日本には数えきれないほどの英語の参考書が本屋にズラリと並んでおり、同じように英語を教えている学習塾(英語専門のところもそうでないところも含め)も山ほどあります。

それこそ本当に他国の比較にならないほど。

それにも関わらず、まるでその数と反比例するかのように、英語が得意と自信を持って言える人・話せる人は未だに少数なのが現実です。

英語を習得できるかどうかは特に中学英語の習熟度が大きく影響します。

つまり、中学英語が徹底できていないまま、中途半端な理解のままどんどん次に進んでしまうため、結果として英語が苦手なままの人が多いのです。

そんな中ぼくたちが必要なのは、英語の知識をたくさん持っている先生というよりは、いわば英語のコーチのような存在なのではないでしょうか。

英語の文法の知識が抱負だったり説明が上手な先生もいますが、そういったことは実は参考書を1冊持っていれば事足ります。

現実として、「具体的に何をすべきか」「どのくらいの量をこなすのか」ということを生徒に示し、一緒に学習計画や目標を共有し、たくさんのトレーニングを与えて生徒を導くコーチのような存在は希少です。


中学英語を徹底的に

中学英語が英語を読み書き話すための土台となります。

中学英語さえ完全に理解できていれば、後の勉強として必要なのはその上に新たな語彙を足していくぐらいのものです。

そして実際に英語を聞いたり話したりして使いまくる。それだけです。いたってシンプルなんです。

すごくシンプルなのですが、そのためには中学英語の徹底が最重要になってきます。

中学英語の徹底ですが、具体的にはこうです。

教科書に出てくる単語はすべて理解できている、教科書の英文はすべて日本語を見て英語で書ける、とっさに英語で口に出る

ここまでできて中学英語をマスターしたと言えます。ここまでできれば後は推進力でどんどん勝手に進んでいけます。とにかくここを目指すべきなんです。

これは「先生の説明の仕方・教え方がどうこう」という次元の話ではありません。そういった小手先のテクニックだけでは生徒の英語を伸ばすことには限界があります。

いかに中学英語をマスターできるようなレベルに達するまで具体的にどのような方法を取るのか、どんなトレーニングを提供できるか、ということが重要です。


正直足りない

学校は授業形態上どうしても限界があります。トレーニングを提供しても、個別に生徒を見ることは難しく、意欲やレベルもバラバラで、ついて来られる生徒はせいぜい5/40人ぐらいでしょう。

だったらせめて、英語の学習塾は授業形態を生かして徹底的な学習方法・トレーニングを提供して、英語コーチの役割をこなすべきでしょう。

でも、英語の学習塾の内容は正直足りません。詰めが甘いということです。

例えば、一時間で教材(見開きページの左が解説、右が問題演習のような物)の見開き1~2ページ、多くても3ページほど説明して問題演習をして、丸つけして答えの解説を聞いて終わり。ちょっとした小テストが授業の始めに毎回ある。

学習塾って実際ほとんどこんな感じです。多少の違いはあれだいたいこうです。ですが、ぼくからしたらこれは正直ぼったくりのように感じます。

これは徹底にはほど遠いし、適切なトレーニングを与えられていません。英語のコーチという存在には程遠いです。


ぼく自身も足りないから徹底してきた

中学生の頃、ぼくは中学生ながら何となく「足りない」ということを感じていました。

なので徹底して中学英語を身につけました。ぼくは自分自身が自分の英語コーチになったということ。

たまたま自分の中に英語コーチを見つけることができたから、徹底してマスターすることができました。

ぼくは徹底的に教科書の単語を覚え、英文も一つずつ完璧に書けるようにしていきました。教科書のすべての英文の日本語を見ればそれだけでそっくりそのまま英語に直せるほどにです。

他の友達が問題を解いて答え合わせして満足している間に、ぼくは教科書内の英文そのものを丸暗記していたのです。

その結果、テストは95点をきった記憶はほとんどありません。100点も普通にとりました。高校入試は英語は当然ですが満点。中学で土台ができていたので、高校英語はそれに継ぎ足すだけのようでした。

大学に入り英語を話し始めた頃は苦労しましたが、しっかり取り組むとすぐに話せるようになりました。一年の終わりごろには英語で夢を見始め、二年で留学にいったのですが、最初の1ヶ月でもうすでに色んな国の人と問題なくコミュニケーションをとれていましたよ。

これはやはり中学英語で土台が出来上がっていたからだと確信しています。土台さえできていれば、あとは頑張るぶん比例してどんどんできるようになっていきます。

もちろん誰でもぼくのように一人でここまで徹底できるわけではありません。だからこそ導く存在が必要なのです。



骨太なトレーニングと濃厚な時間を提供すべき

だったら具体的にどうするかというと、先程の一般的な学習塾の場合、解いた問題の英語を全部書けるように、とっさに口に出せるようにしなければいけません。

ただし、言うのは簡単ですが、そのレベルまで導くことは簡単ではありません。

やはり、英語を書けて口にも出せる(話せる)ようにさせるためには、それなりの方法と負荷のかかるトレーニングを与えなければいけません。

なので英語塾では、

問題も解くが、それ以上に徹底的に書かせ、音声もたくさん聞かせ、徹底的に声に出して読ませる、そして英語を口に出せるようにテストをする、それなりの量の課題を与える

ここまでをしっかりとさせるべきなんです。

ちなみに課題に関して、それなりの量の課題を与えることも大事です。これは復習が目的なだけではなく、学習のペースを保つことも目的としてあります。

ぼくは自身で英語教室を経営していますが、中学生の生徒さんには以上のすべてをこなしてもらっています。

問題を解いて、正しい記号を選んだり並び替えたりするだけでは足りないのです。


英語コーチという存在はもっと必要

社会人でもそうなのかもしれませんが、学生、特に英語の基盤を作る時間の中学生には英語コーチが必要です。

スポーツを例に見てみましょう。

スポーツのチームにはコーチがいて、たくさんの指示や負荷の高いトレーニングを選手に与え、選手はそれをこなしていきながら成長していきますよね。

ルールや戦術だけを説明して終わり、トレーニングを与えないコーチなんて誰一人いませんよね。

英語もそれと同じです。ですが英語教育界を見渡すと、スポーツでいうところの後者で溢れかえっているのです。

英語はスポーツと同じというのはよく言われていることですが、ぼくもこれには同意します。


この記事のまとめ

英語の習得には中学英語の習熟度が大きく影響します。

中学英語の理解に漏れがあるまま高校英語に進んだり、あるいは資格試験に向けての勉強をしたり、英会話を始めたりするのはかなり大変で正直苦労をします。

中学英語がすべての英語の土台なので、そこをしっかりと固めることが最重要。

中学英語を徹底的にマスターしておけば、あとは勝手に勢いがついてその推進力で自然とスムーズに学習は進んでいきます。それこそ高校英語なんておまけのようなもの。

中学英語を徹底的に理解→あとは英語を話しまくる

これでいいのです。

そこで、英語の土台を作りあげるのに必要なのは、英語の先生というよりも、英語のコーチなんです。

中学英語を徹底させるべく方法を示しトレーニングを提供する、生徒を導くコーチという存在が必要です。

中学英語をマスターしたと言えるレベルにまで生徒を導くコーチが増えることで、日本人の英語力は一気に上がることは間違いないでしょう。

中学生の英語を指導する学習塾の講師陣は、こういった存在であってほしいものです。