学校の英語の先生は、しっかり授業をしようとすると、活動内容や授業の流れを毎回考えないといけないので大変だと思います。

英語の授業を良くしたい!という熱意のある先生はぜひこちらを参考にしてみてください。授業は見違えるほど良くなると思います。

高校の英語の授業にも応用することができますが、特に中学英語にはこれは本当にオススメです。

中学英語の授業にそのままできるような活動が盛りだくさんで、しかも目的や学習効果もハッキリとしています。

下手に考えてから回ってしまいうまくいかない人は、この活動をそのまま取り入れることで一気に良い授業になるし、結果として生徒の英語力も伸びるはずです。

活動がかなりクリエイティブなので、ひたすら黒板を写して解説を聞くだけの授業のせいで英語がつまらないと感じる生徒も、もしかすると何人かは英語が好きになってくれるかもしれません。

ちなみにこの本を書いている先生の英語教育の授業をぼくは大学のときに取っていました。本当に知識と経験の豊富な素晴らしい先生です。こういう先生に中学生または高校生のときに出会っておきたかったです。

ぼくの高校教員時代は、大学の授業や本で学んだことを実際に授業に取り入れていました。


教科書の暗記を楽しく!

英語力をしっかりつけるには、やはり教科書の英文をすぐさま書ける(言える)、できれば暗唱できるようになることを目指す必要があります。

とくに中学英語の教科書は、基本的な文法事項が網羅されています。その英文をすぐさま口に出せるようになれば、英語の型・引き出しができているということになります。後は単語力を増やして会話の場数を踏んでいけばどんどん英語が話せるようになっていきます。

学校の英語ではぜひその基礎を作り上げることを目標としてほしいものです。そうなると、教科書の英文の暗記は避けて通れません。

ですが、ほとんどの生徒が教科書の英文なんてろくに覚えていません。教科書の英文もろくに覚えていないのに、中途半端にテスト形式の問題演習をするので身につきませんよね。明らかに効率が悪いです。

教科書の英文の暗記(もちろん英文の構造などの理解は前提)はすごく重要なのですが、暗記となると単調な作業で、英語が好きな、あるいは得意な生徒以外にとっては苦痛になるのが課題です。

そこで、この記事で紹介した本を使えば、暗記を単調な作業からアクティブな活動にするためのたくさんのアイデアを得ることができます。


1つの活動例を紹介

教科書にこのような英文があったとします。ちなみに中学英語レベルにしています。

England is famous for football. Football means soccer in British English. England is  also famous for cricket. It's a popular sport. We use a bat and a hard ball like baseball, but it's different to baseball. 

このような話者が一人の説明文は、どうしても単調な音読などになりがちですが、これを英会話形式で楽しく覚えることもできます。

(1)それぞれの文の前に日本語で質問を考えてみる!

説明文を二人の会話文と考えます。英文が質問の答えと仮定して、それを導く質問を考えていきます。これは日本語でOK!

そうすることで、生徒間に話し合い考える機会が与えらアクティブな活動になります。英文の内容理解にも繋がります。

また、レベルの高い生徒には、日本語ではなく質問も英語で考えさせることができます。


(例)

イングランドは何で有名?(What is England famous for?)

England is famous for football.

フットボールって何?ラグビー?(What is football? Is it rugby?)

Football means soccer in British English.

イングランドは他に何かで有名? (What else is England famous for?)

England is also famous for cricket.

クリケットって何?(What is cricket?)

It's a popular sport. 

どんなスポーツなの?(What kind of sports?)

We use a bat and a hard ball like baseball 

クリケットは野球と同じ?(Is it as same as baseball?)

(but) it's different to baseball.


以上が例です。こんな感じで、答えを導く質問を考えることで内容理解が深まり、議論の機会を生徒に与えることができます。

(  )内のように、レベルの高い生徒は退屈しないよう英語で質問を考えることもできます。

時間があれば考えついた質問をクラスで共有するとおもしろそうです。


(2)会話形式のペア活動を!

質問を考え終えれば、そのままペア活動にスムーズに移行しやすいです。ひとりが質問をして、それに答える形で教科書の英文を再現していくようになります。

説明文を扱うときでも、本文解説で終わりではなく、このように会話形式の英語活動が可能です。

ただの暗記や暗唱だと、斜め上を見て頭を捻りながら英文を口から出していくことになってしまいます。質問に答える形で英文を発していくことで、よりリアルな擬似的な会話空間を作ることができます。ただの暗記以上に英文を口から出しやすく、実践的です。

どうしても解説や一人での黙々とした音読などに陥りがちな授業ですが、このように活動ができることも利点です。


他にもたくさんのアイデアが!

上記の活動例はほんの一部でしかありません。他にもたくさんの良い活動があります。

どれも教科書本文を活用する活動なので、そのまま実践することが可能です。教科書を有効活用できている先生は少ないので、しっかりと活用しましょう。それが生徒の英語力向上に繋がります。

どの活動も使い勝手がよく、さらに高い効果が期待でき、単調な授業も避けることができます。

色んな活動を使い回していくことによって、飽きることのない授業になるでしょう。

説明文や対話文によってそれぞれに合う活動がたくさんあります。どれも目から鱗のアイデアばかりなので、英語教員をしている人はぜひ手にとってみてください。

また、英語の指導力だけでなく、生徒指導についても素晴らしい考えと豊富な知識と経験のある先生です。ぜひこちらも参考に。

教員として情熱はあるけど、教科指導や生徒指導全般で苦労している先生は、たくさんのアイデアを盗んでみるといいですね。