先日ある記事のコメントでこのような質問をいただいたので答えていきます。
こんにちは。社会人の英語(再)学習者です。ブログを参考にさせて頂いてます。

この記事で言う「大切な基礎」とは具体的にどんな内容でしょうか?単語?文法?
また、そのレベルはどの程度を想定されているのでしょう?

対象者じゃなくて申し訳ありませんが、
今後のブログ記事などに記載して頂けると助かります。

質問者さんの「この記事」というのは、ぼくの英語教室に関する記事です。確かにぼくは自分の教室の授業に関して「基礎を作るのが大事」と言っています。

具体的に、ぼくの言う「基礎ができている」の定義は、中学英語の文法・単語が完全に理解できている状態のことです。

語彙数は約1600~2000語程度です。

それができてないと、いくら練習したところで正直英語を話すのは厳しいと思います。逆に言えば、その基礎ができていれば英語はなんとか話せるようにはなります。


中学レベルの文法が大事な理由

文法を理解してなくても、英会話のフレーズを暗記することは可能です。例えば、

How are you?
Nice to meet you.
My name is ~.
Thank you.

のようなものは、いちいち文法の仕組みを理解しなくても暗記できます。

つまり、市販の教材でありがちな、英会話フレーズ、のようなものならなんとか暗記することは可能です。

ですが、文法の知識がないと応用が利きません。

あいさつ、感謝の言葉、同意する表現、のようなものだけ覚えて言えるようになっても、それは最低限必要な英語に過ぎないので、それ以上の自分が本当に言いたいことは言えるようにならないということです。

自分が思っていることを言う、友達や先生と話すためには、自分でゼロから英文を組み立てる必要がありますが、そのためには最低限のルールである中学英語の文法知識が必要です。


中学英語の単語は必須

他の言語で考えてみるとわかりやすいです。

何語でも良いんですが、例えばフランス語にしましょう。

市販の初心者向けフランス語の入門本を一通り読んで、だいたいの文法のルールを理解しているとします。

それでいざ会話をしよう!と思って話せますか?それだと間違いなく話せません。

ルールを知っているところで、そのルールの上に乗せていく単語を知らないと何もできません。なので単語を増やす作業も必要となります。

「中学・高校で英語なんてろくにしてこなかったから何も単語を知らない」

「中学英語なんて完全に忘れてしまったから単語をほとんど何も知らない」

という人は、英会話を始めたところで何も話せません。

まず相手の話は理解できないし、自分の言いたいことも9割以上わかりません。

そのレベルの人たちにとっての英会話は、おそらくぼくがスペイン語で話せと言われてるようなものです。

まずは最低限必要な単語を覚えましょう。そこからでも英会話を学ぶのは遅くないので、そういった意味で基礎をつけることが大事です。

中学英語の単語(1600~2000語程度)は基礎の基礎と言えます。

それを知っていてれば、会話の場数を踏めば、練習次第でなんとか話せるようにはなる素地があるということです。

関連記事:日本人が英語習得に必要な英単語の語彙数は?オススメの単語帳と覚え方も。

中学校英語レベルの英単語を知っているのがスタートラインなので、まず最初は3000語を目指しましょう。


中学英語をマスターしよう!

上記の理由から、中学英語は最低限のルールとして会話に必要です。

英語を使いこなす上で、中学英語をしっかりと理解していることは前提条件です。

中学英語をマスターするまではしっかり文法・単語を勉強して、準備ができたらどんどん話す練習をしていくというのが習得の流れです。

もちろん話すのと並行してさらに自己学習も続けていく必要があります。