英語学習者にオススメの洋書がWonder です。ちなみに、Wonder は映画化され、日本でももうすぐ公開されます。

Wonder
R J Palacio
Corgi Childrens
2013-01-03


まずはどんな話なのか、以下があらすじです。

オーガスト(オギー)・プルマンはトリーチャーコリンズ症候群が原因で顔の形が変形しており、長らく入退院を繰り返していた。容態が安定したオギーは学校に通うようになるが、クラスメートたちの差別によるいじめを受けふさぎこんでしまう。オギーは自分の顔が普通ではないことを嘆いたが、両親の励ましを受け立ち直り、学校生活に適応するため、家族に支えられながら懸命に行動を起こす。当初、オギーの顔の形がみんなと違うと囃し立てたクラスメートたちも、彼との交流を通して「人間の内面の価値には外見で推し量れないものがある」ということを学んでいき、相互理解を得るようになる。

あまり詳しく説明してネタバレになるのもどうかと思うので、ウィキペディア(wonderの映画版)からの引用です。

説明がざっくりしすぎですが、原書もかなり大まかに言えばはこんな感じです。

映画版のあらすじだけ見ると物語が単純すぎるように思いますが、もっと深みのある話です。まあ映画だと90~120分で完結させないといけないので仕方ないですね。

映画もいいですが、すごく良い話が詰まっているので、やはり本をオススメします。映画しか見ないのはもったいないです。

ではなぜwonder が英語学習者にオススメなのか。


登場人物の視点で物語が書かれている。

まずは主人公の視点で物語が始まります。そして章ごとに、他の主要な登場人物のそれぞれの視点からも物語が展開していきます。

つまり、実際のセリフ以外の描写は、日常の生活においてすべて登場人物が脳内で考えている(語っている)ことなのです。なので英文が1つ1つリアルで、実際に会話するときにも役立つお手本のような英語にたくさん出会えます。

また、それぞれの話は一人の登場人物の視点で書かれているため、読んでいる自分が感情移入しやすく、まるで自分が実際に頭の中で英語で考え事をしているような感覚で読むことができます。

読書なんですが、なんとなく実際に英語で自分が話しているような感覚に似ています。

そして、もちろん一人の視点から書かれているため、そのときは他の登場人物の心境や考えは、あくまで自分視点の想像の範囲でしかわかりません。こういうところもリアルです。そして読み進めているうちに、他の登場人物の視点から話が始まり、「あのときはこんな気持ちだったのか」と話が繋がっていきます。

どんどん続きが読みたくなるので、そういう意味でも洋書慣れしていない人でも挫折しにくいと思います。


日常会話で使える表現の宝庫

日常の物語なので、自分もそのまま会話に使える表現や単語がたくさんあります。

また、先ほど説明した通り、本の描写がすべて登場人物の心情のため、話し言葉を拾うのにぴったりなのがWonder です。

使えると思った表現や単語などは、その都度ノートや携帯の単語帳アプリなどにまとめておくとすごく良いです。


英語の難易度は低め

おそらく英検準1級程度の語彙力が備わっていたらほとんど問題なくスラスラ読めます。

どの本もそうですが、多少は知らない単語に出会うのは当たり前のことです。でも準1レベルであれば、文脈からほぼすべて補えます。

辞書を使う必要もほぼないでしょう。

英語学習(英語が話せるようになること)が目的の読書なのであれば、洋書のレベルは低いものを選びます。

苦もなくスラスラと読めるレベルが最適です。

簡単に理解できるレベルのものは会話に実際に使うことができるので参考になります。

また、スラスラと読めるということは、量をこなしやすく多読に繋がります。その結果、たくさんの英語に触れることができます。

よく使われる単語や表現にはまた出会うことになり、その頻度が多いほどより身につきます。


まとめ

Wonder
R J Palacio


・英語を自分が話しているような感覚
・日常会話で役立つ英語が多い
・難易度が低く読みやすいので学習に最適

こういう理由でWonder は英語学習者にオススメです。使える英語をたくさん見つけましょう。


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