコツのようなことを書いていきます。
人形の本体を大量生産しよう!
いいですか、あなたは人形メーカーの工場で稼働している機械です。あなたは何も考えずにひたすら人形の本体を生産しています。
ここでいう人形の本体とは、英文の基本的な型となる、
主語+動詞+~.
もしくは
主語+動詞.
の2パターンの超シンプルな英文のことです。これを大量に作っていきます。
このようなシンプルな文を大量に作っていくと、
・わざわざ日本語を挟む必要がなくなる→そのまま英語で考えることへの慣れ
・主語+動詞+~. という絶対的なルールを体で覚える
・簡単な英語を口に出す瞬発力を高めることができる
という効果があります。これら3つは英語を話す上で必須の条件です。
ちなみに英文は以下のようになります。
I like cats.
I play football.
I am a housewife.
I swim.
こういったレベルの、読むにはアホみたいに簡単な英文をひたすら瞬間的に言えるようにしましょう。これで英文の一番大事な意味を含む核の部分が言えるようになります。
徐々に少し複雑なものにも当たります。
I don't like baseball. (否定文)
I have to study. (have to の文)
I want to go home. (want to の文)
I can speak English. (can などの助動詞)
とにかく、服(どのように、誰と、どこで、いつ)を着ていない人形の本体をたくさん作ります。
人形の本体がすぐに作れるようになれば最低限のコミュニケーションは取れるようになります。一文、一文をポツ、ポツ、と言うだけでも色々と表現できますよ。
とにかく初めはこれがすぐにできるレベルを目指しましょう。
人形に着せる服を集めよう!
まとまって長い文を一気に言おうとすると人形の本体や服がごちゃごちゃになってややこしいのですが、まずは服を集めましょう。
こんなものがあります。
with a friend (友達と)
usually (たいてい)
tomorrow (明日)
yesterday (昨日)
at the weekend (週末に)
on the train (電車で)
when ~ (~とき)
もちろんこれらはたったの一部ですが、このように塊の単位で言えるようにしましょう。
これらが瞬間的に言えるようになったら、あとは大量生産できるようになった本体に着せるだけです。
人形の本体に服を着させて豪華にしよう!
本体は大量生産が可能になりました。服もたくさん集まりました。あとは人形の本体を作って持ってる服を着させるだけです。
I saw him. (彼を見ました) という人形の本体はすぐに作れますね。それに on the train (電車で)を着せてみます。すると、
I saw him on the train. (電車で彼を見ました)
という風にまとまった文章ができます。これにさらに yesterday (昨日)を着せると、
I saw him on the train yesterday. (昨日電車で彼を見ました)
これでたった3語の人形をが語の文にまで着飾ることができました。
こんなイメージで話していきます。もちろん一番大事なのは本体を作る部分です。それが早くできるようにしたら、あとはゆっくり服を着させていけばOKです。
塊単位で覚えて言えるように!
with ~と一緒に
my わたしの
friend 友達
とパーツでバラバラに覚えているだけでは充分ではないので、よく使う表現は塊単位で学習しましょう。
例えば、
with my friends 友達と
on the train 電車で
before going to bed / before I go to bed 寝る前に
on the way home 帰り道で、帰る途中で
こういう服は塊単位でぱっと言えるようしておきます。そうすれば文に付け足すだけでまとまった文は簡単に作れますよね。もちろん服だけではなく、人形本体に必要なパーツも塊単位ですぐに言えるようなものを増やします。
take care of ~ 世話をする、を対処する
be planning to do ~する予定
などなど。つまりはイディオムなどですね。
I take care of it. それは私がやります。
だと、take care of は一塊で覚えているので、take まで出てきたらcare of も後から勝手に口について出てくるのが自然です。
I... take care of it. みたいな言葉の詰まり方なら例え流暢でなくても自然な英語に聞こえます。なぜなら英語は塊単位で話すからです。
I... take.... care... of it. のようになると不自然ですね。take care of は一塊なので繋がるようにスムーズに一気に発音します。
つまりは、塊単位で覚えたものをたくさん繋げていくように話すということです。
英語の人形着せ替えごっこまとめ
とりあえずは、英文の核となる超基本的な英語をとっさに言えるようになること。
次にパーツを塊単位で覚えてそれも言えるようにします。
自分が瞬間的に言えるようになった核の部分に、塊単位で情報を継ぎ足していくイメージで話すと、簡単にまとまった文で話せるようになります。
とりあえずは瞬間英作文で中1の初めから中3までの文法事項を瞬間英作文していくといいです。
これだと中1から中3までの文法事項の順番で例文が掲載されているので、自然と短い文→長い文ができるようになります。
この記事のことを意識しながらこれに取り組めば、まとまった英文を瞬間的に話す力はまず問題なくつくでしょう。
ただし、英文があまりリアルではなく少し機械的なので、これが終わったらこちらもオススメします。
この2冊を消化することができれば、会話に必要な基礎はできるので、あとは実際に話して慣れていき、学習で英語に触れる中で自分でもアンテナを張っていろんな表現を仕入れていくような感じです。
この記事はここまでです。
最後にもう一度、
塊単位でたくさん覚えて、塊から塊へと繋ぎながら話すとスムーズにいきますよ。
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