英会話に役立つ英語を学びたい人にはBBC Learning English の中のThe English We Speak がオススメです。

BBC Learning English はBBC(イギリスの放送局)が無料で世界の英語学習者に向けて運営している英語学習サイトのことです。


インターネット環境さえあれば誰でも無料で使える上に、かなりコンテンツが充実しているのでこれは使うしかありません。

そして、こちらがThe English We Speak 


これは最近のもので、新しいものが週に一度追加されていきます。もちろん今までのものも利用可能です。

そしてこのように、YouTubeのBBC Learning English のチャンネル上にもサイト内のコンテンツが動画でアップロードされるので、YouTubeで見ることも可能です。

The English We Speak の何が良いかというと、実際に聞いてもらえば一度でわかると思いますが、音声には臨場感があり、けっこうリアルな会話になっているところです。

普通の市販の教材や教科書のような無機質感がなく、やり取りがかなり自然で、使える表現の宝庫です。

今回の「That'll teach you. 」の中に出てくる英文から試しに使えそうな表現を抜き出してみましょう。


I didn't have time to shower, iron my clothes, or even have breakfast.

・I didn't have time to do~. = ~する時間がなかった。

これはかなり便利な表現だと思います。もちろん今何かをする時間がないのであれば、didn't をdon't に変えてしまえばいいですね。


Did you get up late by any chance?

・by any chance 

疑問文の最後に置くことで、ひょっとして、もしかして、というような意味を付け加えることができます。

使わなくてもまったく意思疏通に影響はないのですが、こういうのを使えたらちょっとこなれた感があっていいですね。


I forgot to set my alarm last night.

・forgot to do ~ = ~するのを忘れた

・set my alarm = アラーム(目覚まし)をかける

これらは誰もが日本語で一度は口にしたことのある文ではないでしょうか?おっちょこちょいさんはしょっちゅう使える表現ですね。

応用して、Don't forget to set your alarm! アラームかけ忘れないようにね!などとも言えます。


Has this got anything to do with you going out last night?

・have something to do with ~ = ~に関係している

これは高校英語のidiom で習うものですが、日常会話では頻繁に出てくる大事な表現です。

単純にbe to do with ~の形もよく使われます。

ちなみに、has got になっているのは、イギリス英語ではhave と同じ意味でhave got を多用するから。

Have you got a pen? は Do you have a pen? と同じ意味です。


You sound like my parents!

これはこのまま使えますね。「あんたはわいの親か!」みたいな感じで。

You sound like his parents. 「あんた○○の親みたいやな!」のようにmy を変えることももちろんできます。


My brother got a speeding ticket for driving too fast down the high street.

・get a speeding ticket = スピード違反で減点を食らう

・drive too fast = (運転中)スピードを出しすぎる

Have you ever got a speeding ticket? もしかしたら一度はあるかもしれませんね。ぼくですか?ぼくはないですよ。安全運転なので。


ここまでどうですか?この短い動画の中でたくさん日常会話レベルの役立つ表現がいくつも出てきます。

こういう理由から、The English We Speak は英語の日常会話を学びたい、英語を話せるようになりたい、という人にオススメです。

さらに、今回のThat'll teach you. では、ただ役立つ表現以外に、for の使い方が身につきます。


for は「~のために」「~にとって」だけではない!

for は、何か悪いことが起きるべき原因・理由を表す使い方もあり、これもすごく重要なのですが、その用法が今回学べます。

日本語に訳してしまうと「~したことで」「~したことによる」という風になります。

これ以上はうまく日本語で説明するのが難しいのですが、実際に英語を見ればわかるのでどうぞ。

例えば、先ほど取り上げた英文、

My brother got a speeding ticket for driving too fast down the high street. 

これは、スピードを出しすぎたことによりスピード違反の切符を切られた、ということになります。

他には、

suitable punishment for staying out late last night

夜遅くまで外で遊んでいたことに対する罰、ということになります。夜更かししたから当然起こるべき罰と考えてください。

The footballer got a red card for his bad tackle.

これも悪質なタックルをしたことによってレッドカードを貰ってしまったということです。悪質なタックルはレッドカードをもらうのに相応しい原因・理由なのです。

高校生のときに、blame A for ~ = AをBのことで責める(批難する)。というのを習ったかと思います。

このfor も実は同じで、Aを責めるべき当然の理由としてfor 以下の当然の原因・理由があるのです。

上記の例文からもわかったと思いますが、悪いこと、ネガティブなことがあればその理由としてfor を使えます。

例えば、

The politician received a lot of criticism for his illegal activities. 

という文ですが、政治家はたくさん批難を浴びました。ということですね。これはネガティブなことなのですが、その原因・理由がfor 以下になります。

For のこのような使い方が今回見事にたくさん出てきていて、自然と学べます。


表現力がUP!

例えば、このThat'll teach you. という表現は、知っていて使うことができればもちろん素晴らしいのですが、もしそれを知らなくても同じことが説明できますよね。

そういう説明の仕方を学ぶことができます。

どういうことかと言うと、表現を英語で説明してくれているので、例えその表現を使わないとしても、説明の中で使われている単語を使ってしまうことで同じことを英語で伝えることができるようになるんです。

英語を英語で学ぶのはそういう意味でも役立ちます。


1週間繰り返そう!

BBC Learning English のコンテンツはそれぞれ決まった曜日に週一回のペースで新しい物が追加されていきます。

なので、1週間同じものをみっちりと学んだ後に、更に新しいものに取り組めるんです。

ぼくのブログ記事を読んでくれている人ならわかると思いますが、おすすめなのはもちろんシャドーイングです。

新しいものが追加されるまで、同じものを毎日シャドーイングしましょう。最終的に、1週間何も見ずに完璧にシャドーイングできることを目指してください。

The English We Speak は1つの長さが2分少しと、決して長くないけど極端に短すぎることもないので、シャドーイングに最適です。

とりあえず、1回は聞いてスクリプトも確認して全部理解した上で、シャドーイングを1日5回ぐらいしたらいいんじゃないでしょうか。

それでもせいぜい12~15分程度です。

1週間これを続ければ、5回×7日で35回は同じものを繰り返せるので、中で使われている表現が身につき理解でき、実際に話すときに使うことができるようになります。

もちろん、発音やリズムも意識してそっくり真似することで、英語も綺麗になっていきます。特にイギリス英語で話したい人には超おすすめです。