英語を声に出して読む練習をするのは英語学習の基本です。今まで英語を声に出さずに黙々と机に向かって勉強してきた人はぜひ音読を取り入れてみてください。
Ken@ken_eigo
シャドーイングや音読を推す理由はリスニング力そのもののためではなく、日本語を思考から取り除くことができるからかな。その結果として、リスニング・すピーキング力が上がって、速読力も上がる。声を出して読むことがすべての基礎だと思っている。
2018/04/19 21:35:39
今からなぜ実際に声を出して読む練習が大事なのか&注意点を具体的に説明していきます。
返り読みする癖がなくなる
声を出して英語を読む練習をしていないと、返り読みをしてしまう癖がついてしまうのではないかと思います。
特に受験英語は、日本語でじっくり考えさせるようなテストになっていることが多いです。英文和訳がその代表です。それが原因で、日頃から英文を読むときに訳すように読んでいく人も少なくありません。
こういった癖は音読により取り除くことができます。声に出して読むということは、英語を前後に行ったり来たりすることなく、そのままの順番で理解しながら読んでいくことしかできません。つまり英語を英語の語順で理解する思考回路が自然と作られます。
英語を英語のまま考えることは、スムーズな読解だけでなく、スピーキングやリスニングなど早い情報処理が必要な実際の英語でのコミュニケーションに必要な力です。
スピーキング力がUPする
前述の通り、音読をしていると、英語をそのままの順で処理しながら読み進めないといけないため、日本語を介する暇がありません。
音読を毎日練習していると、その結果、日本語で考えながらそれを訳すように話すことが難しくなってきます。英語を話すことにおいて、これはもちろん良いことです。
つまり、英語を話すときは直接英語のまま考えながら話すほうが自然と楽に感じるようになります。英語と日本語を往復するほうがよっぽど頭も体力も使います。
Ken@ken_eigo
英語のまま読むってそんな高度なことだと思わない!英語で話すときにいちいち日本語で考えたりせんと思うけど。そっちのほうがよっぽど高度な技術がいるし難易度高い。なんせ頭使うだろうし疲れる気が。。読むのも同じなんじゃないのかなー
2018/04/20 13:30:34
Ken@ken_eigo
英語↔日本語を往復するのめちゃくちゃ難易度高いと思うな~。急に切り替えられてかつ理解(集中力)が妨げられないの天才でしょ。
2018/04/20 13:33:26
こうなれば、これがスピーキングに関してまず最初のbreakthrough です。
あとは使える表現を意識的に増やしながらどんどんと話すだけです。声に出して何度も英語を読むことで英会話に必要な力の素地が出来上がります。
リスニング力もUPする
ただしこれは、英語を聞き取れる力そのものが直接的に上がるというよりは、話されている内容を理解する力が上がるといったほうがいいでしょうか。
どういうことかというと、英語の資格試験のリスニングが苦手な人は、英語の音そのものが聞き取れてないというよりは、聞いている英語の内容を理解しきれていないということが多いのではと思います。
リスニングの英語は、もちろん話されている英語なので読解問題のように返り読みができません。つまり、一度で英語を理解する必要があります。
読解問題や英文和訳のように日本語でいちいち考えている暇もありません。英語を英語のまま素早く処理していく力が必要なのです。
つまりは、英語を英語のまま情報処理する速読力が必要というわけです。音自体は聞き取れても、内容がしっかり理解できないから、聴けてないと思ってしまうということ。
資格試験のリスニングなら、この速読力を伸ばすことで解決できることが多いはず。
音読を何度も練習することで英語を英語のまま処理できるようになり、速読力が上がります。それがリスニングでの内容把握に繋がるというわけです。
読解のスピードも上がる
もう何度も言いましたが、英語を英語のまま考えられるようになる。つまり、何度も返り読みする必要がなくなってきます。
素直に英語の語順で英語を読み進められ、日本語にいちいち訳そうとしなくなるため、読解がスムーズになります。
その結果、テストのリーディングはもちろん、洋書も以前より楽しめるようになるでしょう。
本一冊読むのに、いちいち日本語に訳しながら読んだり、同じ文を前後左右行き来したりすることを考えてみてください。そりゃあ時間がかかるし楽しめず挫折してしまいます。
音読トレーニングによって黙読も楽しめるようになってきます。
表現が定着してくる
ただ見ただけの言葉より、見て実際に声に出した言葉のほうがより記憶に残り定着します。
音読は基本的に同じものを複数回トレーニングします。何度も声に出すことによって、その中で使われている表現がけっこう記憶に定着するものです。
それはそのまま英会話に活かせます。なので、日常会話に役立ちそうな英語が使われているものを特にたくさん音読すれば、英会話力がさらについていきます。
音読のトレーニングの注意点
・文構造や単語の意味などの理解が前提
文の意味や仕組みがよくわかっていないものを声に出して読むのはただの口の運動で終わってしまいます。
文構造や単語などはすべて理解していることが前提です。
すでに理解している英文を、英語の語順で捉えながら、声に出して読み体に染み込ませることが重要です。
・間違った発音で読まない
理解しながら声に出すのならカタカナ英語でも良いというわけではありません。せっかく音読をするのだったら、正しい発音も習慣づけましょう。
音読は定着効果が高いです。逆に言えば、カタカナ英語で読みまくればカタカナ英語が定着してしまうということ。
発音は最低限勉強して理解しておきましょう。また、音読に使用する教材は音声がついているものを使い、音声を真似するように読みます。自己流にしないようにしましょう。
シャドーイングなどを織り混ぜていくのがよいです。もしくは初めからシャドーイングでも問題ないし、ぼくはむしろそちらをオススメします。
この記事のまとめ
英語を何度も声に出して読むことは、英語の各技能に必要な基礎力をつけるのに最適な方法です。
スピーキングに役立つのはもちろん、資格試験のリスニングやリーディングに必要な力も身につきます。
英語を声に出して読むことは英語学習の土台と言えるでしょう。
ただし、内容や単語の意味、文構造などは曖昧な箇所をなくしておくことが前提です。そして音声をしっかりと活用しながらしっかりと音読していきましょう。
音読にオススメの教材
毎日の英速読は音読学習にオススメです。英文レベルはセンター試験レベルと易しく、英語を英語のまま理解して読む練習に最適です。
内容もおもしろく、また高度な専門的なトピックではないため、表現もそのまま会話に活かせます。
英文をスラッシュで意味の塊ごとに区切っており、そこのページを見ながら音読することで、英語を塊ごとに前から後ろへとどんどん理解しながら読み進めていく感覚が養えます。
英語を英語のまま理解する力がつくので、スピーキング力と速読力UPにとても良いと思います。
慣れてくると音読でタイムトライアルをしてみるといいですね。
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