対象:英会話初心者、英語をスムーズに話したい人

この記事では英会話のコツを説明していきます。どのようなことを意識すべきなのか、そして具体的にどのように実践するのかも書いているので、ぜひ参考にしてください。


英会話は逃げるが勝ち

まだ英語を話すことに慣れていない人は、なるべくシンプルに話すことを意識しましょう。それだけで、英語を話すのが一気にラクになりますよ。

英語を話すときの障壁となっていることは、

・知らない単語がある
・完璧に伝えようとする
・長い文で話そうとする


これら3つだと思います。

つまり英語をスラスラと話せるようになるには、これらの障壁を取り除くことが必要です。もう少し具体的に見ていきましょう。


何ていうかわからない単語は諦める

英語を話していたら、どんなレベルの人でも何ていうのかわからない単語に出くわすことがあります。「〇〇って何って言うんだろう?」といった感じです。

そんなときはキッパリ切り捨てましょう。「えーっと」と言っていても単語が出て来ることはないし、会話のテンポが途切れるだけで、相手が理解してくれるわけでもありません。とにかく知っている単語で戦いましょう。

ただ、もちろん「〇〇って何って言うんだろう?」と日頃から意識することは語彙力強化で大事です。もし会話でそう思うことがあれば、そのときは無理にそれにこだわらず、後から調べるようにします。

わからない単語があるときは、まずそれが伝えるべき情報なのかどうかを考えましょう。

その会話においてたいして重要でなければ、言う必要はないですよね。一方で、それが会話において重要な情報、どうしても伝えたい内容であれば、知っている単語を駆使して表現するようにします。少し例を挙げてみます。

(例1)イクラで有名なお店でイクラを食べてそれが美味しかったと伝えたいときに、イクラが英語で何というのかわからないとき。

この場合は、おそらくイクラは重要な(伝えたい)情報であると思います。そういうときは、正しくはなくても salmon egg のように表現すると伝わるでしょう。会話中はそのようにして乗り切り、後から正しい言い方を調べましょう。ちなみに、salmon roe と言うようですが、実際は食べる魚卵全般でcaviar と言うのが一般的だそうです。

もしイクラをさほど強調する必要がない場合は、sea food でも支障はないでしょう。こういう発想がコミュニケーションにおいて大事だと思います。

基礎的な語彙力があれば、わからない単語があってもなんとか伝えることができるので、まずは会話に必要な3000語程度を身につけておけばいいでしょう。

究極の英単語 SVL Vol.1 初級の3000語
アルク英語出版編集部
アルク
2006-05-31


関連記事:日本人が英語習得に必要な英単語の語彙数は?オススメの単語帳と覚え方も。


もう1つの例を見てみましょう。この記事の最初の引用ツイートをもう一度例として使います。

(例2)会社で上司の送別会があって飲み過ぎたと言いたいけど、送別会が何ていうのかわからない。


この場合、送別会はさほど重要でもなく、本質は、「会社の人たちと飲んでいて、そして飲み過ぎた」ということですよね。送別会がわからないときに、それにこだわる必要はありません。

上司の送別会を「上司がいなくなる→飲みに行った」という風にすれば、送別会という言葉を使わなくても伝わりますよね。1つの単語にこだわらずに、本質を伝えようとしましょう。そうすれば会話はラクになります。

そのためには、基礎的な単語力が必要ですが、逆に言えば、基礎的な単語力があれば会話はなんとかなります。


言いたいことの50%が伝わればいい

完璧主義を捨てましょう。英語学習者にとっての英語は母国語ではないので、日本語のように自由自在に操れないのは当然のことなので、それを受け入れましょう。

どんなに英語がうまい人でも、母国語を超えることはありません。日本語を100%とすれば、英語ではその半分を伝えられれば上出来です。

言いたいことの本質が伝われば、コミュニケーションにおいてまったく支障はありません。まだ英語を話すことに慣れていないのなら、初めから細かい描写をしようとするのではなく、核となる部分を伝えようとしましょう。

引用ツイートの送別会が良い例です。そのためには、シンプルに話すことを意識しましょう。


シンプルに話す

慣れないうちは長い複雑な文で話そうとせず、短いシンプルな文をたくさん駆使して話すと、会話がぐっとラクになります。完璧主義を捨てましょう。

長く複雑な文で話そうとすると、慣れてない人は頭の中で文を組み立てようと必死になってしまうと思います。そうなるとかなりテンポの悪い会話になってしまいますし、完璧に言いたいことを伝えようとすることにより、逆に言いたいことがうまく伝わらなくなってしまうこともあり得ます。

逆に、5~7語前後の短文なら、あまり考えなくてもすぐに口から出てきやすいですよね。少なくとも長く複雑な英文よりは。なので、なるべくシンプルな文をテンポよくポンポンと口から出していけばかなりスムーズな会話になります。ちなみに、これなら自分での練習も簡単なので、そのまま会話に活かせます。瞬間英作文は良い例です。



こういった例文集で短文を即座に口に出す練習をすれば、あとは実際に会話でも短文をポンポンと出しながら話すだけです。

関連記事:「毎日の英文法」は瞬間英作文にオススメの教材!英会話力がUPするよ!

さて、ここでシンプルに話す例を見てみましょう。

(例)「アメリカに語学留学してたときに色んな背景を持つ人に会って文化の違いをたくさん学んだ」と言いたいとき

While I was in America for studying English, I met a lot of people who had different backgrounds and learned a lot of different cultures.

このように一文で言うことは可能です。慣れてきたらこれぐらいならすぐに言えるようにはなりますが、英会話初級者にはこのような長めの文で話すことは初めは簡単ではないし、なかなかスラスラと言えません。だったら、シンプルな英語でポンポンとテンポよく話してみましょう。

I went to America. I studied English there. In America I met many people. They were from different areas. I learned different cultures. 

このような短文をand や so で繋ぎながらポンポンと話すのでも充分同じことは伝えられますし、これならじっくり考えなくても話しやすいのではないでしょうか。

始めはこれで上出来です。それが簡単になってきたら徐々に一文を長くします。例えば、I went to America. I studied English there.  を I went to America to study English. のようにしていきます。

とにかく、これから英会話をしたい人は、短文をすぐさま考えなくても口に出せるレベルまでトレーニングしましょう。それができるようになることが英語をスラスラ話せるようになることへの近道です。


この記事のまとめ

英語をスラスラと話すためには、完璧主義を捨てましょう。言いたいことの半分が伝われば上出来です。細かい重要でない情報までしっかりと伝えようとせず、本質を伝えようとしましょう。

そのためには、知らない単語は切り捨てて、知っている単語を駆使しながら話します。

最初から長い複雑な文で話そうとする必要はなく、シンプルな短文でテンポよく話すと会話がラクになります。

そのためには、基礎的な会話で必要な語彙を身につけながら、例文集などで瞬間英作文のトレーニングを通して短い文を頭の中でじっくり考えなくてもポンポンと出せるようにしましょう。

まずは英会話初心者の方はそこを目指してみてください。