最近では2020年以降の英語教育の4技能化が何かと話題で、英語スピーキングも少しずつ注目されるようになってきました。

まあ「スピーキングが注目される」というのも変な言い方かもしれませんが。英語は言葉なので話すのは当たり前のことですので。

ちなみに、今回の記事ではべつに英語教育の4技能化について話したいわけではありません。ぼくにとって、ぶっちゃけそれはどうでもいいんです。

学校の英語教育は関係なく、一番大事なのは、英語学習者がどうやったら効率よく英語を習得できるのかということだと思います。

ぼくの個人的な意見としては「英語を話すこと」が英語習得においてかなり重要です。

ただ、もちろん話すだけでいいと言っているわけではありません。今回の記事ではそういった理由を説明していきます。



まずは基礎固めを徹底的に

「英語を話せるようになること」がほとんどの学習者にとっての最終目標だと思います。その目標を達成するための近道は、実際にたくさん話して練習することです。

ただし、どんどん会話するのは基礎が固まってからというのがぼくの考えです。

ここで言う基礎というのは、中学英語をマスターしている状態のことです。このことについては、以前に別の記事でも書きました。

例えば、I am ~. / You are ~.  This is ~. / That is ~. しか習っていない(知らない)状態で会話しようにも、話せることなんて限られてますよね。

これだと一生自分のことと物のことしか言えません。

なので、英語を習いたての段階で会話を始めるのは効率がよくありません。しかもその会話はかなり限定的で不自然でしょう。

それよりは、まずは中学英語の内容を一気にマスターすることが最優先です。

中学英語をマスターするというのは、教科書の英文すべてを完全に理解し暗記していて、日本語を見たときにそれをとっさに英語で書ける、さらに日本語からとっさに英語で口に出せる状態です。

ここまでできればあとは会話の習得は楽ですが、これがまったくできていません。中学英語は読めてもそれが言えなければ身についているとは言えません。

ここまでできると、英語を話すための最低限のパーツは一通り揃います。会話にはこのパーツがすべて揃っていることが前提条件です。

日本人が英語を話せない理由は、この基礎がグラグラだからだと思います。学校や塾の指導は穴だらけです。

学校ではクラス形態や授業のシステムを考えると限界があるかもしれませんが、せめて塾は中学英語は徹底させないといけません。

まずは会話の下準備としてここまでは最低必要です。



中学英語がマスターできたら会話重視に移行しよう

正直なところある程度英語を話せるようになるのは簡単です。

超シンプルにまとめると

中学英語の教科書の英文をすべて暗記(文法や文構造理解は前提)→それらを書けるように→とっさに口に出して言えるように→会話しまくる

これだけです。

基礎である中学英語が身についていればどんどん話すほど英語はうまくなっていきます。

ですが、ほとんどの人は、中学英語を本当の意味でマスターできていないまま、高校英語でだらだらと文章を和訳し、大人になってからはTOEICなど資格試験の勉強にはまり、結果英語を話せません。

単語帳やテスト勉強でいくら単語を見ようが、その単語を実際にどのように使うのか、どれぐらい大事なのかはなかなか感覚が掴めません。

逆に英語を話すことを重視していれば、単語の本質を掴みやすく定着度も高いです。

少し単語で例をあげてみますが、「推測する」という和訳が当てられている単語には、

guess
suppose 
assume 
presume
speculate 
conjecture 

などと色々あります。英語を話す経験が少しでもある人なら、guesssuppose は会話に超頻出の重要単語だということがわかっています。

特にguess は使わないときがないぐらい日常的に多用されている語彙の1つです。

しかも単語帳や辞書の和訳を見ると「推測する」と出てくることが多いから、なんか堅く感じますが、そんなことない単語です。

実際は、「多分~やと思う」ぐらいの全然普通の言い方。

これを読んでいる人で、「そんなんguess めっちゃ使うなんか当たり前やろ」と思う人もいるかもしれませんが、こういうごく当たり前のことは実際に会話したり(もしくは洋画やドラマを見る)機会がないとわからないものです。

資格試験をひたすらしていただけの人は、それが会話に頻出である単語だということも知らないのではないでしょうか?

会話を重視していると、単語の重要度のようなものが見えてきて、結果として大事な単語を優先的に身につけやすいのです。

自分がよく耳にしたり口に出したりする単語はなかなか忘れないし、すぐに定着します。


話しまくると他の能力も底上げされる

これなんです。だからスピーキングを重視すべきなんです。英語のスピーキングが学習の基盤であることで、その他の読み書きの能力も自然と上がります。

話せることは書けるのは当たり前です。なんなら話せることはもっと上手に書けます。

ぼくのこのブログの文章だって、話せと言われれば支離滅裂になるかもしれませんが、書くと言葉遣いも構成も話し言葉よりはわかりやすいです。

つまり始めから話せていたら、何もしなくても勝手に書く能力は比例して伸びます。

あとは資格試験の読解やリスニングであれば、ある程度読めて聞けるようにとなります。だから英語を話すことを学習の基盤におくことは重要です。

どういうことかと言うと、英語を話すには、じっくり英訳(話すとき)もしくは和訳(聞くとき)というようなことはできません。

始めこそ日本語を訳しながらのたどたどしい会話かも知れませんが、慣れてくるといちいち頭の中で日本語を考えなくなります。

会話では英語を英語のまま素早く処理する力が必要なので、結果として速読力がつきます。これは読解に大きく役立つ力です。

ぼくは英検1級を2回受験したことがありますが、初めは無対策でも読解問題1問ミス。2回目は少しの対策で語彙を除く読解パートは満点でした。

リスニングが苦手な人は、速読が苦手な傾向もあります。実は音はそこそこ聞けてるけど、内容がなかなか入ってこない。そういう人は、英語を英語のまま処理するのが苦手な可能性が高いです。

TOEIC900点もしくは英検1級程度なら、会話を土台に英語力を磨けば少しの対策ですぐに到達できます。

ちなみに大学生の時点で900には達しましたがTOEICは対策をしたことはありません。なんなら単語帳も過去問もいっさい持っていませんでした。

ぼくがその頃していたのは、英語を話すこととシャドーイングだけです。それでもそれなりに読めるし聞けました。



会話以外はしないというわけではない

会話は重要ですが、もちろんそれだけでいいというわけではありません。

いや、英語をそこそこ話せたらいいな、使えたら便利だな、という人は中学英語の基礎をつけてからは会話だけでもいいでしょう。

ほとんどの人はそこまででいいんじゃないでしょうか?

それ以上のレベルを求める場合は、英語を話すためのトレーニングや、インプットも並行していくべきです。

英語を話すためのトレーニングというのは、音読やシャドーイング、スピーチや独り言などです。



インプットは、洋画やドラマであったり(趣味であって勉強と捉えるべきではないけども)、それこそ今ほとんどの人がしているような資格試験の勉強だったり、まあ色々です。

ただし、そのインプットは「会話で使うため」という意識を持って行うことが大事だと思います。そのような目的があるだけでも定着度はぐんと上がりますよ。

インプットしたものを実際に会話で使ってみたり、また実際に使われているのを見聞きしたりすると、それこそ英語は自分のものになっていきます。

英語を話す→英語を自分でも仕入れる→また話して使ってみる→さらに定着

これを繰り返すことで英語は間違いなく上達します。



英語の勉強はサプリメント

英語のインプットも大事ですが、それは英語を話すという目的があってこそですよね。

もちろん「おれは英語が読めたらいい(聞けたらいい)」という人も少なからずいると思いますが、その人は気にしないでください。


英語を話したいのに多くの学習者は

アウトプット:インプット= 0:1 もしくは1:9

のようになっているのではないかと思います。

インプットのためのインプットはどんどん抜けていきあまり効果がないと思います。

「英語が話せるようになること」が目的であるならば、それならやはり話してみることは大事です。

いわば勉強は、英語を話すためのサプリメントのようなもの。

今の英語学習者を見ると、英語を話せるようになるためにずっとテスト勉強をしたり毎月テストを受けてみたりしているように思えます。あるいは、テストのためにテストを受けているみたいな。

資格試験は必要なときにサッと受けてさった辞めるのが一番です。とりあえずそのお金と時間で外に出て英語話したらいいんじゃないでしょうか。

テストのためのテストは、まるで食生活を疎かなのにそれを改善せずにサプリメントを飲み漁っているようです。

もしくは、英語を上達するために実際に話すことは、筋肉をつけたかったら筋トレをたくさんするのと同じです。プロテインはおまけですよね。なんならあってもなくても良い。

プロテインだけ飲みまくって筋トレをしないのでは筋肉がつかないのと同じですね。

やはり話せるようになるのは、自己学習を並行しながら、実際に話すことが一番大事なのです。


まとめ

中学英語の教科書(もしくはそれと同等の内容・量のもの)を徹底的に身につける

すべての文を書ける、とっさに口に出せるレベルにまでです。

そこからは会話をどんどんしまくったら英語は自然と身についていきます。

インプットも並行して行うのがベストです。